ピンクの車いすを街の風景に
概要:
「頑張らない」生き方で、社会はもっと優しくなる。ピンクの車いすが紡ぐ、人の心と笑顔の物語。
今、少し疲れているあなたに、手に取って読んでほしい。
頑張らない生き方を、私は応援したい。
だって、あなたはずっと頑張ってきたんだから。
第21回日本自費出版文化賞「個人誌賞」受賞作品!
母は、高校生になった私に言った。
「永久子には永久子の人生がある。ママにもママの人生がある。永久子はいつかは一人で生きていくの。」
その時の私には、母の言葉の真意がまだわからなかった。
母が目指したものは、障害のある我が子の自立ではなく、
障害のある私からの、“母の自立”だった。
18歳で家を出て、大学時代に社会福祉士の国家資格を取得し、22歳で上京。
両親から受けた深い愛情と、厳しい教育に対する息苦しさ。「自由に生きたい。」そんな思いを抱いて、辿り着いた街、三鷹。
そこで出会った人たちとの心ある関わりや、おもしろエピソード。やがて、地域に溶け込み、地域を繋げていくストーリー。
自分らしい生き方を実現させてくれたこの街に、何か恩返しをしたいと、NPO法人を設立。
明日に向かうあなたの、車いすで伴走する応援団でありたい。
【目次】
はじめに―永久子さんとの出会い―
第一章 永久子さん、自分を語る
第二章 暮らし拝見
第三章 車いすでの外出
第四章 仕事風景
第五章 居酒屋に飲みに行く
第六章 ルーツを探る旅
おわりに―私は、頑張らないあなたを応援したい―
エテルナに捧ぐ
あとがき
参考文献
著者紹介
【著者】
宮城 永久子
1976年愛知県生まれ。出生直後の高熱により脳性マヒの障害を負い、生活の多くに介助が必要になる。地元の小・中・高校で統合教育を受けた後、日本福祉大学に入学、一人暮らしを始める。大学卒業と同時に、社会福祉士の国家資格を取得し、上京。2001年NPO法人「障害者生活支援センターインみたか」を設立。理事長に就任。障害者のためのヘルパー派遣事業と相談支援事業を運営。運営面だけでなく、現場で働くピアカウンセラーとして活躍中。著書『ピンクの車いす お湯割り、濃いめでお願いします』(エテルナ舎・2021年)
川手 晴雄
1947年広島県生まれ。3歳から東京で育つ。大学卒業後、私立明星学園小、中、高校教諭。元東京女子大非常勤講師。著書『私の父はノーノーボーイだった!』(青山ライフ出版・2010年)
※2013年度 第16回「日本自費出版文化賞」受賞。 『日本近現代史』(尚昂文化・2010年)、『NO-NO BOY 日系人強制収容と闘った父の記録』(角川書店 2018年)、『ループ特別隔離収容所』(エテルナ舎・2025年)など多数。
販売(無期限): ¥ 1,320(税込) / ギフト購入: ¥1,320 (税込)
