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爆薬の花籠

爆薬の花籠

著者:
海野十三
出版社:
ConTenDo

概要:

   祖国近し

 房枝は、三等船室の丸窓に、顔をおしあてて、左へ左へと走りさる大波のうねりを、ぼんやりと、ながめていた。

 波の背に、さっきまでは、入日の残光がきらきらとうつくしくかがやいていたが、今はもう空も雲も海も、鼠色の一色にぬりつぶされてしまった。

「ああ」
...


(本文冒頭より抜粋)

ジャンル:
文芸 > 小説(国内) 無料文庫 > 無料文庫
販売開始:
2015/03/11
ファイルサイズ:
1.44MB
CODE:
J0010283BK0028506001
対応デバイス:
WindowsPCMacブラウザビューアAndroidスマートフォンAndroidタブレットiPhone/iPod touchiPad
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