著作物の取説:WEB徹底利用マニュアル――著作権法とベルヌ条約[パブリック・ドメイン/CCライセンス/コモンズ/フェアユース/地理院地図]編集・デザイナー必携
概要:
書籍・雑誌・ウェブデザイナーに今すぐに役に立つ、著作物利用の情報が満載の実用書。本書は、書籍や雑誌、ウェブページやブログ等で必要となる、インターネットで確認できる優れた写真、絵画やデザイン性の高い著作物、地図データ等を利用する編集・デザイナーのための著作権利用マニュアル。著作権法の基本から「引用」によらず、保護期間中の優れた著作物を自由に(無断・無償)で利用できる方法、パブリック・ドメインやクリエイティブ・コモンズ・ライセンス・ウィキメディア・flickr、deviantART、Unsplash、国立国会図書館デジタルコレクション、Google地図、国土地理院などを紹介。ウィキペディア、文化庁、著作権情報センターなどの解説によって、著作権法の基本からベルヌ条約、世界各国の著作権法(米国著作権法)からフェアユースなどの法理も紹介し、具体的にどうすれば著作権侵害にならずに商用利用までもできるかを解説。書籍・雑誌・ウェブデザイナーに役に立つ、著作物利用の情報が満載の実用書。お断り:本書の著者は、一編集者であり、法律の専門家ではありません。著作物の利用は自己責任で行ってください。
目次:
第1章 ゾウが描いた風景画、チンパンジーが描いた抽象画は著作物か?
◎ゾウが描いた絵の著作権は?
◎『ゆめ花画集』の奥付から分かること
◎動物の描いた絵の著作物はパブリック・ドメイン?
◎ゾウやチンパンジーの絵に認められる?感情と創作性
◎抽象画を描く傾向が強いチンパンジー
◎チンパンジーの絵画オークション
第2章 著作権法の原理・原則――著作物の利用要件
◎知的財産権と著作権についての概要
◎著作権と著作財産権
◎著作権と著作物、著作人
◎二次的著作物と編集著作物
◎著作権法の保護を受ける著作物の要件
◎著作権保護の対象とならない、権利の目的とならない著作物
◎事実の伝達にすぎない雑報及び時事の報道は、著作権保護の対象外
◎著作物に該当しない事実の伝達や時事の報道についての新聞社側の考え方
◎事実報道のはずが、過剰に脚色・捏造された事件
◎二つの吉田事件――朝日新聞の虚報放置と謝罪
◎新聞の役割――事実報道とプロパガンダ(捏造注意)
◎新聞記事に望むのは、謙虚な事実報道
◎事実の伝達、時事の報道に該当する記事内容とは――報道写真は著作物
◎落書きアーティスト・バンクシー
◎落書きされた著作物の著作権
◎写真利用できるパブリック・アート
◎パブリック・アート写真利用のグレーゾーン
第3条 著作物が利用できる場合とできない場合
◎著作物の保護期間と利用制限の緩和
◎デジタル庁事務方トップ官僚が犯した写真素材の無断転載(著作権違反)とリプライ問題
◎著作物の利用について
◎著作権者不明等の場合の裁定制度
◎著作権者の許諾を得ることなく、著作物が自由に使える場合――文化庁の解説
◎著作物についての文化庁のウェブサイトの利用について
◎著作権センター(CRIC)の充実したウェブコンテンツの利用規約は?
◎著作物が自由に利用できる「引用」について
◎絵画(平面)を写真で再現した写真の著作物は保護されない?
◎彫像(立体物)を写真撮影した写真の著作物――弥勒菩薩像の写真の場合
◎写真に写り込んだ著作物の利用ができる場合――付随対象著作物の利用
第4章 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)の時代
◎インターネット時代の著作権ルール――著作者による作品の条件付き使用許諾表明
◎CCライセンスの種類と利用範囲
◎CCライセンスの世界での普及状況
◎flickrとCCライセンスの関係
◎flickrサイトでCCライセンス投稿作品を検索する方法
◎ウィキペディアとウィキメディア・コモンズ
◎GNU Free Documentation License(GFDL:GNUフリー文書利用許諾契約書)
◎ウィキペディアがコンテンツのライセンスを移行したのは2009年
◎ウィキメディア・コモンズの利用方法
◎国会図書館より充実している名画等の宝庫=ウィキメディア・コモンズの寛容性
◎バンクシーのグラフィティ(ストリート・アート)で見るウィキメディアにおける作品利用の状況
◎パブリック・アート、岡本太郎作『太陽の塔』
◎deviantART:デヴィアントアート
◎Unsplash――CC0ライセンスは2017年6月以前まで?
◎Unsplashの独自ライセンス(2017年6月から)
◎Unsplash独自ライセンス化の背景(推測)
◎CCライセンスと互換性がないUnsplash独自ライセンスの問題点
◎国立国会図書館デジタルコレクション――保護期間満了・インターネット公開
第5章 パブリック・ドメインとベルヌ条約のポイント
◎著作者人格権と著作財産権――無方式主義
◎二つの著作権――著作者人格権と著作財産権
◎著作権消滅要件
◎パブリック・ドメインとは何か?
◎著作権の保護期間満了(70年)
◎世界各国の著作物保護期間の現状
◎ベルヌ条約は、国際的著作権保護の指針
◎保護期間50年以上――ベルヌ条約の大原則
◎無方式主義と内国民待遇~相互主義というベルヌ条約の原則
◎ベルヌ条約の原文の翻訳(保護期間他の要点)
第6章 アメリカの複雑な著作権事情とフェアユースとは
◎アメリカの特殊な著作権問題
◎ウルグアイラウンド協定法から分かる米国著作権法の問題と進展
◎米国著作権法の改正で著作権が回復
◎世界標準と違いがある米国著作権法の特徴
◎訴えられたGoogleブックス――Google裁判、フェアユースの争い
◎米国著作権法第107条――フェアユース
◎相互主義を採用しない米国著作権法の問題
◎ウィキペディア日本サイトで対応しているフェアユース法理
第7章 フェアユースのGoogleマップと身近に進化した国土地理院地図の利用方法
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- 芸術・教養 > 一般 法律 > 法律
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- 2022/02/18
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