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哲学ルポ カントは今、ロシアに生きる

立ち読み

哲学ルポ カントは今、ロシアに生きる

著者:
板生郁衣 L.A.カリニコフ
出版社:
銀の鈴社

概要:

板生郁衣(いたお いくえ)(旧姓:大峯)
1946年 東京生、茨城県ひたちなか市にて成育
1969年 東京女子大学哲学科卒
卒業論文「カントの倫理学ー自由の概念についてー」
2005年〜2008年 東京女子大学大学院修了
修士論文「カント哲学における科学の問題」
2009年 東京女子大学大学院 研究生在籍
小論「定言命法の今日的意義について」
1987年 塾・高校英語講師〜2006年 定年退職
現在 メンタルケア心理士
公益財団法人 評議員

日本カント協会(学会)正会員
人間情報学会 正会員
科学技術情報誌『ネイチャーインタフェイス』に哲学エッセイ連載

著書
『ぼくはボストン生まれ』(青山第一出版1982年)朝日新聞にて紹介
『科学の芽は台所から』(朱鳥社1999年)

L.A.カリニコフ(レオナルド・アレクサンドロビッチ・カリニコフ)
イマニュエル・カント・バルト連邦大学教授・哲学博士ロシアカント協会会長
1936年 ロシア・イワノヴォ(Ivanovo)にて成育。マルクス主義の大学教授の父の影響で、子供時代から、ヘーゲルやカントの書に親しむ。
1954年 イワノヴォ大学入学。時局はカント哲学を容認しなかった。
不本意ながら、歴史学科を卒業。家庭では、父とマルクスとカントについて議論した楽しい思い出がある。
外では、マルクス主義批判は厳禁。カント哲学を論じることは、国家の反逆者と見なされた。
同大学大学院修了。母校の他、モスクワ大学・レニングラード大学などで講師を務める。
1966年 3つの大学から就職のオファーがあったが、迷わずカリーニングラード大学を選ぶ。
戦後の新しい大学であり、尊敬するカントの出身大学だったから強く志願した。
イワノヴォから1500km離れたカリーニングラードに、物理学専攻の同級生ナターシャ夫人を伴って赴任。
夫人は液晶の大学講師となる。
赴任後、独学でカント哲学を猛勉強する日々だった。
1969年以降 学位論文をエカテリンブルグ大学など数校に申請するが、カント哲学の特性が原因で、却下。
4度目に、ソ連科学アカデミー哲学部門に申請して受理される。
しかし、国策に反するカント哲学の審査は特に厳しく、学位取得まで2年待たねばならなかった。
後年、「哲学博士」(Ph.D.)取得。
現在に至る。


目次:

◆もくじ◆
まえがき
第一章 カントに恋して
1.カントとケーニヒスベルク
2.大聖堂
3.ケーニヒスベルク大学 そして今は
4.カント博物館
5.カント先生のお出かけ
・ザトゥール邸 ・ダーチャ ・散歩道
6.カリーニングラード散策
・琥珀博物館 ・植物園 ・動物園 ・バルト海とロシア式ファストフード ・フリードラント地方の遺跡 ・アルベルティナ・ゲストハウス ・ロシアの家庭料理
7.カントの伝道師

第二章 カントは今、ロシアに生きる
1.カリーニングラードにおけるカント
2.「1974年以降のカリーニングラードにおけるカントとケーニヒスベルク文化」(要旨)
3.カントと21世紀
4.東京大学講義における学生の意見

資料 カリニコフ教授の原文
1.Kant in Kaliningrad
2.Kant and the Konigsberg culcture in Kaliningrad after 1974
3.KANT AND THE XXI CENTURY

あとがき

ジャンル:
芸術・教養 > 人生論 人文・思想 > 心理一般 人文・思想 > 哲学・思想
販売開始:
2020/03/13
ページ数
192ページ
ファイルサイズ:
77.17MB
CODE:
J0010148BK0094246001
対応デバイス:
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