アド・バルーン
概要:
その時、私には六十三銭しか持ち合せがなかったのです。
十銭白銅六つ一銭銅貨三つ。
それだけを握って、大阪から東京まで線路伝いに歩いて行こうと思ったのでした。
思えば正気の沙汰ではない。
が、むこう見ずはもともと私にとっては生れつきの気性らしかったし、それに、大阪から東京まで何里あ...
(本文冒頭より抜粋)
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アド・バルーン
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