
悦べる木の葉
概要:
一郎は今迄しきりに読んでゐた書物から眼を放すと、書斎の窓を開いて庭を眺めた。
――冬枯の庭は、どの木も寒さうに震へてゐるかのやうに見えた。
南天の実の紅色だけが僅かな色彩で、冬の陽に映えてゐるばかりだつた。
空はよく晴れてゐて、時たま何処かで百舌の声などがキーキーツと絹地でも引き裂く...
(本文冒頭より抜粋) (閉じる)
- ジャンル:
- 文芸 > 小説(国内) 無料文庫 > 無料文庫
原則、返金不可
詳細はこちら
この著作者による商品
悦べる木の葉
販売(無期限): ¥ 0(税込)
販売(無期限): ¥ 0(税込)