IT技術とインターネット

概要：

大型書店の科学技術コーナーの主役は、かつては物理、化学、数学、電気工学、機械工学、建築学などであった。ところがいまや、IT関連、パソコン、インターネット、アプリケーションソフトの解説集がそれらにとって代わって主要な場所を占めている。その理由は、学校で習わないのに社会生活を送るには、IT関連の知識と理解が必須になっているからである。学校で習わなかったという意味では、文系出身、理系出身の区別なく、コンピュータとインターネットの世界は、わけがわからないことが多い。あるいは、ネット上の解説を拾い読みして、なんとなくわかった気分でいる場合も多い。そこで、教科書的な積み上げ方式の解説はやめて、よくお目にかかるキーワードを20語選んで、見開き2ページの分量で解説した。ただし、配列には気を配り、ある用語の解説において、その後に解説する用語を多用することはなるべく避けるように心がけた。また、ひとつの語を解説するばあいに、その語の周辺領域をも同時に解説しているので、ひとつの項目が複数の解説を兼ねている場合も多い。したがって、この一冊で、50語程度の解説になっていると思う。また、解説に当たっては、たとえ話を使った場合もあるので、理解の足しになっていれば幸いである。なお、今回はイラストや表などは用いなかったが、機会があれば図解も試みたい