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小川未明

検索結果286件中136件から180件までを表示
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  • タイトル: つめたい メロン
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要:  おかあさんが、れいぞうきの ふたを おあけなさると、いい においが しました。 「二郎ちゃん、メロンが つめたく なって いますよ。 にいさんが かえったら、きって あげましょうね。」 と おっしゃいました。  二郎さんは じぶんも、にいさんの しゃせいに いって いる、ぼ....
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  • タイトル: しろくまの 子
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要:  しろくまは、ほっきょくかいに のぞんだ アラスカ または シベリアに すんで います。 しろくまは、水の 中へ はいって およぐ ことも できます。 まっ白な けが ふさふさと して、かわいらしい 目を して いますが、それは たけしい けものです。  ある とき、しろくまの は....
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  • タイトル: しゃしんやさん
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要:  あつい 日でした。 正ちゃんは あおぎりの 木の 下で、すべりだいに のって あそんで いました。  そこへ、かみの ながい しゃしんやさんが はいって きて、 「ひとつ うつさせて くださいませんか。」 と たのみました。 この しゃしんやさんは きかいを さげて、ごようを....
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  • タイトル: 三人と 二つの りんご
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: 「かずおちゃん、どうして なみだを だしたんだい?」 と、たろうさんが ききました。 「よしおさんと しげおさんが ひっぱったんだよ。」 「なんにも しないのに?」 と、きみ子さんが いいました。 「あそびに こいと いって、りょうほうから ぼくを ひっぱったのだ。」... ...
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  • タイトル: こがらしの ふく ばん
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要:  夜が ながく なりました。 おかあさんは おしごとを なさって います。 その そばで、きょうだいは 火ばちに あたりながら、くりを たべて いました。 「リンリン リンって、なんの 音だろう。」  ふいに、正ちゃんは あたまを あげました。 「ねずみが おかってへ でて、...
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  • タイトル: お月さまと ぞう
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要:  正ちゃんと よし子さんが、ごもんの ところへ たらいを だして、水を いれると、まんまるな 月の かおが うつって、にこにこと わらいました。 「さあ、わたしを よく みて ください。」 と、月が いいました。 「大きな お月さまね。」 と、よし子さんが よろこびました......
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  • タイトル: 秋が きました
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要:  にわの コスモスが、きれいに さきました。 しずかな 秋の いい ひよりです。  ピイー、ピイーと いう、ほそい ふえの 音が しました。 「ラオの すげかえやが きたから、この きせるを たのんで おくれ。」 と、おばあさんが おっしゃいました。 「はい。」 と い...
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  • タイトル: おっぱい
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要:  赤ちゃんが、おかあさんの おっぱいを すぱすぱと のんで いました。 そばで みて いた つね子ちゃんは、 「おいしそうね。」 と いいました。 「おまえも こう して のんだのですよ。」 と、おかあさんが おっしゃいました。 つね子ちゃんは きゅうに おちちが こいしく ....
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  • タイトル:
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: 海 海 黒い 黒い旗のように 黒い 海 海 海が鳴る 黒い旗振るように 黒いふろしき振るように 海が鳴る 海 海 黒い 晩のように黒い 墨のように黒い 底本:「定本小川未明童話全集 3」講談社 1977(昭和52)年1月10日第... (...
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  • タイトル: 冬の木立
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: 冬の木立 しょんぼりと 寒かろう 蓑着よ 合羽着よ 綿帽子かぶりょ からすが 頭に止まった かんざしのように止まった 止まったからす なぜなぜなかぬ いつまでなかぬ 底本:「定本小川未明童話全集 3」講談社 1977(昭和52)年1... (...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 風ふき鳥
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: 風ふき鳥 飛んでどこへゆく 海は暴れているぞ。 なんで鳴く かあかあ 山も暴れているぞ。 あんなに高く あんなに低く 後になり、先になり。 みんなから、きらわれて 鳴き鳴き 飛んでゆく。 黒い衣を着かえて こい。 金の帯をしめ...
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  • タイトル: にじの歌
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: こちらの森から あちらの丘へ にじが橋をかけた。 だれが、その橋 渡る。 からすが三羽に 乞食が一人。 乞食はつえついて上がったが からすは、あわてておっこちた。 落ちたからすはどこへいった。 夕焼けの空へ。 上がった乞食はどこ...
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  • タイトル: 私は姉さん思い出す
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: 花によう似た姿をば、 なんの花かと問われると すぐには返答に困るけど。 ただ微笑みてものいわず、 うす青白き夢の世に、 いまは幻と浮かぶかな。 花にいろいろあるけれど、 燃える紅い花でない。 冷たい白い花でない。 夏はまだ浅く、色淡く、 紫陽花の...
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  • タイトル: あんずの花
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: 私の家にきた盲目、 帰りにあんずの花折って、 夏がきたら、またこよう。 赤いお月さま出る晩に。 俺はくるくる青坊主、 笠をかぶって坊ちゃんの、 お家の窓から、のぞきましょう。 底本:「定本小川未明童話全集 3」講談社 1977(昭和52)年1月1... ...
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  • タイトル: 鈴が鳴る
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: あれあれ鳴る、鈴が鳴る。 水で鳴る、空で鳴る、雲で鳴る。 あれあれ鳴る、鈴が鳴る。 路で鳴る、丘で鳴る、森で鳴る。 月夜の晩に、 白い馬が、 銀の鈴を鳴らしてきた。 どこから、どこまで鳴らしてゆく。 西から、東へ、 鳴らしてゆく。 ...
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  • タイトル: 月が出る
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: だれが山でらっぱ吹く、 青い空から月が出る。 だれが野で太鼓打つ、 広い畑から月が出る。 だれが海で笛を吹く、 波の中から月がでる。 だれが町で歌うたう、 月がまんまるく照らしている。 底本:「定本小川未明童話全集 3」講談社 1977(昭.....
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  • タイトル: 海と太陽
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: 海は昼眠る、夜も眠る、 ごうごう、いびきをかいて眠る。 昔、昔、おお昔 海がはじめて、口開けて、 笑ったときに、太陽は、 目をまわして驚いた。 かわいい花や、人たちを、 海がのんでしまおうと、 やさしく光る太陽は、 魔術で、海を眠らした。 ....
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  • タイトル: 赤い鳥
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: 鳥屋の前に立ったらば 赤い鳥がないていた。 私は姉さんを思い出す。 電車や汽車の通ってる 町に住んでる姉さんが ほんとに恋しい、なつかしい。 もう夕方か、日がかげる。 村の方からガタ馬車が らっぱを吹いて駆けてくる。 鳥屋の前に立ったらば 赤い鳥...
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  • タイトル: お母さん
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: 「お母さん海が見えた! あれあれかもめが飛んでいるよ。 あれあれあんなに遠く帆掛船が 見えるよ。 お母さんお母さん海が見えたよ!」と 子供がいった。 「沖の白帆が白いか、飛んでいるかもめが白いか、わたしの姿が白いか。」と 波がいった。 「さあ、車夫さん、かまわん...
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  • タイトル: おもちゃ店
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: 長二は貧乏の家に生まれて おもちゃも持たずに 死んでしまった。 美しいガラス張りの店頭に、 西洋のぜいたくな小間物や、 赤、紫に、塗ったゴムまりや ぴかぴかと顔の映る銀笛や、らっぱや、 なんでも子供の好きそうなものが 並べてあるのを見ると、 店のガラス戸を砕いて... ...
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  • タイトル: 童謡
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: みいちゃんみいちゃん、なぜ泣く、 青い空見て泣くんだ。 青い空見てなぜ泣く、 つばめの行方が悲しくて、 母を思うて泣くんだ。 底本:「定本小川未明童話全集 3」講談社 1977(昭和52)年1月10日第1刷 1981(昭和56)年1月6日第7刷 初... ...
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  • タイトル: 古巣
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: つばめが帰るとき 真紅な美しい夕焼けに、 少年はらっぱを鳴らして 遊んでいた。 つばめがきたとき 家の周囲を幾たびも飛びまわった。 すると、少年の吹いていたらっぱは 窓の下に捨てられて、 赤いさびがところどころに出ていて、泥に塗れていた。 底本:「定本小川未....
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  • タイトル: 管笛
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: お母火を燃すけえ。 そねえに燃さなくても温けえないか。 だって今日は寒いもの。 寒いか、そんだらくべろえ。 明日、また出て薪取ってくるわの そう心配さっしゃんな。   * * * * * * お母、燃えたぜ当たらっしゃい。 汝、やかましいそげなも...
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  • タイトル:
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: お母、足が痛い。 我慢をしろよ。 お母、もう歩けない。 もう、すこし我慢をしろよ。 お母、どこへいくのだい? 「…………」 空は真っ暗である。 怖ろしい波の轟きが聞こえる。 底本:「定本小川未明童話全集 3」講談社 1977(昭和52)年1月10日...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: お江戸は火事だ
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: お江戸は火事だ、 お江戸は火事だ。 出てみい、出てみい、 東の空が真紅っか。 露が降りたよ、もう、お寝よ。 隣のじいさん、臼ついて、 娘は、夜業に機を織る。 底本:「定本小川未明童話全集 3」講談社 1977(昭和52)年1月10日第1刷 1... ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 三か月
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: かまのような、お三か月、 早う、大きくなって、 お嫁入りの晩に、 まるい顔出して、 雲のあいから、のぞいてみい。 底本:「定本小川未明童話全集 3」講談社 1977(昭和52)年1月10日第1刷 1981(昭和56)年1月6日第7刷 初出:「少年文... (本...
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  • タイトル: あかい雲
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: (一) あかい雲、あかい雲、 西の空の紅い雲。 おらが乳母のおまんは、 まだ年若いに、 嫁入りの晩に、 海の中に落ちて、 あかい雲となった。 (二) おまん、おまん、 まだ年若いに、 あかい紅つけて、 あかい帯しめて、 からこん、からこん、... ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: お星さま
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: 澄ちゃん、澄ちゃん、なにあげよう。 あのお星さま、とっておくれ。 あんまり高くて、とれません。 そんなら、あたいがとってみよう。 お星さま、お星さま、なにあげよう。 のどがかわいた、水おくれ。 あんまり遠くて、いかれません。 そんなら、わたしが下り...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 子もりうた
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: 坊やはいい子だ、ねんねしな。 泣くないい子だ、ねんねしな。 月の光をながむれば、 母さん、父さん恋しいよ。 水の流れをながむれば、 母さん、父さん恋しいよ。 お守のお里は遠い国。 泣くと、わたしも泣きたいわ。 坊やはいい子だ、ねんねしな。 泣くない...
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  • タイトル: 村の兄弟
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要:  ある田舎に、仲のよい兄弟がありました。 ある日のこと、兄は、一人で重い荷を車にのせて、それを引いて町へ出かけてゆきました。 道すがら兄は、弟のことを頭の中で思っていました。 「頭のいい、やさしい、いい弟だ。 俺はこうして働いても、せめて弟だけは、勉強をさせてやりたいものだ。」 ...
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  • タイトル: みつばちのきた日
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要:  雪割草は、ぱっちりと目を開いてみると、びっくりしました。 かつて、見たことも、また考えたこともない、温かな室の中であったからです。 そして、自分のまわりには、美しいいろいろの花が、咲き乱れていたからであります。  雪割草は、小さな頭の中で、過去を考えずにはいられませんでした。 こ...
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  • タイトル: 青い花の香り
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要:  のぶ子という、かわいらしい少女がありました。 「のぶ子や、おまえが、五つ六つのころ、かわいがってくださった、お姉さんの顔を忘れてしまったの?」と、お母さまがいわれると、のぶ子は、なんとなく悲しくなりました。  月日は、ちょうど、うす青い水の音なく流れるように、去るものです。 ....
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  • タイトル: 水盤の王さま
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要:  去年の寒い冬のころから、今年の春にかけて、たった一ぴきしか金魚が生き残っていませんでした。 その金魚は友だちもなく、親や、兄弟というものもなく、まったくの独りぼっちで、さびしそうに水盤の中を泳ぎまわっていました。 「兄さん、この金魚は、ほんとうに強い金魚ですこと。 たった一つにな....
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  • タイトル: 泣きんぼうの話
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要:  あるところに、毎日、よく泣く子がありました。 その泣き様といったら、ひい、ひいといって、耳がつんぼになりそうなばかりでなく、いまにも火が、あたりにつきそうにさえ思われるほどです。  その近所の人々は、この子が泣くと、 「また、泣きんぼうが、泣きだしたぞ。 ああたまらない。」とい....
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  • タイトル: 春になる前夜
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要:  すずめは、もう長い間、この花の国にすんでいましたけれど、かつて、こんなに寒い冬の晩に出あったことがありませんでした。  日が西に沈む時分は、赤く空が燃えるようにみえましたが、日がまったく暮れてしまうと、空の色は、青黒くさえて、寒さで音をたてて凍て破れるかと思われるほどでありま... ...
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  • タイトル: 海ぼたる
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要:  ある日、兄弟は、村のはずれを流れている川にいって、たくさんほたるを捕らえてきました。 晩になって、かごに霧を吹いてやると、それはそれはよく光ったのであります。  いずれも小さな、黒い体をして、二つの赤い点が頭についていました。 「兄さん、よく光るね。」と、弟が、かごをのぞきな....
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  • タイトル: 島の暮れ方の話
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要:  南方の暖かな島でありました。 そこには冬といっても、名ばかりで、いつも花が咲き乱れていました。  ある早春の、黄昏のことでありました。 一人の旅人は、道を急いでいました。 このあたりは、はじめてとみえて、右を見たり、左を見たりして、自分のゆく村を探していたのであります。  ...
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  • タイトル: 幸福のはさみ
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要:  正吉は、まだお母さんが、ほんとうに死んでしまわれたとは、どうしても信じることができませんでした。  しかし、お母さんが、もうこの家にいられなくなってから幾日もたちました。 正吉はその間、毎日お母さんのことを思い出しては、さびしい日を送りました。 彼は子供心にも、もうお母さんは死ん....
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  • タイトル: 星と柱を数えたら
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要:  あるところに、広い圃と、林と、花園と、それにたくさんな宝物を持っている人が住んでいました。 この人は、もうだいぶの年寄りでありましたから、それらのものを、二人の息子たちに分けてやって、自分は隠居をしたいと思いました。  けれど、兄のほうも、弟のほうも、そろって怠け者でありました......
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  • タイトル: 赤い魚と子供
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要:  川の中に、魚がすんでいました。  春になると、いろいろの花が川のほとりに咲きました。 木が、枝を川の上に拡げていましたから、こずえに咲いた、真紅な花や、またうす紅の花は、その美しい姿を水の面に映したのであります。  なんのたのしみもない、この川の魚たちは、どんなに上を向いて、....
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  • タイトル: 駄馬と百姓
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要:  甲の百姓は、一ぴきの馬を持っていました。 この馬は脊が低く、足が太くて、まことに見たところは醜い馬でありましたが、よく主人のいうことを聞いて、その手助けもやりますし、どんな重い荷物をつけた車でも引き、また、あるときは脊の上に荷物を積んで歩いたのであります。  他の馬は、よく主人......
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  • タイトル: 遠くで鳴る雷
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要:  二郎は、前の圃にまいた、いろいろの野菜の種子が、雨の降った後で、かわいらしい芽を黒土の面に出したのを見ました。  小さなちょうの羽のように、二つ、葉をそろえて芽を出しはじめたのは、きゅうりであります。  そのほかにもかぼちゃ、とうもろこしの芽などが生えてきました。  きゅ....
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  • タイトル: 初夏の不思議
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要:  百姓のおじいさんは、今年ばかりは、精を出して、夏のはじめに、早くいいすいかを町へ出したいと思いました。  おじいさんは、肥料をやったり、つるをのばしたりして、毎日のように、圃へ出ては、 「どうかいいすいかがなりますように。」と、心の中で、太陽に祈りました。 そのかいがあって、......
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  • タイトル: 月夜と眼鏡
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要:  町も、野も、いたるところ、緑の葉に包まれているころでありました。  おだやかな、月のいい晩のことであります。 静かな町のはずれにおばあさんは住んでいましたが、おばあさんは、ただ一人、窓の下にすわって、針仕事をしていました。  ランプの灯が、あたりを平和に照らしていました。 お...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 黒い人と赤いそり
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要:  はるか、北の方の国にあった、不思議な話であります。  ある日のこと、その国の男の人たちが氷の上で、なにか忙しそうに働いていました。 冬になると、海の上までが一面に氷で張りつめられてしまうのでした。 だから、どんなに寒いかということも想像されるでありましょう。  夜になると、地...
    商品価格: ¥0(税込)
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