馬鹿七
概要:
一
紀州の山奥に、狸山といふ高い山がありました。
其所には、大きな樫だの、樟だのが生え繁つてゐる、昼でも薄暗い、気味の悪い森がありました。
森の中には百穴といふのがありました。
其の穴の中から、お腹の膨れた古狸が、夕方になると、百疋も二百疋も、ノソノソと這ひ出して来て、ポン...
(本文冒頭より抜粋)
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- 文芸 > 小説(国内) 無料文庫 > 無料文庫
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- 2015/12/16
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