轉之書 Marobashi no sho 新陰流兵法太刀詳伝(長岡房成口傳詳解)
概要:
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新陰流兵法の極意は「轉(まろばし)」。
戦国時代、上泉伊勢守秀綱(流祖)、それまでの豪撃(こわうち、力任せの打突)の介者剣法を革新。敵の働きに随って円転・自在、石火の機で使う剣法、新陰流兵法を創始(1530年代の中頃)。
拙著で詳解するもの、概ね、200の勢法(カタ)と主な口伝書の意訳。
流祖の本伝に由来する尾張柳生家の内伝38、外に他流からのもの「七太刀」と「二拾七箇条」。本伝と内伝を止揚した尾張柳生家輔佐・長岡房成(ふさしげ)先師(1849年没)の「外伝試合勢法(外伝)」169。外に、長岡氏の家伝・制剛流抜刀術と柳生十兵衛創案の杖術を抄録。
世上、剣道の古典というと、宮本武蔵の遺稿「五輪書(1645年)」が著名。
武蔵、「島原の乱」への参陣の折、熊本藩主・細川忠利に出会い、招請され翌年の寛永17年、熊本に移る。翌年、忠利に請われ記したのが「三十五箇条」。それに元に「五輪書」を遺した(62才没)。
が、「不立文字」の倣いで、後世、多くがこれを解せず、好事家の余技に落ちた。
特記は、武蔵47才の時、名古屋で新陰流二世・柳生利厳(53才)との出会い。このこと、「『正傳 新陰流』柳生厳長」中の「東西三聖年表」に見える。
どんな交流があったのか、知る術もないが、伝書での「二刀」の記述や五輪書で武蔵の説くところを知れば、技の披露・交流があったと想像できる。
刀争に、奇妙も奇天烈もない。「勇」と「間(ま)」、「刀身一体での石火の機の働き」。必勝の法は「心理と物理の法」による。
心法では、房成先師が度々使う「虚霊不昧以集理而万事者也」。
刀身一体での刀操の妙は、物理での当然の理法。
さて、「截相での心持ち(心法)」は、対人折衝・渉外の妙法。
新陰流の稽古・習いは、高齢者にとって良い運動・妙薬。
無理なく身体を動かし、相応に勢法を習い、体得し、理法を解することは「脳の防腐剤」。流祖・上泉信綱75才、石舟斎78才、利厳73才、厳包(としかね)70才、長岡房成88才、 皆、長命。質素な暮らしの中で「武」で鍛え「文」で生きた効能と思う。
現代の竹刀競技と違い、新陰流では「用意が少ない」のも良い。
長岡房成先師の顕彰と斯界の隆盛を期し、ここに、拙著を改めて公刊。
令和5年4月
- ジャンル:
- 芸術・教養 > 一般 人文・思想 > 哲学・思想 生活 > 健康法
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- 2023/04/01
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