鉄砲を一発も撃たなかった おじいさんのニューギニア戦記
- 著者:
- 深津信義
- 出版社:
- ハッピーヴィクトリー企画
概要:
昭和18年 25歳の著者は二度目の召集で、西ニューギニアで、特殊工作班神機関に配属されたました。【日本国陸軍 認識票 勢三八八五 三一六】
本書は、母妹の3人家族、映画好きの元気な米穀店で働く一人の若者が、戦死者より、病死、餓死者のほうが悠に多かった、あのニューギニア戦線で生き抜いた、3年間の記録です。
≪特殊工作隊神機関、最後の生き残り≫が語る事実は、日本軍の記録に残されていない部隊の存在を裏付ける、大変貴重な資料でもあります。
「あの戦争は、いったいなんだったんだろう・・」
と問い続けた著者は、二度と戦争を起こしてはいけないと強く願い本著を執筆しました。
次世代の人への思いと共に、亡くなった上官や友への鎮魂と命を救ってくれた原住民への感謝が、ひとりでも多くの方々に伝われば幸いです。
【著者プロフィール】
深津信義(ふかつ のぶよし)
1918年、東京・三河島生まれ。小学校卒業後、米屋の住み込み店員となる。
39年、召集、衛生兵となる。
42年、召集解除。
43年、再び召集、ニューギニア派遣。
46年、帰国。
58年、株式会社深井商店設立、専務、会長を歴任。
75年、戦友との再開を機にニューギニアでの体験を書き始める
97年、深井商店退職。
2003年、日本経済新聞社より
「鉄砲を一発も撃たなかったおじいさんのニューギニア戦記」を出版。
15年 ハッピーヴィクトリー企画より電子書籍化。コンテン堂にて配信。
目次:
序章 陸軍衛生兵の日々
第一章 ニューギニアへ
第二章 特殊工作班神機関
第三章 奥地へ踏み込む
第四章 密林の大転進
第五章 大河マンベラモを下る
第六章 何よりも食糧の確保
第七章 帰国まで
終章 それから
- ジャンル:
- 芸術・教養 > 戦記(ノンフィクション) 人文・思想 > 文化・民俗
- 販売開始:
- 2015/07/27
- ファイルサイズ:
- 2.35MB
- CODE:
- J0010348BK0030830001
- 対応デバイス:
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コンテンツ紹介:
きっと想像とちがう戦争を知ることになる。
本書は、西ニューギニアに特殊工作班「神機関」として、25歳の若さで配属された、著者の深津信義氏の3年間の記録が記述されている。特殊工作班「神機関」の最後の生き残りであり、日本軍の記録に残されていない内容を本書にて知ることができる。
二度と戦争を起こしてはいけないと、強く願った著者の想いが本書には込められている。次世代の人への想いや亡くなった上官、友への鎮魂と、命を救ってくれた原住民への感謝など。それらが一人でも多くの方に伝わってほしいと思わずにはいられない一冊となっている。
本書では、日本軍の記録もなく、語られることがなかった特殊工作班「神機関」の動きについて、詳細にわたって知ることができる。病死や餓死者が多かった事実から、戦争の虚しさが伝わってくる。
この戦記は、ダダダダッと銃を打ちまくったりする銃撃戦闘モノではない。
悲惨な戦場ではあるがトロピカルな美しい大自然との対比や原住民たちとの人間的な交流、上官や同僚との人間関係、そして、食事や住居も船も、なにもかもが自給自足でなければならない過酷な生活・・・。
生きるか死ぬかのギリギリの境遇にあえぎながらも、賢明にサバイブしていく姿をリアルに感じられ、人間の逞しさと戦争の悲惨さを同時に体験することができ色々と考えさせられる。今の平和な生活に慣れた我々には到底できそうにもない未体験ゾーンである。
実際に起こったことが記述されているので、著者の想いを強く感じ取ることができるだろう。
戦争が二度と起きないように、次世代にも読んでもらいたい一冊である。
販売(無期限): ¥ 1,100(税込)