ぶらぶら貧乏 ぶらぶら独身五十男日常紀行随筆 1
概要:
『ぶらぶら貧乏』だからこそ
そこには気高さもある。
当時、山本さんは東京都中野の風呂無しアパートで暮らしていた。名刺には、文筆家の文字。20代には女子大でフランス語の講師をしていたり、パリ・ガリマールのマダムとは顔なじみといったことを語っていた。山本さん30年来の物書きテーマとなったのは、野に自生する花々探訪で、その原稿はいまも書き続けられてはいるが、世には出ていない。これもまあなかなか価値はあるものだとは思うが、「山本さんの面白いところはその得体の知れなさというか、どうやって日々の暮らしを成立させているかの謎なんじゃないの?」というようなことになって、「とりあえず山本さんの日々の暮らしというか、なんかちょっと変でしょという自分では自覚していないようなもの書いてみたらどうですか」と言ってしまったのがよくなかった。
結果、封書で届く原稿というか随筆が編集子のもとに溜まりだしていく。思い起こせばそれはもう十四五年になる。その間、書くことで金になることとは一切縁のない中でかかれたのが本書からはじまる[ぶらぶら独身五十男日常紀行随筆]のシリーズである。
シリーズ全編、本邦初公開であります。(編集担当)
目次:
本文 全21編
目次
あいさつ自由自在
中年おかず食いの白飯問題
母のピンハネヘそくり
モンブランとご懐妊
墓まいりと月餅饅頭十六個の行方
からぶり記者時代は結末で悪酔い
鉄道拾遺物
三峰の革ジャンを持って行ったのは誰だ?
ラクダの肌着の品定め
独身中年ワンルーム購入のための金計算
都内土地十五坪2DK平屋百九十万円を手に入れろ
金欠服装術――菊松屋編
パールグレイのソフト帽
はげ隠し三十年目の知恵
金はなくてもパナマ帽
筋入りパナマ帽のケジメのつけかた
黒い中折れ帽との別れ
三菱東京UFJの女とゴールドカード
世間話は行き当たりばったり
年末質屋新宿デパ地下大日如来
愛媛宇和島に家を買うの記
- ジャンル:
- 文芸 > エッセイ
- 販売開始:
- 2020/03/01
- ファイルサイズ:
- 0.51MB
- CODE:
- J0010001BK0093805001
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