
わが散文詩
概要:
秋夜
火鉢に炭を継がうとしたら、炭がもう二つしかなかつた。
炭取の底には炭の粉の中に、何か木の葉が乾反つてゐる。
何処の山から来た木の葉か?――今日の夕刊に出てゐたのでは、木曾のおん岳の初雪も例年よりずつと早かつたらしい。
「お父さん、お休みなさい。」
古い朱...
(本文冒頭より抜粋)
わが散文詩
販売(無期限): ¥ 0(税込)
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秋夜
火鉢に炭を継がうとしたら、炭がもう二つしかなかつた。
炭取の底には炭の粉の中に、何か木の葉が乾反つてゐる。
何処の山から来た木の葉か?――今日の夕刊に出てゐたのでは、木曾のおん岳の初雪も例年よりずつと早かつたらしい。
「お父さん、お休みなさい。」
古い朱...
(本文冒頭より抜粋)