(真)夏の夜の夢 七五調訳シェイクスピアシリーズ〈10〉
概要:
この作品の原題はA Midsummer Night’s Dream である。「真夏」、即ち、夏至の日。一年中で一番昼が長い6月24日の前夜である。6月は真夏ではないし、クライマックスの結婚式と余興の日は、夏至の日なのか五月祭なのか曖昧であるが、この婚礼の日は、妖精たちに守られて、男女は結ばれ、新しい生命を生み出し、植物も大きく育つ季節である。真夏の「真」を取るべきだという訳者も現れ、『夏の夜の夢』という題になっているものもある。私の作品は折衷案として『(真)夏の夜の夢』としてある。この作品に登場するのは善良な妖精の王と女王であり、悪戯好きの妖精である。筋立ての中心になるのは、妖精の悪戯による2カップルの青年貴族の恋愛沙汰と、職人たちの劇中劇とそのリハーサル中の喜劇的な人物のロバへの変身である。場面の多くは、「魔法の森」で繰り広げられ、とても面白く作劇されていて楽しめる作品である。
著者紹介:
今西 薫(いまにし かおる)
1949年京都市生まれ。関西学院大学法学部卒業、同志社大学英文学部前期博士課程修了(修士)、イギリス・アイルランド演劇専攻。元京都学園大学教授。著書に『21世紀に向かう英国演劇』(エスト出版)、
『The Irish Dramatic Movement: The Early Stages』(山口書店)、『New Haiku: Fusion of Poetry』(風詠社)、『Short Stories for Children by Mimei Ogawa』(山口書店)、『The Rocking-Horse Winner & Monkey Nuts』(あぽろん社)、『The Secret of Jack’s Success』(エスト出版)、『The Importance of Being Earnest』〔Retold版〕(中央図書)、『イギリスを旅する35章(共著)』(明石書店)、『表象と生のはざまで(共著)』(南雲堂)、『詩集 流れゆく雲に想いを描いて』(風詠社)、『フランダースの犬・ニュルンベルクのストーブ』(ブックウェイ)、『心をつなぐ童話集』(風詠社)、『恐ろしくおもしろい物語集』(風詠社)、『小川未明&今西薫童話集』(ブックウェイ)、『なぞなぞ童話・エッセイ集(心優しき人への贈物)』(ブックウェイ)、『この世に生きて 静枝ものがたり』(ブックウェイ)、『フュージョン・詩 & 俳句集 ─訣れのPoetry─ 』(ブックウェイ)、『アイルランド紀行 ―ずっこけ見聞録―』(ブックウェイ)、『果てしない海 ―旅の終焉─』(ブックウェイ)、『J. M.シング戯曲集 The Collected Plays of J. M. Synge(in Japanese)』(ブックウェイ)、『社会に物申す』純晶也[筆名](風詠社)、『徒然なるままに ─老人の老人による老人のための随筆─』(ブックウェイ)、『「かもめ」&「ワーニャ伯父さん」─現代語訳チェーホフ四大劇Ⅰ─』(ブックウェイ)、『Newマジメが肝心 ―オスカー・ワイルド日本語訳─』(ブックウェイ)、『ヴェニスの商人』七五調訳シェイクスピア〈1〉(ブックウェイ)、『マクベス』七五調訳シェイクスピアシリーズ〈2〉(風詠社)、『リア王』七五調訳シェイクスピアシリーズ〈3〉(風詠社)、『テンペスト』七五調訳シェイクスピアシリーズ〈4〉(風詠社)、『ちっちゃな詩集 ☆魔法の言葉☆』(風詠社)、『ハムレット』七五調訳シェイクスピアシリーズ〈5〉(風詠社)、『ジュリアス・シーザー』七五調訳シェイクスピアシリーズ〈6〉(風詠社)、『オセロ ─ヴェニスのムーア人─』七五調訳シェイクスピアシリーズ〈7〉(風詠社)、『間違いの喜劇』七五調訳シェイクスピアシリーズ〈8〉(風詠社)、『十二夜』七五調訳シェイクスピアシリーズ〈9〉(風詠社)がある。
- ジャンル:
- 芸術・教養 > 演劇
- 販売開始:
- 2024/05/01
- ページ数
- 144ページ
- ファイルサイズ:
- 3.38MB
- CODE:
- J0010380BK0153209001
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