
過古
概要:
母親がランプを消して出て来るのを、子供達は父親や祖母と共に、戸外で待っていた。
誰一人の見送りとてない出発であった。
最後の夕餉をしたためた食器。
最後の時間まで照していたランプ。
それらは、それらをもらった八百屋が取りに来る明日の朝まで、空家の中に残されている。
灯が消えた...
(本文冒頭より抜粋)
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過古
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