枯野抄
概要:
丈艸、去来を召し、昨夜目のあはざるまま、ふと案じ入りて、呑舟に書かせたり、おのおの咏じたまへ
旅に病むで夢は枯野をかけめぐる
――花屋日記――
元禄七年十月十二日の午後である。
一しきり赤々と朝焼けた空は、又昨日のやうに時雨れるかと、大阪商人の寝起の眼を、遠い瓦...
(本文冒頭より抜粋)
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枯野抄
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