芋
概要:
福治爺は、山芋を掘ることより外に、何も能が無かった。
彼は毎日、汚れた浅黄の手拭で頬冠りをして、使い古した、柄に草木の緑色が乾着いている、刃先の白い坏を担いで、鉈豆煙管で刻煙草を燻しながら、芋蔓の絡んでいそうな、籔から籔と覗き歩いた。
叢の中を歩く時などは、彼は、右手に握った...
(本文冒頭より抜粋)
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芋
販売(無期限): ¥ 0(税込)
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福治爺は、山芋を掘ることより外に、何も能が無かった。
彼は毎日、汚れた浅黄の手拭で頬冠りをして、使い古した、柄に草木の緑色が乾着いている、刃先の白い坏を担いで、鉈豆煙管で刻煙草を燻しながら、芋蔓の絡んでいそうな、籔から籔と覗き歩いた。
叢の中を歩く時などは、彼は、右手に握った...
(本文冒頭より抜粋)