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文芸

検索結果14,318件中11,206件から11,250件までを表示
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  • タイトル: マレー俳優の死
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要: 「海老の天ぷら、菜のひたしもの、蠣鍋、奴豆腐、えびと鞘豌豆の茶碗もり――こういう料理をテーブルの上にならべられた時には、僕もまったく故郷へ帰ったような心持がしましたよ。」と、N君は笑いながら話し出した。  N君は南洋貿易の用件を帯びて、シンガポールからスマトラの方面を一周して、... ...
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  • タイトル:
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:      一  今もむかしも川崎の大師は二十一日が縁日で、殊に正五九の三月は参詣人が多い。 江戸から少しく路程は離れているが、足弱は高輪あたりから駕籠に乗ってゆく。 達者な者は早朝から江戸を出て草履か草鞋ばきで日帰りの短い旅をする。 それやこれやで、汽車や電車の便利のない時代にも....
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  • タイトル: 夢のお七
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:      一  大田蜀山人の「一話一言」を読んだ人は、そのうちにこういう話のあることを記憶しているであろう。  八百屋お七の墓は小石川の円乗寺にある。 妙栄禅定尼と彫られた石碑は古いものであるが、火災のときに中程から折られたので、そのまま上に乗せてある。 然るに近頃それと同様....
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  • タイトル: 雪女
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  O君は語る。  大正の初年から某商会の満洲支店詰を勤めていた堀部君が足かけ十年振りで内地へ帰って来て、彼が満洲で遭遇した雪女の不思議な話を聞かせてくれた。  この出来事の舞台は奉天に近い芹菜堡子とかいう所だそうである。 わたしもかつて満洲の土地を踏んだことがある....
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  • タイトル: 深見夫人の死
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:      一  実業家深見家の夫人多代子が一月下旬のある夜に、熱海の海岸から投身自殺を遂げたという新聞記事が世間を騒がした。  多代子はことし三十七歳であるが、実際の年よりも余ほど若くみえるといわれるほどの美しい婦人で、種々の婦人事業や貧民救済事業にもほとんど献身的に働い... ...
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  • タイトル:
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:      一  大田蜀山人の「壬戌紀行」に木曾街道の奈良井の宿のありさまを叙して「奈良井の駅舎を見わたせば梅、桜、彼岸ざくら、李の花、枝をまじえて、春のなかばの心地せらる。 駅亭に小道具をひさぐもの多し。 膳、椀、弁当箱、杯、曲物など皆この辺の細工なり。 駅舎もまた賑えり。」云々....
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  • タイトル:
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:      上 「去年は牛のお話をうかがいましたが、ことしの暮は虎のお話をうかがいに出ました。」と、青年は言う。 「そう、そう。 去年の暮には牛の話をしたことがある。」と、老人はうなずく。 「一年は早いものだ。 そこで今年の暮は虎の話……。 なるほど来年は寅年というわけで、相...
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  • タイトル: 月の夜がたり
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:      一  E君は語る。  僕は七月の二十六夜、八月の十五夜、九月の十三夜について、皆一つずつの怪談を知っている。 長いものもあれば、短いものもあるが、月の順にだんだん話していくことにしよう。  そこで、第一は二十六夜――これは或る落語家から聞いた話だが、なんでも....
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  • タイトル:
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:      一  日清戦争の終った年というと、かなり遠い昔になる。 もちろん私のまだ若い時の話である。 夏の日の午後、五、六人づれで向島へ遊びに行った。 そのころ千住の大橋ぎわにいい川魚料理の店があるというので、夕飯をそこで食うことにして、日の暮れる頃に千住へ廻った。  広くは...
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  • タイトル: くろん坊
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:      一  このごろ未刊随筆百種のうちの「享和雑記」を読むと、濃州徳山くろん坊の事という一項がある。 何人から聞き伝えたのか知らないが、その附近の地理なども相当にくわしく調べて書いてあるのを見ると、全然架空の作り事でもないらしく思われる。 元来ここらには黒ん坊の伝説があるら......
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  • タイトル:
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:      上 「来年は丑だそうですが、何か牛に因んだようなお話はありませんか。」と、青年は訊く。 「なに、丑年……。 君たちなんぞも干支をいうのか。 こうなるとどっちが若いか判らなくなるが、まあいい。 干支にちなんだ丑ならば、絵はがき屋の店を捜してあるいた方が早手廻しだと言い...
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  • タイトル: 経帷子の秘密
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:      一  吉田君は語る。  万延元年――かの井伊大老の桜田事変の年である。 ――九月二十四日の夕七つ半頃(午後五時)に二挺の駕籠が東海道の大森を出て、江戸の方角にむかって来た。  その当時、横浜見物ということが一種の流行であった。 去年の安政六年に横浜の港が開か...
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  • タイトル:
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:      一  わたしはこれから邦原君の話を紹介したい。 邦原君は東京の山の手に住んでいて、大正十二年の震災に居宅と家財全部を焼かれたのであるが、家に伝わっていた古い兜が不思議に唯ひとつ助かった。  それも邦原君自身や家族の者が取出したのではない。 その一家はほとんど着のみ着....
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  • タイトル: 札幌
    著者: 石川啄木
    出版社: ConTenDo
    概要:  半生を放浪の間に送つて来た私には、折にふれてしみ/″\思出される土地の多い中に、札幌の二週間ほど、慌しい様な懐しい記憶を私の心に残した土地は無い。 あの大きい田舎町めいた、道幅の広い、物静かな、木立の多い、洋風擬ひの家屋の離れ/″\に列んだ――そして甚麽大きい建物も見涯のつかぬ大... ...
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  • タイトル: 菊池君
    著者: 石川啄木
    出版社: ConTenDo
    概要:      一  私が釧路の新聞へ行つたのは、恰度一月下旬の事、寒さの一番酷しい時で、華氏寒暖計が毎朝零下二十度から三十度までの間を昇降して居た。 停車場から宿屋まで、僅か一町足らずの間に、夜風の冷に頤を埋めた首巻が、呼気の湿気で真白に凍つた。 翌朝目を覚ました時は、雨戸の隙を潜......
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  • タイトル: 足跡
    著者: 石川啄木
    出版社: ConTenDo
    概要:  冬の長い国のことで、物蔭にはまだ雪が残つて居り、村端の溝に芹の葉一片青んではゐないが、晴れた空はそことなく霞んで、雪消の路の泥濘の処々乾きかゝつた上を、春めいた風が薄ら温かく吹いてゐた。 それは明治四十年四月一日のことであつた。  新学年始業式の日なので、S村尋常高等小学校の代......
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  • タイトル: 塩原多助旅日記
    著者: 三遊亭円朝
    出版社: ConTenDo
    概要:  いや是は若林先生、さア此方へお這入んなさい。 どうも久し振でお目に掛りました。 裏猿楽町二番地へ御転住になつたといふ事でございますから、一寸お家見舞にあがるんですが、どうも何も貴方のお座敷へ出すやうな話がないので、つい御無沙汰致しました。 時に斯ういふ話があるんです。 是は貴方も御承...
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  • タイトル: 客居偶録
    著者: 北村透谷
    出版社: ConTenDo
    概要:      其一 旅心  暫らく都門熱閙の地を離れて、身を閑寂たる漁村に投ず。 これ風流韻事の旅にあらず。 自から素性を養ひて、心神の快を取らんとてなり。 わが生、素と虚弱、加ふるに少歳、生を軽うして身を傷りてより、功名念絶えて唯だ好む所に従ふを事とす。 不幸にして籍を文園に投じ、...
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  • タイトル: 学者アラムハラドの見た着物
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要:  学者のアラムハラドはある年十一人の子を教えておりました。  みんな立派なうちの子どもらばかりでした。  王さまのすぐ下の裁判官の子もありましたし農商の大臣の子も居ました。 また毎年じぶんの土地から十石の香油さえ穫る長者のいちばん目の子も居たのです。  けれども学者のアラム...
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  • タイトル: 朝御飯
    著者: 林芙美子
    出版社: ConTenDo
    概要:      1  倫敦で二ヶ月ばかり下宿住いをしたことがあるけれど、二ヶ月のあいだじゅう朝御飯が同じ献立だったのにはびっくりしてしまった。 オートミール、ハムエッグス、ベーコン、紅茶、さすがに閉口してしまって、いまだにハムエッグスとベーコンを見ると胸がつかえそうになる時がある。 ......
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  • タイトル: 冬の王
    出版社: ConTenDo
    概要:  このデネマルクという国は実に美しい。 言語には晴々しい北国の音響があって、異様に聞える。 人種も異様である。 驚く程純血で、髪の毛は苧のような色か、または黄金色に光り、肌は雪のように白く、体は鞭のようにすらりとしている。 それに海近く棲んでいる人種の常で、秘密らしく大きく開いた、妙に...
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  • タイトル: 文づかい
    著者: 森鴎外
    出版社: ConTenDo
    概要:  それがしの宮の催したまいし星が岡茶寮のドイツ会に、洋行がえりの将校次をおうて身の上ばなしせしときのことなりしが、こよいはおん身が物語聞くべきはずなり、殿下も待ちかねておわすればとうながされて、まだ大尉になりてほどもあらじと見ゆる小林という少年士官、口にくわえし巻煙草取りて火鉢の... ...
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  • タイトル: 普請中
    著者: 森鴎外
    出版社: ConTenDo
    概要:  渡辺参事官は歌舞伎座の前で電車を降りた。  雨あがりの道の、ところどころに残っている水たまりを避けて、木挽町の河岸を、逓信省の方へ行きながら、たしかこの辺の曲がり角に看板のあるのを見たはずだがと思いながら行く。  人通りはあまりない。 役所帰りらしい洋服の男五六人のがやがや話....
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  • タイトル: 南極の怪事
    著者: 押川春浪
    出版社: ConTenDo
    概要:       一  この怪異なる物語をなすにつき、読者諸君にあらかじめ記憶してもらわねばならぬ二つの事がある。 その一は近頃ヨーロッパのある学者仲間で、地球の果に何か秘密でも見出さんとするごとく、幾度の失敗にも懲りず、しきりに南極探検船を出しておる事。 その二は、いわゆる歴史の黒......
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  • タイトル: 高瀬舟
    著者: 森鴎外
    出版社: ConTenDo
    概要:  高瀬舟は京都の高瀬川を上下する小舟である。 徳川時代に京都の罪人が遠島を申し渡されると、本人の親類が牢屋敷へ呼び出されて、そこで暇乞いをすることを許された。 それから罪人は高瀬舟に載せられて、大阪へ回されることであった。 それを護送するのは、京都町奉行の配下にいる同心で、この同心は罪....
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  • タイトル: 最後の一句
    著者: 森鴎外
    出版社: ConTenDo
    概要:  元文三年十一月二十三日の事である。 大阪で、船乗り業桂屋太郎兵衛というものを、木津川口で三日間さらした上、斬罪に処すると、高札に書いて立てられた。 市中至る所太郎兵衛のうわさばかりしている中に、それを最も痛切に感ぜなくてはならぬ太郎兵衛の家族は、南組堀江橋際の家で、もう丸二年ほど、......
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  • タイトル: 他界に対する観念
    著者: 北村透谷
    出版社: ConTenDo
    概要:  悲劇必らずしも悲を以て旨とせず、厭世必らずしも厭を以て趣とせず、別に一種の抜く可からざる他界に対する自然の観念の存するものあり、この観念は以て悲劇を人心の情世界に愬へしめ、厭世を高遠なる思想家に迎へしむ、人間ありてよりこの観念なきはあらず、或は遠く或は近く、大なるものあり、小な... ...
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  • タイトル: 心機妙変を論ず
    著者: 北村透谷
    出版社: ConTenDo
    概要:  哲学必ずしも人生の秘奥を貫徹せず、何ぞ況んや善悪正邪の俗論をや。 秘奥の潜むところ、幽邃なる道眼の観識を待ちて無言の冥契を以て、或は看破し得るところもあるべし、然れども我は信ぜず、何者と雖この「秘奥」の淵に臨みて其至奥に沈める宝珠を探り得んとは。  むかし文覚と称する一傲客、し......
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  • タイトル: 秋窓雑記
    著者: 北村透谷
    出版社: ConTenDo
    概要:      第一  かなしきものは秋なれど、また心地好きものも秋なるべし。 春は俗を狂せしむるに宜れど、秋の士を高うするに如かず。 花の人を酔はしむると月の人を清ましむるとは、自から味を異にするものあり。 喜楽の中に人間の五情を没了するは世俗の免かるゝ能はざるところながら、われは万....
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  • タイトル: 厭世詩家と女性
    著者: 北村透谷
    出版社: ConTenDo
    概要:  恋愛は人世の秘鑰なり、恋愛ありて後人世あり、恋愛を抽き去りたらむには人生何の色味かあらむ、然るに尤も多く人世を観じ、尤も多く人世の秘奥を究むるといふ詩人なる怪物の尤も多く恋愛に罪業を作るは、抑も如何なる理ぞ。 古往今来詩家の恋愛に失する者、挙げて数ふ可からず、遂に女性をして嫁して... ...
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  • タイトル: 虚妄と真実
    著者: 蒲原有明
    出版社: ConTenDo
    概要:      「食後」の作者に  ――君。 僕は僕の近來の生活と思想の斷片を君に書いておくらうと思ふ。 然し實を云へば何も書く材料はないのである。 默してゐて濟むことである。 君と僕との交誼が深ければ深いほど、默してゐた方が順當なのであらう。 舊い家を去つて新しい家に移つた僕は、こ...
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  • タイトル: かぶと虫
    著者: 新美南吉
    出版社: ConTenDo
    概要:          一  お花畑から、大きな虫が一ぴき、ぶうんと空にのぼりはじめました。  からだが重いのか、ゆっくりのぼりはじめました。  地面から一メートルぐらいのぼると、横に飛びはじめました。  やはり、からだが重いので、ゆっくりいきます。 うまやの角の方へ、のろ...
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  • タイトル: 子守つ子
    出版社: ConTenDo
    概要:  夜、子守子のバルカは、きゝとれないくらゐの、ひくいこゑで、子守歌をうたひながら、赤ん坊のねてゐるゆり籠をゆすぶつてゐました。 「ねん/\よう。 ねん/\よう。」  神だなの前には、ランプが緑いろにともつてゐます。 壁から壁へ、細いひもがかけわたしてあつて、赤ん坊の着物や、大....
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  • タイトル: てがみ
    出版社: ConTenDo
    概要:  ユウコフは年はまだやつと九つです。 せんには、お母さんと一しよに、ゐなかの村のマカリッチさまといふ、だんなのうちにおいてもらつてゐました。 お母さんはそのうちの女中になつて、はたらいてゐたのです。 そのお母さんが死んでしまつたので、ユウコフもそのお家にゐられなくなり、人の世話で、三月....
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  • タイトル: 源八栗
    著者: 沖野岩三郎
    出版社: ConTenDo
    概要:     一  もうりい博士は、みなとの汽船会社から、こまりきつたかほをして、かへつて来ました。 それは、午後一時に、出るはずの汽船が、四時にのびたからです。  もうりい博士は今晩の八時から、次の町でお話をする、やくそくをしてあるのです。 だから、四時のおふねにのつては、十時すぎに....
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  • タイトル: 岩を小くする
    著者: 沖野岩三郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  後村上天皇さまの皇子さまに、寛成さまと申すお方がございました。  まだ、ごく御幼少の時、皇子さまは、多勢の家来たちと、御一しよに、吉野川の上流、なつみの川岸へ、鷹狩を御覧においでになりました。  川岸には、大きな岩があつて、その上に、松の木が一本、枝ぶり美しく、生えてゐまし......
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  • タイトル: 硯箱と時計
    著者: 沖野岩三郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  石之助が机にむかつて、算術をかんがへてゐますと、となりの金さんが来て、 「佐太さん。 石さんはよく勉強するね。 きつと硯箱になりますよ。」と、言ひました。 すると佐太夫は、 「いいえ。 石之助はとても硯箱にはなれませんよ。 硯箱になるのは、あんたの所の茂丸さんですよ。」と、申し...
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  • タイトル: 愚助大和尚
    著者: 沖野岩三郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  愚助は忘れん坊でありました。 何を教へましても、直ぐ忘れてしまふので、お父様は愚助を馬鹿だと思ひ込んで、お寺の和尚さまに相談にまゐりました。 すると和尚さまは、 「其の子は御飯を食べますか。」と、ききました。 お父様は、 「はいはい、御飯は二人前ぐらゐ平気で食べます。」と、答へま....
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  • タイトル: ばべるの塔
    著者: 沖野岩三郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  まだ、電話も電信も、なんにもない、五六千年も、まへのおはなしです。  ひろいひろい、のはらを、みつけた男がありました。 あまり、けしきがよいので、そのまんなかに、一けんの家を、たてました。 すると、いつのまにか、われもわれもと、そこへ、何十万の人が、あつまつて来て、五六年めには、....
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  • タイトル: にらめつくらの鬼瓦
    著者: 沖野岩三郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  今雄さんは、五年級甲組の一番でした。  京一さんは、五年級乙組の一番でした。  今雄さんのお父さまは、ごん七さんといふ名で、東山の中ほどに、大きな家を建てて、瓦屋をしてゐました。  京一さんのお父さまは、ごん八さんといふ名で、西山の中ほどに、りつぱな家を建てて、瓦屋を....
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  • タイトル: 蚊帳の釣手
    著者: 沖野岩三郎
    出版社: ConTenDo
    概要:     一  万作は十二歳になりました。 けれども馬鹿だから字を書く事も本を読む事も出来ません。 数の勘定もやつと一から十二までしか知らないのでした。 「おい万作! お前は幾歳になつた。」と問ひますと「十二です!」と元気よく答へますが、其時「来年は何歳になる?」と問ひますと、もう....
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  • タイトル: 山さち川さち
    著者: 沖野岩三郎
    出版社: ConTenDo
    概要:     一  昔、紀州の山奥に、与兵衛といふ正直な猟夫がありました。 或日の事いつものやうに鉄砲肩げて山を奥へ奥へと入つて行きましたがどうしたものか、其日に限つて兎一疋にも出会ひませんでした。 で、仕様事なしに山の頂から、ズツと東の方を眺めて居ますと、遙か向ふから蜒々とした細い川を......
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  • タイトル: 熊と猪
    著者: 沖野岩三郎
    出版社: ConTenDo
    概要:     一  紀州の山奥に、佐次兵衛といふ炭焼がありました。 五十の時、妻さんに死なれたので、たつた一人子の京内を伴れて、山の奥の奥に行つて、毎日々々木を伐つて、それを炭に焼いてゐました。 或日の事京内は此んな事を言ひ出したのです。 「お父さん、俺アもう此んな山奥に居るのは嫌だ。 ...
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  • タイトル: 馬鹿七
    著者: 沖野岩三郎
    出版社: ConTenDo
    概要:     一  紀州の山奥に、狸山といふ高い山がありました。 其所には、大きな樫だの、樟だのが生え繁つてゐる、昼でも薄暗い、気味の悪い森がありました。 森の中には百穴といふのがありました。 其の穴の中から、お腹の膨れた古狸が、夕方になると、百疋も二百疋も、ノソノソと這ひ出して来て、ポン....
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 僕の国
    出版社: ConTenDo
    概要: 光つて泉の湧くそばに 僕の小さな窪がある。  僕の丈ほどふかくない。 はりえにしだなど生えてゐる。 夏には夏の花が咲く。  黄つぽい花や赤い花。 泉を僕は海と呼ぶ あたりの丘を山と呼ぶ。  そんなに僕は小いのだ。 僕はつくつた舩や町。 僕...
    商品価格: ¥0(税込)
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