天気雨

詩人・池田あきつさんは少年の頃から詩を書いてきましたが、30代半ばのある日、詩を書くことが無意味に思え、書くことを止めてしまったそうです。
池田さん再び創作への情熱を取り戻すきっかけとなったのは、一匹の子うさぎでした。
職場の実験用に飼っていた母兎の乳の出が悪くなり、このままでは子うさぎが助からないと思い家に連れて帰り、スポイトで牛乳を飲ませました。その後、幸いにも子うさぎは回復しました。
その時、子うさぎのこもりうたができたことがきっかけでした。
詩「子うさぎのこもりうた」を読みながら、ちいさな命を必死に守ろうとした詩人の懸命な姿が目に浮かんできます。