「金融EDIで日本の中小企業が変わる~サプライチェーンのデジタル変革~」 松島桂樹著作集第14巻
概要:
第14巻は、「金融EDIで日本の中小企業が変わる~サプライチェーンのデジタル変革を目指して~」です。この1年くらいにいろいろ場で書いた文章を改めてまとめてみました。おかげさまで全銀協のZEDI稼働によって金融EDIの知名度が高まってきました。では金融EDIとは何か、何を目指しているのかを、お伝えできれば幸いです。
この課題の基本は、中小企業の経営強化にあります。あるビジネス雑誌に、「中小企業は本当に必要?」という特集が掲載され、中小企業は補助ばかり得て業績が改善しないゾンビ企業だから、早く退出すべきだという意見を紹介しています。たとえば、学校では能力別クラスが効率的な教育方法にも見えます。同じように優れた中小企業を中心に再構成するのがよいとも見えます。
事業承継が大きな問題といわれます。しかし、中小企業の潜在的な能力が減退したとは言えません。その大きな問題は資金繰りです。売れても入金が遅いという日本の商習慣にあります。それをただすのが金融EDIの大きな役割です。
ジグソーパズルでは、たとえ小さなピースが一枚なくても完成しません。地方の中小企業も、地域にも、一定の役割、存在意義があります。たとえ赤字であっても、店が廃業すれば、その一帯が暗くなって治安が悪くなり、顧客は買い物に困り、社員にも給料を払えなくなり、困る取引先がいます。排除することは地方のエコシステムを壊すことです。私たち支援者や支援機関は、一社たりとも廃業させてはならないという強い覚悟と意識を持って中小企業の支援に当たらねばならないのです。必要なのは、排除ではなく支援なのです。 (閉じる)
目次:
1.中小企業にとってのフィンテックとは決済手段の多様化
(1)フィンテックとは何か
(2)フィンテックで変わる社会と生活
a)決済が変わる
b)資産管理が変わる
c)融資が変わる (もっと読む)
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- ビジネス > IT・Eビジネス 経営 > 経営・経営学
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- 2019/12/25
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