オフショア第二号
概要:
アジアを読む文芸誌
アジアのインディー音楽やインディペンデントなアート情報を発信してきたウェブマガジン「Offshore」(2011~)が、紙の文芸雑誌となってリニューアル。年2回発行。速い情報発信ではなく、じっくりアジアを考えます。
第2号収録作品は8本。見事にそれぞれが違う方角を向きました。これこそ、「アジア」ではないでしょうか。「アジア」と称されてきたこの場所に、一言で括られるほどのまとまりは、果たしてあったのか――。アジア混沌の世界へ導く号。
【目次】
■後藤哲也インタビュー「グローバル時代における韓国・東アジアのグラフィックデザイン――かすかに残る匂いや誤訳」 聞き手:山本 佳奈子
■批評「すれ違いながら、手をつなぐ ――「シルクロード ・サンドストーム」をめぐる女同士の関係」依田 那美紀
■聞き書き「火鍋屋の大門さん」檀上 遼
■エッセイ「どうして私はチベットのお寺で泣いてしまったんですか――京都を照明具に考える伝統と信仰」昔南京にいた女
■エッセイ「時間がパン(まだれに龍)麦郎への答えである」顔 峻
――解説――「音楽は農民工・パン(まだれに龍)麦郎を救えるか」山本 佳奈子
■エッセイ「香港情景――子育てする移民:元駐在員の香港生活記」渡邊 順祐
■論考 連載第二回「台湾における市民による地下メディア実践と民主化との関係―一九九〇年代の台湾の地下ラジオ運動を軸として――民主化の土台をつくった「党外雑誌」」和田 敬
■エッセイ「マオイストの村、そこで暮らす父」石田 みどり
表紙イラスト:仲村 喜人
ロゴ・表紙デザイン:三宅 彩
【著者】
山本佳奈子
1983年生まれ、尼崎市出身。2011年に中国、香港、タイ、台湾などを訪れ、各都市に住む音楽家や表現者、アーティストらと交流を深める。現在進行形のアジアを日本語で伝える必要性を強く感じ、自身が編集・企画・執筆を担うウェブマガジン『Offshore』を立ち上げた。那覇市に4年間、福建省福州市に一年間、大阪市此花区に一年間住み、2020年より神戸市在住。中国のインディー音楽、地下音楽が専門。音楽そのものではなく、音楽を実践する「人」や、音楽が流通する「社会」や「政治」に焦点をあわせる。
原則、返金不可
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販売(無期限): ¥ 1,870(税込)