夜の浪
概要:
どちらから誘ひ合ふともなく、二人は夕方の散歩にと二階を下りた。
婢が並べた草履の目に喰ひ入つてゐた砂が、聰くなつてゐる拇指の裏にしめりを帶びて感じられた。
『いつてらつしやいまし。
』と、板の間に手をつく聲が、しばらく後を見送つてゐることゝ、肩のあたりにこそばゆい思をしながら、あ...
(本文冒頭より抜粋)
- ジャンル:
- 文芸 > 小説(国内) 無料文庫 > 無料文庫
夜の浪
販売(無期限): ¥ 0(税込)
販売(無期限): ¥ 0(税込)
