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田中貢太郎

検索結果223件中136件から180件までを表示
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  • タイトル: 南北の東海道四谷怪談
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:        一  伊藤喜兵衛は孫娘のお梅を伴れて、浅草観音の額堂の傍を歩いていた。 其の一行にはお梅の乳母のお槇と医師坊主の尾扇が加わっていた。 喜兵衛はお梅を見た。 「どうじゃ、お梅、今日はだいぶ気あいがよさそうなが、それでも、あまり歩いてはよろしくない、駕籠なと申しつけ....
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  • タイトル: 狸と俳人
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  安永年間のことであった。 伊勢大廟の内宮領から外宮領に至る裏道に、柿で名のある蓮台寺と云う村があるが、其の村に澤田庄造という人が住んでいた。  庄造は又の名を永世と云い、号を鹿鳴と云って和歌をよくし俳句をよくした。 殊に俳句の方では其の比なかなか有名で、其の道の人びとの間では、一....
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  • タイトル: 狸と同棲する人妻
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  山形県最上郡豊田村に沓澤仁蔵と云う行商人があった。 仁蔵は壮いに似あわず、家業に熱心で、毎日のように村から村へと行商に出かけて往った。 其の仁蔵には直と云う近隣で評番の美しい女房があった。  それは昭和七年の二月のことであった。 仁蔵は平生のように家を出て往ったが、どうしたものか...
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  • タイトル: 葬式の行列
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  鶴岡の城下に大場宇兵衛という武士があった。 其の大場は同儕の寄合があったので、それに往っていて夜半比に帰って来た。 北国でなくても淋しい屋敷町。 其の淋しい屋敷町を通っていると、前方から葬式の行列が来た。 夕方なら唯もかく深夜の葬式はあまり例のない事であった。 大場は行列の先頭が自...
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  • タイトル: 首のない騎馬武者
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  越前の福井は元北の庄と云っていたが、越前宰相結城秀康が封ぜられて福井と改めたもので、其の城址は市の中央になって、其処には松平侯爵邸、県庁、裁判所、県会議事堂などが建っている。 そして、柴田勝家の居城の址は、市の東南の方角に在って、明治四十年までは石垣なども残っていたが、四十年にな... ...
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  • タイトル: 義猫の塚
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  遠州の御前崎に西林院と云う寺があった。 住職はいたって慈悲深い男であったが、ある風波の激しい日、難船でもありはしないかと思って外へ出てみた。 すると、すぐ眼の下になった怒濤の中に、船の破片らしい一枚の板に一匹の子猫がしがみついているのが見える。 そこで住職は山をかけおりて漁師の家へ往....
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  • タイトル: 海神に祈る
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:        一  普請奉行の一木権兵衛は、一人の下僚を伴れて普請場を見まわっていた。 それは室津港の開鑿工事場であった。 海岸線が欠けた銍の形をした土佐の東南端、俗にお鼻の名で呼ばれている室戸岬から半里の西の室戸に、古い港があって、寛文年間、土佐の経世家として知られている野中......
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  • タイトル: 阿芳の怨霊
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  由平は我にかえってからしまったと思った。 由平は怯れた自分の心を叱って、再び身を躍らそうとした。 と、其の時背後の方から数人の話声が聞こえて来た。 由平は無意識に林の中へ身を隠した。 間もなく由平の前に三人の人影が現われた。 それは宇津江帰りらしい村の壮佼であった。 壮佼たちは何...
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  • タイトル: 鬼火を追う武士
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  鶴岡城下の話であるが、某深更に一人の武士が田圃路を通っていると、焔のない火玉がふうわりと眼の前を通った。 焔のない火玉は鬼火だと云う事を聞いていた武士は、興味半分に其の後を跟けて往った。  火玉は人間の歩く位の速度でふうわりふうわりと飛んでいた。 武士は其の時其の火玉を斬ってみた....
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  • タイトル: 山姑の怪
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  甚九郎は店に坐っていた。 この麹町の裏店に住む独身者は、近郷近在へ出て小間物の行商をやるのが本職で、疲労れた時とか天気の悪い日とかでないと店の戸は開けなかった。  それは春の夕方であった。 別に客もないので甚九郎は煙管をくわえたなりで、うとうととしていると何か重くるしい物音がした....
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  • タイトル: 怪譚小説の話
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  私は物を書く時、面白い構想が浮ばないとか、筋が纏まらないとかいうような場あいには、六朝小説を出して読む。 それは晋唐小説六十種で、当時の短篇を六十種集めた叢書であるが、それには歴史的な逸話があり、怪譚があり、奇譚があって、皆それぞれ面白い。 泉鏡花子の『高野聖』は、その中の幻異志に......
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  • タイトル: 円朝の牡丹灯籠
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:        一  萩原新三郎は孫店に住む伴蔵を伴れて、柳島の横川へ釣に往っていた。 それは五月の初めのことであった。 新三郎は釣に往っても釣に興味はないので、吸筒の酒を飲んでいた。  新三郎は其の数ヶ月前、医者坊主の山本志丈といっしょに亀戸へ梅見に往って、其の帰りに志丈の知....
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  • タイトル: おいてけ堀
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  本所のお竹蔵から東四つ目通、今の被服廠跡の納骨堂のあるあたりに大きな池があって、それが本所の七不思議の一つの「おいてけ堀」であった。 其の池には鮒や鯰がたくさんいたので、釣りに往く者があるが、一日釣ってさて帰ろうとすると、何処からか、おいてけ、おいてけと云う声がするので、気の弱い... ...
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  • タイトル:
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  幕末の話である。  某商人が深更に赤坂の紀の国坂を通りかかった。 左は紀州邸の築地塀、右は濠。 そして、濠の向うは彦根藩邸の森々たる木立で、深更と言い自分の影法師が怖くなるくらいな物淋しさであった。 ふと濠傍の柳の木の下にうずくまっている人影に気づいた。  どうやら若い女の...
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  • タイトル: 雪女
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  多摩川縁になった調布の在に、巳之吉という若い木樵がいた。 その巳之吉は、毎日木樵頭の茂作に伴れられて、多摩川の渡船を渡り、二里ばかり離れた森へ仕事に通っていた。  ある冬の日のことだった。 平生のように二人で森の中へ往って仕事をしていると、俄に雪が降りだして、それが大吹雪になった....
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  • タイトル: 轆轤首
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:        一  肥後の菊池家に磯貝平太左衛門武行と云う武士があった。 頗る豪勇無雙の士であったが、主家の滅亡後、何を感じたのか仏門に入って、怪量と名乗って諸国を遍歴した。  甲斐の国を遍歴している時、某日唯ある岩山の間で日が暮れた。 そこで怪量は恰好な場所を見つけて、笈を....
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  • タイトル: 四谷怪談
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  元禄年間のことであった。 四谷左門殿町に御先手組の同心を勤めている田宮又左衛門と云う者が住んでいた。 その又左衛門は平生眼が悪くて勤めに不自由をするところから女のお岩に婿養子をして隠居したいと思っていると、そのお岩は疱瘡に罹って顔は皮が剥けて渋紙を張ったようになり、右の眼に星が出来......
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  • タイトル: 皿屋敷
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  番町の青山主膳の家の台所では、婢のお菊が正月二日の昼の祝いの済んだ後の膳具を始末していた。 この壮い美しい婢は、粗相して冷酷な主人夫婦の折檻に逢わないようにとおずおず働いているのであった。  その時お菊のしまつしているのは主人が秘蔵の南京古渡の皿であった。 その皿は十枚あった。 ...
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  • タイトル: 山の怪
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  土佐長岡郡の奥に本山と云う処がある。 今は町制を布いて町と云うことになっているが、昔は本山郷と云って一地方をなしていた。 四国三郎の吉野川が村の中を流れて、村落のあるのはそれに沿った僅かばかりの平地で、高峰駿岳が一面に聳えていた。  その本山に吉延と云う谷があって、其処には猪とか....
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  • タイトル: 立山の亡者宿
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:        一  小八はやっと目ざした宿屋へ着いた。 主翁と婢が出て来てこの壮い旅人を愛想よく迎えた。 婢は裏山から引いた筧の水を汲んで来てそれを足盥に入れ、旅人の草鞋擦のした蒼白い足を洗ってやった。  青葉に黒味の強くなる比のことで日中は暑かったが、立山の麓になったこの宿....
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  • タイトル: 餅を喫う
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  町の酒屋では壮い主人が亡くなったので、その日葬式を済まして、親類や手伝いに来て貰った隣の人びとに所謂涙酒を出し、それもやっと終って皆で寝たところで、裏門の戸をとんとんと叩く者があった。  その家には雇人も二三人おり、親類の者も泊り合せていたが、この二三日の疲れでぐっすり睡って... ...
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  • タイトル: 法衣
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  千住か熊谷かのことであるが、其処に某尼寺があって、その住職の尼僧と親しい壮い男が何時も寺へ遊びに来ていたが、それがふっつりと来なくなった。  尼僧はそれを心配して、何人かその辺の者が来たならその容子を聞いてみようと思っていると、ある日その男がひょっこりやって来た。 「どうし......
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  • タイトル: 地獄の使
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  昼飯がすむと、老婆は裏の藪から野菊や紫苑などを一束折って来た。 お爺さんはこの間亡くなったばかりで、寺の墓地になった小松の下の土饅頭には、まだ鍬目が崩れずに立っていた。  老婆はその花束を裏の縁側へ置いて、やっとこしょと上へ昇り、他処往きの布子に着更え、幅を狭く絎けた黒繻子の帯......
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  • タイトル: 放生津物語
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:        一  越中の放生津の町中に在る松や榎の飛び飛びに生えた草原は、町の小供の遊び場所であった。 その草原の中央の枝の禿びた榎の古木のしたに、お諏訪様と呼ばれている蟇の蹲まったような小さな祠があったが、それは枌葺の屋根も朽ちて、木連格子の木目も瓦かなんぞのように黒ずん... ...
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  • タイトル: 這って来る紐
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  某禅寺に壮い美男の僧があって附近の女と関係しているうちに、僧は己の非行を悟るとともに大に後悔して、田舎へ往って修行をすることにした。 関係していた女はそれを聞いてひどく悲しんだが、いよいよ別れる日になると、禅宗の僧侶の衣の腰に着ける一本の紐を縫って持って来て、「これを、私の形見に... ...
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  • タイトル: 蠅供養
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  火鉢に翳している右の手の甲に一疋の蠅が来て止った。 未だ二月の余寒の強い比にあっては、蠅は珍らしかった。 九兵衛はもう蠅の出る時候になったのかと思ったが、それにしてもあまり早すぎるのであった。  九兵衛は手を動かして蠅を追った。 蠅は前の帳場格子の上に往って手足を動かしはじめた。...
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  • タイトル: 忘恩
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  土佐の侍で大塚と云う者があった。 格はお馬廻り位であったらしいがたしかなことは判らない。 その大塚は至って殺生好きで、狩猟期になると何時も銃を肩にして出かけて往った。  某日それは晴れた秋の午後であった。 雑木の紅葉した山裾を廻って唯ある谷へ往った。 薩摩藷などを植えた切畑が谷...
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  • タイトル: 日本天変地異記
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:      序記 国土成生の伝説  大正十二年九月一日の大地震及び地震のために発したる大火災に遭遇して、吾吾日本人は世界の地震帯に縁取られ、その上火山系の上に眠っているわが国土の危険に想到して、今さらながら闇黒な未来に恐怖しているが、しかし考えてみれば、吾吾は小学校へ入った時... ...
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  • タイトル: 死体の匂い
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  大正十二年九月一日、天柱拆け地維欠くとも言うべき一大凶変が突如として起り、首都東京を中心に、横浜、横須賀の隣接都市をはじめ、武相豆房総、数箇国の町村に跨がって、十万不冥の死者を出した災変を面のあたり見せられて、何人か茫然自失しないものがあるだろうか。  世俗の怖れる二百十日の... ...
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  • タイトル: 変災序記
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  大正十二年九月一日の朝は、数日来の驟雨模様の空が暴風雨の空に変って、魔鳥の翅のような奇怪な容をした雲が飛んでいたが、すぐ雨になって私の住んでいる茗荷谷の谷間を掻き消そうとでもするように降って来た。 私は平生のように起きて、子供たちと一緒に朝飯を喫い、それから二階へあがって机に向っ... ...
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  • タイトル: 幻術
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  寛文十年と云えば切支丹で世間が騒いでいる時である。 その年の夏、某城下へ二人の怪しい男が来て、不思議な術を行って見せたので、藩では早速それを捕え、死刑にすることにして刑場へ引出したが、切支丹ではどんな魔法があって逃げだすかも判らないと云うので、警護の士が厳しく前後を取り囲んでいた... ...
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  • タイトル: 尼になった老婆
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  なむあみだぶ、なむあみだぶ、こんなことを口にするのは、罪深い業でございますが、門跡様の御下向に就いて思い出しましたから、ちょっと申します。 その時は手前もまだ独身で、棒手振を渡世にしておりました時のことでございますから、さあ、文政の二三年、いや、もうすこし後でございましたかな、東... ...
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  • タイトル:
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  土佐の海岸にあった私の村には、もうその比洋行するような人もあって、自由主義の文化はあったが未だ日清戦役前の半農半漁の海村のことであるから、村の人の多くの心を支配したものは原始的な迷信であった。  聖神と云う無名の高僧を祭ったと云う社の森には、笑い婆と云う妖婆がいて人を見ると笑... ...
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  • タイトル: 鍛冶の母
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:        一  土佐の国の東端、阿波の国境に近い処に野根山と云う大きな山があって、昔は土佐から阿波に往く街道になっていた。 承久の乱後土佐へ遷御せられた後土御門上皇も、この山中で大雪に苦しまれたと云うことが「承久記」の中にも見えている。 旧幕の比は土佐藩で岩佐の関と云う関所......
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  • タイトル: 妖怪記
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  お作の家には不思議なことばかりがあった。 何かしら家の中で躍り狂っているようであったり、順序を立てて置いてある道具をひっかきまわしたり、蹴散らしたり投りだしたり、また、お作がやっている仕事を何者かが傍から邪魔をして、支えたり突きやったり、話していることを傍で耳を立てて聞いていたり... ...
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  • タイトル: 鮭の祟
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  常陸と下総との間を流れた大利根の流れは、犬吠崎の傍で海に入っている。 それはいつのことであったか判らないが、未だ利根川に数多の鮭が登って鮭漁の盛んな比のことであった。 銚子に近い四日市場と云う処に貧しい漁師があって、鮭の期節になると、女房を対手にして夜の目も寝ずに鮭を獲っていた。... ...
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  • タイトル: 蛇怨
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  高知県高岡郡の奥の越知と云う山村に、樽の滝と云う数十丈の大瀑がある。 それは村の南に当る山腹にある瀑で、その北になったかなりの渓谷を距てた処には安徳天皇の御陵伝説地として有名な横倉と云う山がある。 初夏の比その横倉山から眺めると、瀑は半ば以上を新緑の上に見せて、その銀色の大樽を倒し......
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  • タイトル: 不動像の行方
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:        本話  寒い風に黄ばんだ木の葉がばらばらと散っていた。 斗賀野の方から山坂を越えて来た山内監物の一行は、未明からの山稼ぎに疲労し切っていた。 一行は六七人であった。 その中には二疋の犬が長い舌を出し出し交っていた。 路の右手に夕陽を浴びた寺の草屋根が見えて来た。 ...
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  • タイトル: 花の咲く比
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  暖かな春の夜で、濃い月の光が霞のかかったように四辺の風物を照らしていた。 江戸川縁に住む小身者の壮い侍は、本郷の親類の許まで往って、其処で酒を振舞われたので、好い気もちになって帰って来た。  夜はかなりに更けていたが、彼は独身者で、家には彼を待っている者もないので、急いで帰る必......
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  • タイトル: 蟹の怪
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  お種は赤い襷をかけ白地の手拭を姉様冠りにして洗濯をしていた。 そこは小さな谷川の流れが岩の窪みに落ち込んで釜の中のようになった処であった。 お種は涼しいその水の上に俯向いて一心になって汚れ物を揉んでいた。  そこは土佐の高岡郡、その当時の佐川領になった長野から戸波へ越す日浦坂の麓....
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  • タイトル: 劉海石
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  劉海石は蒲台の人であった。 十四歳の時にその地方に戦乱が起ったので、両親に従いて浜州に逃げて往って、其処に住んでいたが、その浜州に劉滄客という者があって、同じ教師について学問をした関係から仲が好くなって、とうとう義兄弟の約束をした。  間もなく海石の両親が亡くなり、海石はその遺......
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  • タイトル: 西湖主
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  陳弼教は幼な名を明允といっていた。 燕の人であった。 家が貧乏であったから、副将軍賈綰の秘書になっていた。 ある時賈に従って洞庭に舟がかりをしていると、たまたま大きな猪婆龍が水の上に浮いた。 賈はそれを見て弓で射た。 矢はその背に中った。 他に小さな魚がいて龍のしっ尾を銜んで逃げ...
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  • タイトル: 青蛙神
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  揚子江と灌水の間の土地では、蛙の神を祭ってひどく崇めるので、祠の中にはたくさんの蛙がいて、大きいのは籠ほどあるものさえある。 もし人が神の怒りにふれるようなことがあると、その家はきっと不思議なことがあって蛙がたくさんきて几や榻であそんだり、ひどいのになると滑かな壁を這いあがったが... ...
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  • タイトル: 黄英
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  馬子才は順天の人であった。 その家は代々菊が好きであったが、馬子才に至ってからもっとも甚しく、佳い種があるということを聞くときっと買った。 それには千里を遠しとせずして出かけて往くという有様であった。  ある日、金陵の客が来て馬の家に泊ったが、その客が、 「自分のいとこの家に、....
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  • タイトル: 竹青
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  魚容という秀才があった。 湖南の人であったが、この話をした者が忘れていたから郡や村の名は解らない。 ただ家が極めて貧乏で、文官試験に落第して帰っている途中で旅費が尽きてしまった。 それでも人に物を乞い歩くのは羞かしくてできない。 ひもじくなって歩かれないようになったので、暫く休むつも...
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