行軍二
概要:
あの山を越えるとき
おれたちは機関車のように 蒸気ばんでおった
だまりこんで がつんがつんと あるいておった
急に風がきて 白い雪のかたまりを なげてよこした
水筒の水は 口の中をガラスのように刺した
あの山を越えるとき
おれたちは焼ける樟樹であった
いま あの山は...
(本文冒頭より抜粋)
- ジャンル:
- 文芸 > 短歌・俳句 無料文庫 > 無料文庫
行軍二
販売(無期限): ¥ 0(税込)
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あの山を越えるとき
おれたちは機関車のように 蒸気ばんでおった
だまりこんで がつんがつんと あるいておった
急に風がきて 白い雪のかたまりを なげてよこした
水筒の水は 口の中をガラスのように刺した
あの山を越えるとき
おれたちは焼ける樟樹であった
いま あの山は...
(本文冒頭より抜粋)