「紋」
概要:
古い木綿布で眼隠しをした猫を手籠から出すとばあさんは、
「紋よ、われゃ、どこぞで飯を貰うて食うて行け」と子供に云いきかせるように云った。
猫は、後へじり/\這いながら悲しそうにないた。
「性悪るせずに、人さんの余った物でも貰うて食えエ……ここらにゃ魚も有るわいや。」
...
(本文冒頭より抜粋)
- ジャンル:
- 文芸 > 小説(国内) 無料文庫 > 無料文庫
「紋」
販売(無期限): ¥ 0(税込)
販売(無期限): ¥ 0(税込)
