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遅日の岸

遅日の岸

著者:
村上鞆彦
出版社:
ふらんす堂

概要:

◆ふらんす堂電子書籍1000円シリーズ

◆第一句集
沖群青外套の胸開けて立つ
俳句を手放さずに、と書いたが実際は逆で、俳句の方が私に寄り添ってくれていたのに違いない。
(あとがきより)

◆自選十句
花の上に押し寄せてゐる夜空かな
鳩は歩み雀は跳ねて草萌ゆる
投げ出して足遠くある暮春かな
初夏の木々それぞれの名の眩し
吊革のしづかな拳梅雨に入る
松の影ゆれて松風蟻の道
振り消してマッチの匂ふ秋の雨
団栗の青きが握り拳の芯
秋の雲いくつ流れてシャツ乾く
枯蟷螂人間をなつかしく見る
あをぞらをしづかにながす冬木かな
ガラス戸の遠き夜火事に触れにけり

ジャンル:
文芸 > 短歌・俳句
販売開始:
2024/05/25
ファイルサイズ:
0.71MB
CODE:
J0019002BK0154228001
対応デバイス:
WindowsPCMacブラウザビューアAndroidスマートフォンAndroidタブレットiPhone/iPod touchiPad
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