
御身
概要:
一
末雄が本を見ていると母が尺を持って上って来た。
「お前その着物をまだ着るかね。」
「まだ着られるでしょう。」
彼は自分の胸のあたりを見て、
「何ぜ?」と訊き返すと、母はやはり彼の着物を眺めながら、
「赤子のお襁褓にしようかと思うて。」と答...
(本文冒頭より抜粋)
- ジャンル:
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御身
販売(無期限): ¥ 0(税込)
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