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小川未明

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  • タイトル: なくなった人形
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要:  冬でありましたけれど、その日は、風もなく穏やかで、日の光が暖かに、門口に当たっていましたので、おみよは学校から帰りますと、ござを敷いて、その上で、人形や、おもちゃなどを出してきて遊んでいました。 すこし前まで、近所のお友だちがきて、いっしょに遊んでいたのですが、お友だちはちょっと... ...
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  • タイトル: 残された日
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要:  長吉は学校の課目の中で、いちばん算術の成績が悪かったので、この時間にはよく先生からしかられました。 先生というのはもう四十五、六の、頭のはげかかった脊の低い人でありました。 長吉は朝学校へゆきます前に時間割りを見まして、自分の好きな作文や、歴史の時間などがあって、算術の時間がない日......
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  • タイトル: 眠い町
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  この少年は、名を知られなかった。 私は仮にケーと名づけておきます。  ケーがこの世界を旅行したことがありました。 ある日、彼は不思議な町にきました。 この町は「眠い町」という名がついておりました。 見ると、なんとなく活気がない。 また音ひとつ聞こえてこない寂然とした...
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  • タイトル: つばめの話
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: 上  夏の初めになると、南の方の国から、つばめが北の方の国に飛んできました。 そして、電線や、屋根の上や、高いところに止まって、なきました。 広い野原の中を汽車がゆくときに、つばめは、電線の上に止まって、じっとながめていたこともあります。 また、青い海辺に連なる電線に止まって、海....
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  • タイトル: どこで笛吹く
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  ある田舎に光治という十二歳になる男の子がありました。 光治は毎日村の小学校へいっていました。 彼は、いたっておとなしい性質で、自分のほうからほかのものに手出しをしてけんかをしたり、悪口をいったりしたことがありません。 けれど、どこの学校のどの級にでも、たいてい二、三人は、い....
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  • タイトル: 少年の日の悲哀
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  三郎はどこからか、一ぴきのかわいらしい小犬をもらってきました。 そして、その小犬をかわいがっていました。 彼はそれにボンという名をつけて、ボン、ボンと呼びました。  ボンは人馴れたやさしい犬で、主人の三郎にはもとよりよくなつきましたが、まただれでも呼ぶ人があれば、その人....
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  • タイトル: 夕焼け物語
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  三人の娘らは、いずれもあまり富んでいる家の子供でなかったのです。  ある春の末のことでありました。 村にはお祭りがあって、なかなかにぎやかでございました。  三人の娘らも、いっしょにうちつれてお宮の方へおまいりにゆきました。 そうして、遊んでやがて日が暮れかかるもの...
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  • タイトル: 不死の薬
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  ある夏の夜でありました。 三人の子供らが村の中にあった大きなかしの木の下に集まって話をしました。 昼間の暑さにひきかえて、夜は涼しくありました。 ことにこの木の下は風があって涼しゅうございました。  赤く西の山に日が沈んでしまって、ほんのりと紅い雲がいつまでも消えずに、...
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  • タイトル: 青い時計台
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  さよ子は毎日、晩方になりますと、二階の欄干によりかかって、外の景色をながめることが好きでありました。 目のさめるような青葉に、風が当たって、海色をした空に星の光が見えてくると、遠く町の燈火が、乳色のもやのうちから、ちらちらとひらめいてきました。  すると毎日、その時分......
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  • タイトル: 黒い旗物語
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  どこからともなく、爺と子供の二人の乞食が、ある北の方の港の町に入ってきました。  もう、ころは秋の末で、日にまし気候が寒くなって、太陽は南へと遠ざかって、照らす光が弱くなった時分であります。 毎日のように渡り鳥は、ほばしらの林のように立った港の空をかすめて、暖かな国の......
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  • タイトル: 海へ
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要:  この村でのわんぱく者といえば、だれ知らぬものがなかったほど、龍雄はわんぱく者でした。 親のいうこともきかなければ、また他人のいうこともききませんでした。  よく友だちを泣かしました。 すると泣かされた子供の親は、 「またあの龍雄めにいじめられてきたか。」 といって、なかには怒....
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  • タイトル: 星の世界から
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  良吉は貧しい家に生まれました。 その村は寂しい、森のたくさんある村でありました。 小鳥がきてさえずります。 また春になると、白い花や、香りの高い、いろいろの花が咲きました。  良吉には仲のいい文雄という同じ年ごろの友だちがありました。 二人はいつもいっしょに棒を持った...
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  • タイトル: つばめと乞食の子
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要:  ある村へ、一人の乞食の子が入ってきた。 十二、三で顔はまっ黒く、目の大きな子だ。 そのうえいじ悪で、人に向かって、けっして、ものをくれいといったことがない。 毎日毎日外を歩いていて、ほかの子供がなにか食べていると、すぐさまそれを奪い取って食べてしまう。 また銭を持っていると、すぐさま...
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  • タイトル: 電信柱と妙な男
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要:  ある町に一人の妙な男が住んでいた。 昼間はちっとも外に出ない。 友人が誘いにきても、けっして外へは出なかった。 病気だとか、用事があるとかいって、出ずにへやの中へ閉じこもっていた。 夜になって人が寝静まってから、独りでぶらぶら外を歩くのが好きであった。  いつも夜の一時ごろから...
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  • タイトル: 海の少年
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要:  今年の夏休みに、正雄さんは、母さんや姉さんに連れられて、江の島の別荘へ避暑にまいりました。 正雄さんは海が珍しいので、毎日朝から晩まで、海辺へ出ては、美しい貝がらや、小石などを拾い集めて、それをたもとに入れて、重くなったのをかかえて家へ帰ると、姉や妹に見せて、だんだんたくさんにた... ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 赤い船
    著者: 小川未明
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  露子は、貧しい家に生まれました。 村の小学校へ上がったとき、オルガンの音を聞いて、世の中には、こんないい音のするものがあるかと驚きました。 それ以前には、こんないい音を聞いたことがなかったのです。  露子は、生まれつき音楽が好きとみえまして、先生が鳴らしなさるオルガンの....
    商品価格: ¥0(税込)
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