コーヒーはぼくの杖~発達障害の少年が家族と見つけた大切なもの
概要:
発達障害の子を持つ親はもちろん、「将来が見えない」「いったいどのように生きていけばいいのか」などすべての「未来に迷う」人たちに、きっとヒントになる家族のものがたり。
※本書は響くん、お父さん、お母さんの語りで構成。時に衝突するなどそれぞれの、その時々の思いが交錯しながら「ものがたり」は進んでいきます
<はじめに より>
群馬県桐生市に住む岩野 響くんは、8歳の頃、アスペルガー症候群の診断を受けた。
小学校時代は、それも「個性」のひとつとして認められ、毎日楽しく学校にも通えていた。
しかし「ふつう」であることが求められる中学校では、彼の居場所は徐々になくなっていく。
思い悩む少年と、彼をどう導けばよいのか迷う両親。ついに彼のストレスも臨界点を迎え、「学校に行かない」という決断が迫られる。
学校に行かないのなら、どう生きるべきなのか……たった13歳でこの難問を突き付けられた少年と家族。さまざまな模索をする中で、一筋の光として見えたのが「コーヒーの焙煎士」という生き方だった。
ショップ「ホライズンラボ」をオープンし(現在は通販のみ)、新聞、テレビで話題となった岩野 響くんと、彼に本気で向き合い、寄り添った両親の知られざるエピソードを紹介。
発達障害のお子さんを持つ家庭だけでなく、生き方に悩みや迷いを持つ人たちの一助になれば幸いだ。 (閉じる)
目次:
◆Chapter01
発達障害とコーヒー
・section01
15才のコーヒー焙煎士 from響
・section02
アスペルガーの予兆と診断 from母 (もっと読む)
コンテンツ紹介:
本書は、8歳で「アスペルガー症候群」と診断を受けた著者の岩野響氏と、お母さん・お父さんのやや客観的な視点での語りで構成されている。時に衝突したり、それぞれの想いが交錯した内容となっている。普通の社会に馴染めなかった著者が人生を歩んでいくための杖としての天職=コーヒー焙煎という仕事に出会うまでの物語。もちろん簡単ではない。想像を絶するような苦悩や戦いがそこにある。子育て中の方はもちろんのこと、家族と大切なものを見つけたい全ての方に読んでもらいたい一冊である。
小学校時代では、個性として受け入れられていたが、中学校では「普通」を求められることが多くなり、苦悩の日々が続き、「学校に行かない」という道を選選択した。13歳という年齢で人生の岐路に迫られた時、見つけたのがコーヒー焙煎士という生き方である。「居場所がある」、「両親に認められる」、「天職を見つける」という、著者が未来に迷ったときに救いとなった各々のステップは、家族の愛情がとても大切であることを教えてくれる。
自分の道を見つけ、ショップを展開。現在は通販のみの販売となっているが、本気で取り組むために共に寄り添った家族の絆や苦悩のエピソードの数々が本書には語られている。自分や家族の生き方に悩みや迷いがある方の参考とすることが出来るだろう。
子供が持つ悩みや迷いは、一人の問題ではなく、家族と共有することで、解決に繋がることがある。本書を読み進めることで、それらを理解する一助とすることができるだろう。
未来に迷ったらきっとヒントになる家族の物語。
販売(無期限): ¥ 1,320(税込)