
杉垣
概要:
一
電気時計が三十分ちかくもおくれていたのを知らなかったものだから、二人が省線の駅で降りた時分は、とうにバスがなくなっていた。
駅前のからりとしたアスファルト道の上に空の高いところから月光があたっていて、半分だけ大扉をひきのこした駅から出た疎らな人影は...
(本文冒頭より抜粋) (閉じる)
- ジャンル:
- 文芸 > 小説(国内) 無料文庫 > 無料文庫
原則、返金不可
詳細はこちら
この著作者による商品
杉垣
販売(無期限): ¥ 0(税込)
販売(無期限): ¥ 0(税込)