東京の近代史
概要:
本書は、東京が蒙った大難、関東大震災と東京大空襲について概要を述べ、関連する法的考察を試みたものである。
まず、関東大震災についてである。震災の翌日、戒厳令が布かれた。帝国憲法第8条に基づくもので、その第一義は公共の安全を確保することにあった。にもかかわらず、朝鮮人殺害が起こった。亀戸事件や甘粕事件など、軍による不祥事も発生した。近代史における特異な事件とされている。
また、東京大空襲は、原爆投下と同様、非戦闘員の大量殺戮を目論んだものだ。当時の国際法における陸戦法規や空戦法規から、違法(戦争犯罪)である証明は充分できよう。1945年のニュルンベルク裁判条例(事後法)の「人道に対する罪」に相当するものと言わざるを得ない。
目次:
はしがき
関東大震災
M7.9 震度6 第二、第三の悲劇
本所被服廠跡地の惨事
流言飛語による惨劇
戒厳令 関東戒厳司令部設置
軍事戒厳令と行政戒厳令
戒厳解除 治安維持法制定
復興 明るい話題も
東京大空襲
破滅の人事異動 米21 軍司令官
精密爆撃から無差別爆撃へ
3月10 日 東京大空襲
湯の花トンネル列車銃撃
空襲被害の拡大要因
非戦闘員殺戮と国際公法
戦後19 年 前代未聞の出来事
あとがき
東京の近代史
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