反スタイルの記
概要:
(上)
私がヒロポンという薬の名をきいたのは六七年前で、東京新聞のY君がきかせてくれたのである。
そのときは二日酔いの薬というY君式の伝授で、社の猛者連中が宿酔に用いて霊顕あらたか、という効能がついていた。
けれども、当時はそろ/\酒も姿をひそめて、めったに宿酔...
(本文冒頭より抜粋)
反スタイルの記
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(上)
私がヒロポンという薬の名をきいたのは六七年前で、東京新聞のY君がきかせてくれたのである。
そのときは二日酔いの薬というY君式の伝授で、社の猛者連中が宿酔に用いて霊顕あらたか、という効能がついていた。
けれども、当時はそろ/\酒も姿をひそめて、めったに宿酔...
(本文冒頭より抜粋)