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ロシアフォルマリズム 受容論 読者反応論 論文集IV

立ち読み

ロシアフォルマリズム 受容論 読者反応論 論文集IV

著者:
AKIMOTO
出版社:
ボイジャー

概要:

104頁。作家史研究の強い本邦では稀なテクスト理論研究論文。日常言語から詩的言語(超意味)に向かう文学テクストの構造、及び読者反応を捉えた世界初の論文。

[プロローグより抜粋]文学の講義を聴き、あるいはテストを受け、それらが歴史なのか、伝記物なのか、心理学なのか、度々混乱してしまいました。その都度、文学テクストの言葉を通じて発現する多彩なイメージや香りを黙殺し、作品やジャンルに対する期待値を封印の上、文章芸術を強引に論説に鋳直さなければなりませんでした。(中略)求心的・排他的な読解法・教育法が、多くの読者を国語嫌いにしてきたのかもしれません。(中略)シクロフスキーの囁きは、まるで進軍ラッパのように聴こえました。「わたしは、文学理論における内的な法則を研究している。紡績工場の場合で言えば、世界の綿花市場やトラスト政策ではなく、糸番号や糸の仕様・性能だけに関心がある。」(中略)夥しい数の言葉は一見無意味に見えても、意味形成(テーマ構成)を阻害することで、力強く芸術域(超意味相)を形成しているとの弊論に至りました。(中略)対立二項への仕分(解釈)を困難にし、読者を超意味の方角に導く阻害素(同語反復、背景描写、部分描写、異化、空所・不確定箇所・多層化)が読者を惹きつけ、文章芸術の要諦・屋台骨となっていることも分かってきました。(後略)

【目次】
目次
プロローグ
ロシアフォルマリズム(テクスト理論)の 文学作品解釈
への応用
超意味相と意味形成相(解釈)との乖離に かかる考察 ~
蜂飼耳(2008)「ほたるいかに触る」 のテクスト分析及び
読者反応を通じて~
文学作品の冒頭文読解(冒頭推釈)と期末テスト成績の
相関にかかる試論
藤城清治作品とテクストにおける前景と後景

【著者】
AKIMOTO
著者学歴:早大第一文学部露文専修卒業、レニングラード国立大学文学部大学院ロシア語学課程修了
職歴:総合商社(シアトル、モスクワ、本店CIS総括等)、作家、大学・大学院・法務省教育職(文章表現、文章読解、ロシア文学、企業倫理、コミュニケーション論等)
著書:小説の基本構造と「チェーホフ」、散文の構造と『ノルウェイの森』、英語で学ぶMBAベーシックス(共著)、文章表現の手引きI、終わりの前にIV(共著)、フォトエッセイI(仙台)、フォトエッセイII(秦野、葉山、弘明寺、焼津、柏の葉キャンパス)等

ジャンル:
人文・思想 > 哲学・思想
販売開始:
2024/07/05
ファイルサイズ:
33.93MB
CODE:
J0019002BK0155796001
対応デバイス:
WindowsPCMacブラウザビューアAndroidスマートフォンAndroidタブレットiPhone/iPod touchiPad
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