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江戸文化から見る 男娼と男色の歴史

江戸文化から見る 男娼と男色の歴史

著者:
安藤優一郎
出版社:
カンゼン

概要:

江戸時代、男も女も虜にした

美少年との性の世界



かつての日本で「男色」は特別なことではなく日常だった。

江戸の町には「陰間茶屋」と呼ばれる店があった。

「陰間」とは、金品と引き換えに身体を売る男娼のことである。

性に開放的だった江戸時代、陰間茶屋も陰間も隠すような存在ではなかった。

なぜ陰間は公然と存在しえたのか、陰間茶屋とはどのような店だったのか、

陰間のマナーと性技とは──などなど。

当時の「男同士の恋愛」についても触れていく。

陰間という文化を知ることで、さらに江戸文化を堪能できる一冊。

カバー装画はコミック『百と卍』(「このBLがやばい!2018年版第1位」「文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞」)の紗久楽さわによる描きおろしイラスト。





【目次】

もうひとつの江戸文化「男娼」と「男色」――まえがき

【カラー】江戸の人々が熱狂した若衆

【カラー】陰間を買った老若男女



第一章 男色のルーツを探る――江戸時代の男娼誕生秘話

・江戸の男色は両性愛者が多かった

・江戸時代は男色と女色が両立していた

・なぜ男色のことを“衆道”というのか?

・男同士の性行為を許容していた江戸時代

・江戸幕府の開幕から男娼は存在した

・男娼の原点は神事・仏事にあった



第二章 歌舞伎と男娼の関係──男娼文化は歌舞伎とともにあった

・若衆歌舞伎の熱狂と衰退

・江戸の男を欲情させた前髪の魅力

・禁止されても滅びなかった歌舞伎と男色

・男娼の呼び方は歌舞伎に準じた

・歌舞伎若衆の売春事情

・歌舞伎の花形は女装姿の女形だった



第三章 江戸の人々は男娼とどう遊んだか──「陰間」と「陰間茶屋」の全貌

・男娼と遊べる陰間茶屋

・陰間と遊ぶ方法

・陰間と遊ぶ時間は決められていた

・陰間茶屋以外でも陰間で遊べた

・陰間の年齢は20歳が上限ってホント?

・関西地方の陰間が珍重された

・陰間茶屋以外にも陰間はいた

・陰間にはマネージャーがいた?

・誰が陰間を買ったのか?

【カラー】陰間の性技と陰間のマナー



第四章 江戸の男娼の性技と作法──心構えから性技・性具まで

・陰間にとって髭は恥毛

・陰間はどんな服装をしていたか

・陰間になるための身体的な準備

・陰間に学ぶ床入りのマナー

・陰間の必需品「通和散」とは?

・客を満足させた陰間の性技

・客が好んだ陰間のお尻の形

・嫌な客にも我慢する陰間

・床入りまでの座持ちの苦労

・まだまだある陰間の苦労

・江戸の陰間の自慰事情

・陰間の値段

・陰間遊びをさらに官能的にした性具

・陰間のその後



第五章 陰間茶屋はどこにあったか──各地の陰間茶屋と陰間茶屋の衰退

・陰間茶屋はどこにあったか? ・陰間茶屋は江戸だけにあったわけではない

・三都以外の陰間茶屋

・陰間茶屋にもランクがあった

・衰退する陰間茶屋

ジャンル:
人文・思想 > 文化・民俗 人文・思想 > 日本史
販売開始:
2019/08/20
ファイルサイズ:
64.00MB
CODE:
J0019002BK0087209001
対応デバイス:
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