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ERマガジン Vol.11 No.4(2014年 Winter) Toxidrome 薬毒物を疑った時のアプローチ

立ち読み

ERマガジン Vol.11 No.4(2014年 Winter) Toxidrome 薬毒物を疑った時のアプローチ

著者:
箕輪良行
出版社:
シービーアール

概要:

中毒がERにやってくる.疑わなければ分からない薬物・毒物中毒.Toxidrome(Toxic Syndrome)は中毒症状と訳され,ある種の中毒物質によって生じる症状や徴候をグル―プ化した呼称で,原因物質が不明な時に原因物質を絞り込むヒントを与えてくれます.わが国ではこれまで中毒すなわち「重症=救命救急センター」という固定観念としてありましたが,ここ10年ほどは救命救急に特化した時代は終わり,ERに外傷ではない外因性疾患である,薬物(ポリファーマシーなども含めて),毒物による症状の患者が現れるようになってきました.もはや人ごとではなくなってきました.これらの症候に対して,最近はシステム1あるいはシステム2という二つの側面からのアプローチ法が議論されるようになってきました.前者はスナップ・ダイアグノーシス,クリニカルパール,レッドフラッグに代表されるアプローチであり,後者は演繹的スタイルのベイズ定理を用いた定量的分析やVINDICATE-Pなどによる網羅的なアプローチです.本号ではこれらの方法を用いて,ERでのToxidromeに対する診断的法を実際の症例を呈示しながら,ベテラン指導医が解説しています.
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目次:

企画担当:箕輪良行

A.イントロダクション―Toxidrome を理解する
1)ありふれた器質的疾患でないと思われる場合
2)Toxic Syndrome の考え方

B.System 1―Snap Diagnosis Visual Diagnosis 直観的なアプローチ
3)高齢者に特徴的な薬毒性症状
4)よくみるポリファーマシー
5)小児患者に多い薬物副作用
6)在宅ケアで想定される薬毒物エピソード
7)ERのポリファーマシーでおさえておくべきこと

C.System 2―演繹的論理的 鑑別診断アプローチ
8)救急現場・院外状況から考える
9)既往歴から考える―坊主憎けりゃ袈裟まで憎い
10)服薬履歴から考える
11)消化管症状で薬毒物を疑うポイント
12)身体所見から考える―問診で内服歴を聞くのと同時に身体所見から総合的に考えよう
13)バイタルサインから考える
14)MUSからのアプローチ

D.―いざという時のためのクリニカルパール
15)急性中毒で役立つ記憶術
16)中毒薬毒物の症状と検査
17)有効性のEBMがある中毒対処法―意外と少ない!?中毒対処法のエビデンス
18)日本中毒情報センター ―中毒110番って、いつ電話するの?

投稿:症例報告
迷入した中心静脈カテーテルの回収―デバイスを工夫して

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編集後記

ジャンル:
医学 > 臨床医学一般 医学 > ER/救急医学 雑誌 > 医学
販売開始:
2020/08/20
ファイルサイズ:
16.36MB
CODE:
J0010424BK0098053004
対応デバイス:
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