
空中漂流一週間
概要:
「火の玉」少尉
「うーん、またやって来たか」
と、田毎大尉は、啣えていた紙巻煙草をぽんと灰皿の中になげこむと、当惑顔で名刺の表をみつめた。
前には当番兵が、渋面をつくって、起立している。
ここは帝都に近い××防衛飛行隊本部の将校集会所だった。
「ほう、大尉...
(本文冒頭より抜粋)
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空中漂流一週間
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