
軍用鼠
概要:
探偵小説家の梅野十伍は、机の上に原稿用紙を展べて、意気甚だ銷沈していた。
棚の時計を見ると、指針は二時十五分を指していた。
それは午後の二時ではなくて、午前の二時であった。
カーテンをかかげて外を見ると、ストーブの温か味で汗をかいた硝子戸を透して、まるで深海の底のように黒目も弁...
(本文冒頭より抜粋)
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軍用鼠
販売(無期限): ¥ 0(税込)
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