猫は物申す　第４巻

概要：

この世に生まれて初めての猫との面会の時が訪れたのです。
生まれて初めての画面や動画以外の生の同族との面会です。

猫は怒ったりすると手足を伸ばし背中を丸めて脅威の相手を威嚇する仕草があります。
初めての猫との対面をどう表現したらよいのでしょう。

主は生き物というか命のあるものを大切にする精神はあるようですが、動物を自ら飼って可愛がるなどという心は余り持ち合わせていないのです。

世の不条理に飲み込まれたまま成人になった主。
何とナイーブな人間なのでしょう。

生魚を戴き、餌などを嬲なぶる習性を持つ猫族は主のような感情は持ちません。
人間社会に同化しながら食う・寝る・遊ぶを全うする術を早くから身に着けています。
すべては生きる上での処世術なのです。

我々猫族は飼われていようが、野良になろうが、与えられた環境に順応します。

主は旅をするぞと言います。
言われたところで私にすることはないのに。
今回の旅は、その頃に知り合った人とのご縁によるものらしい。