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文芸

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  • タイトル: 最初の悲哀
    著者: 竹久夢二
    出版社: ConTenDo
    概要:  街子の父親は、貧しい町絵師でありました。 五月幟の下絵や、稲荷様の行燈や、ビラ絵を描いて、生活をしているのでありました。 しかし、街子はたいそう幸福でした。 というのは、父親は街子を、このうえもなく愛していたし、街子もまた父親を世の中で一番えらくて好い人だと思っていました。 母親が早...
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  • タイトル:
    著者: 竹久夢二
    出版社: ConTenDo
    概要:  風が、山の方から吹いて来ました。 学校の先生がお通りになると、街で遊んでいた生徒達が、みんなお辞儀をするように、風が通ると、林に立っている若い梢も、野の草も、みんなお辞儀をするのでした。  風は、街の方へも吹いて来ました。 それはたいそう面白そうでした。 教会の十字塔を吹いたり、...
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  • タイトル: 大きな手
    著者: 竹久夢二
    出版社: ConTenDo
    概要: ある郊外、少女Aと少女Bの対話 A まあ、あなたの手は綺麗なお手ねえ。 白くって、細くって、そしてまあこの柔かいこと。 マリア様のお手のようだわ。 B そうでしょうか? A あら、あなたはそうは思わなくって? これが美しくなかったら何を美しいって言えば好いでしょう。 B...
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  • タイトル: 大きな蝙蝠傘
    著者: 竹久夢二
    出版社: ConTenDo
    概要:  それはたいそう大きな蝙蝠傘でした。  幹子は、この頃田舎の方から新しくこちらの学校へ入ってきた新入生でした。 髪の形も着物も、東京の少女に較べると、かなり田舎染みて見えました。 けれど、幹子はそんな事を少しも気にかけないで、学科の勉強とか運動とか、つまり、少女のすべきことだけをや....
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  • タイトル: たどんの与太さん
    著者: 竹久夢二
    出版社: ConTenDo
    概要: 「なんだってお寺の坊さんは、ぼくに與太郎なんて名前をつけてくれたんだろう」  と、與太郎は考えました。 「飴のなかから與太さんが出たよ」街の飴屋の爺さんが、そう節をつけて歌いながら大きなナイフで飴の棒を切ると、なかから、いくらでも與太郎の顔が出てくるのでありました。 これには與......
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  • タイトル: クリスマスの贈物
    著者: 竹久夢二
    出版社: ConTenDo
    概要: 「ねえ、かあさん」  みっちゃんは、お三時のとき、二つ目の木の葉パンを半分頬ばりながら、母様にいいました。 「ねえ、かあさん」 「なあに、みっちゃん」 「あのね、かあさん。 もうじきに、クリスマスでしょ」 「ええ、もうじきね」 「どれだけ?」 「みっちゃんの年ほど、お......
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  • タイトル: 都の眼
    著者: 竹久夢二
    出版社: ConTenDo
    概要:  留吉は稲田の畦に腰かけて遠い山を見ていました。 いつも留吉の考えることでありましたが、あの山の向うに、留吉が長いこと行って見たいと思っている都があるのでした。  そこには天子様のお城があって、町はいつもお祭りのように賑かで、町の人達は綺麗な服をきたり、うまいものを食べて、みんな......
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  • タイトル: 先生の顔
    著者: 竹久夢二
    出版社: ConTenDo
    概要:    1  それは火曜日の地理の時間でした。  森先生は教壇の上から、葉子が附図の蔭にかくれて、ノートへ戯書をしているのを見つけた。 「葉子さん、そのノートを持ってここへお出でなさい」不意に森先生が仰有ったので、葉子はびっくりした。  葉子は日頃から成績の悪い生徒では....
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  • タイトル: 札幌時代の石川啄木
    著者: 野口雨情
    出版社: ConTenDo
    概要:  石川啄木の代表作は和歌にある。 或る人の言はるるには、啄木の作品のどれを見ても深みが乏しい、もつともつと深みがなくては不可、要するに歳が若かつた為めだらう、今二三十年も生存してゐたら、良い作品も沢山残しただらうと、斯うした見方も一つの見方かも知れないが、私はさうとは考へてゐない、... ...
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  • タイトル: 黄金の甕
    著者: 野口雨情
    出版社: ConTenDo
    概要:  このお譚は、わたしが少年の頃に、安寧寺と云ふお寺の和尚さんから聞いたお譚です。 和尚さんは、いいか、この譚のもとは、この村に、幾百年だか判らないほど古くから言ひ伝へてあつた譚ぢや、忘れずにゐてくれ――と、斯う云つて話されたのです。  それ、ここから見えるあの田甫ぢや、あれが、こ......
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  • タイトル: 大利根八十里を遡る
    著者: 野口雨情
    出版社: ConTenDo
    概要:    前橋の鈴蘭燈籠  停車場前から市街の外側をめぐる、新にひらかれた八間道路は前橋市の一偉観である。 鈴懸けの街路樹が深緑の葉を夕風にそよがせて、見るからに涼しげであつた。 夜は鈴蘭の花にかたどつた鈴蘭燈籠がついて、夏の夜にふさはしい『明け易き』といふ感じがある。 民謡二篇。 ...
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  • タイトル: 虹の橋
    著者: 野口雨情
    出版社: ConTenDo
    概要:   (一)  ある山国に、美しい湖がありました。  この湖には、昔から、いろいろな不思議なことがありました。 青々と澄んだ水が急に濁つたり、風もないのに浪が立つたり、空が曇つて星のない晩でも、湖の中にはお星様が映つて見えることなぞもありました。 それには何か深い理由があるだら....
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  • タイトル: 仲のわるい姉妹
    著者: 野口雨情
    出版社: ConTenDo
    概要:  ある村に、お杉とお紺と云ふ仲の悪い二人の姉妹がありました。 お母さんは、二人の仲がよくなるやうにと、いつも、心配をしてをりました。  ある晩方、つひ見たことのない、七八つ位のお芥子坊主が庭へ来て、 姉のお杉 妹のお紺 仲が悪くば 山の神様の 椋鳥さまに お頼みなされ... ...
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  • タイトル: 石川啄木と小奴
    著者: 野口雨情
    出版社: ConTenDo
    概要:  石川啄木が歿つてからいまだ二十年かそこらにしかならないのに、石川の伝記が往々誤り伝へられてゐるのは石川のためにも喜ばしいことではない、況んや石川が存生中の知人は今なほ沢山あるにも拘はらず、その伝記がたまたま誤り伝へられてゐるのを考へると、百年とか二百年とかさきの人々の伝記なぞは... ...
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  • タイトル: 子供に化けた狐
    著者: 野口雨情
    出版社: ConTenDo
    概要:  子供に化けて、大人をだます悪い狐がをりました。  三五郎と云ふ百姓が、馬を曳いて帰つて来ますと、道の端に七八つ位の一人の子供が泣いてゐました。  三五郎は、狐が化けてゐるのだと気づきましたから、わざと知らない振りをして通りすぎようとしました。 子供は三五郎の方を見い見い余計に....
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  • タイトル: 小川芋銭先生と私
    著者: 野口雨情
    出版社: ConTenDo
    概要:  小川芋銭先生は、もとは牛里と云ふ雅号で、子規居士時代から俳句を詠んで居られた。 牛里とは常陸牛久沼の里の地名から付けた雅号であらうと思はれる。 私が、芋銭先生を知つたのは画家としてよりは、俳人として知つて居たので、芋銭先生が画を描くとは知らなかつた。 「あの人が画を描くのか」と思つた....
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  • タイトル: 水汲み
    著者: 徳冨蘆花
    出版社: ConTenDo
    概要:  玉川に遠いのが第一の失望であつた。 井の水が悪いのが差当つての苦痛であつた。  井は勝手口から唯六歩、ぼろ/\に腐つた麦藁屋根が通路と井を覆ふて居る。 上窄りになつた桶の井筒、鉄の車は少し欠けてよく綱がはずれ、釣瓶は一方しか無いので、釣瓶縄の一端を屋根の柱に結はへてある。 汲み上...
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  • タイトル: 十五夜お月さん
    著者: 野口雨情
    出版社: ConTenDo
    概要:  蜀黍畑 お背戸の 親なし はね釣瓶 海山 千里に 風が吹く 蜀黍畑も 日が暮れた 鶏 さがしに 往かないか。  螢の提灯 螢の提灯光つてる ぴかん ぴかん光つてる 早くみんなで追つかけよう 螢の提灯考へた ぴかん ... ...
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  • タイトル: 女王
    著者: 野口雨情
    出版社: ConTenDo
    概要:  何時、誰が創つたのか、村にはずつと古くから次々に伝へられてゐる歌詞がありました。 村の母親達はそれをねんねこ歌のやうにして小さな子供たちに歌つてきかせてゐるのでした。  トムちやんのお母さまが学校に勤めるやうになつてから、それを作曲して学校の児童達に歌はせるやうにしました。 歌は....
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  • タイトル: 草とり
    著者: 徳冨蘆花
    出版社: ConTenDo
    概要:      一  六、七、八、九の月は、農家は草と合戦である。 自然主義の天は一切のものを生じ、一切の強いものを育てる。 うつちやつて置けば、比較的脆弱な五穀蔬菜は、野草に杜がれてしまふ。 二宮尊徳の所謂「天道すべての物を生ず、裁制補導は人間の道」で、こゝに人間と草の戦闘が開かるる....
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  • タイトル: 秘密
    著者: 竹久夢二
    出版社: ConTenDo
    概要:  一体世の中に、何故? ときかれて、何となればと答の出来る様なことは、ごくつまらない事に違ひない。  机にも脚が四本ある、犬にも足が四本ある。 何故、犬には歩けて、机には歩けないか?  こんなことに答が出来たとて、おもしろくもなんともない。  けれど、私は何故に生れたらう? ....
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  • タイトル: ある眼
    著者: 竹久夢二
    出版社: ConTenDo
    概要: ある眼 竹久夢二 「あんな娘をどこが好いんだ、と訊かれると、さあ、ちよつと一口に言へないが」さう云つて、画家のAは話し出した。  彼女はただ普通のモデル娘として、私の画室に通つてきてゐたのです。 私も特別、彼女に注意を払つてもゐませんでした。 それほど、彼女は、ただの娘でし....
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  • タイトル: 佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし
    著者: 高村光雲
    出版社: ConTenDo
    概要:  私の友達に高橋定次郎氏という人がありました。 この人は前にも話しました通り、高橋鳳雲の息子さんで、その頃は鉄筆で筒を刻って職業としていました。 上野広小路の山崎(油屋)の横を湯島の男坂の方へ曲がって中ほど(今は黒門町か)に住んでいました。 この人が常に私の宅へ遊びに来ている。 それか...
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  • タイトル: 丘の銅像
    著者: 新美南吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  丘のふもとの、うつくしい平和な村に、ハンスという、詩人が住んでいました。  丘の上に立って、うつくしい村をながめては、歌にうたい、牧場にいって、やさしいひつじのむれをながめては、詩をかくのがつねでした。 ハンスのつくった詩は、国じゅう、だれひとり知らないものはないほどでした。 .....
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  • タイトル: ひよりげた
    著者: 新美南吉
    出版社: ConTenDo
    概要: ひよりげた 新美南吉  あめが はれました。 ジョウフクインの うらの やぶの なかに、やぶっかが わんわん なきました。 月が でると ぬれた たけの はが ひかりました。  ジョウフクインの うらの やぶの なかに たぬきが すんで いました。 このあいだ うまれて ま...
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  • タイトル: 坂道
    著者: 新美南吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  東京のさる專門學校の生徒である草野金太郎は、春休みで故郷の町に歸省してゐたが、春休みも終つたので、あと二時間もするとまた一人で東京にたつのである。  荷物はまとめて驛に出してしまひ、まだ明るいけれど夕飯も風呂もすましてしまつた。 これから二時間のあいだ、もう何もすることがない。 ....
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  • タイトル: お母さん達
    著者: 新美南吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  お母さんになつた小鳥が木の上の巣の中で卵をあたためてをりました。 するとまた今日も牝牛がその下へやつて來ました。 「小鳥さん、今日は。」と牝牛がいひました。 「まだ卵は孵りませんか。」 「まだ孵りません。」と小鳥は答へていひました。 「あなたの赤ちやんはまだですか。」 ...
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  • タイトル:
    著者: 新美南吉
    出版社: ConTenDo
    概要: おーい見えたと マストから、梟みたいに よんでゐる。 そーら島だと ケビンから 羽蟻みたいに かけてでる。 ほーう小さいと 円窓に望遠鏡が つきでゝる。 ボーウ、ボーウと サイレンが 出船みたいに なつてゐる。 帽子や旗を ふつてゐる。 ...
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  • タイトル: 俳句に於ける象徴的表現
    著者: 種田山頭火
    出版社: ConTenDo
    概要:  井泉水氏は印象詩乃至象徴詩としての俳句について屡々語られた。 しかし俳句に於ける象徴の本質に就ては説かれない。 筆端が時々此問題に触れたとも言うべき程である。 私は此の根本的説明に接するを待つよりも、こういう問題はお互に協力して研究すべきものではないかと思う。 病雁の夜寒に落ちて...
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  • タイトル: 寝床〔扉の言葉〕
    著者: 種田山頭火
    出版社: ConTenDo
    概要:  ここへ移って来てから、ほんとうにのびやかな時間が流れてゆく。 自分の寝床――それはどんなに見すぼらしいものであっても――を持っているということが、こんなにも身心を落ちつかせるものかと自分ながら驚ろいているのである。  仏教では樹下石上といい一所不住ともいう。 ルンペンは『寝たとこ....
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  • タイトル: 独慎〔扉の言葉〕
    著者: 種田山頭火
    出版社: ConTenDo
    概要:  昭和八年一月一日、私はゆうぜんとしてひとり(いつもひとりだが)こここうしてかしこまっていた。  昨年は筑前の或る炭坑町で新年を迎えた。 一昨年は熊本で、五年は久留米で、四年は広島で、三年は徳島で、二年は内海で、元年は味取で。 ――  一切は流転する。 流転するから永遠である、と...
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  • タイトル: 漬物の味〔扉の言葉〕
    著者: 種田山頭火
    出版社: ConTenDo
    概要:  私は長いあいだ漬物の味を知らなかった。 ようやく近頃になって漬物はうまいなあとしみじみ味うている。  清新そのものともいいたい白菜の塩漬もうれしいが、鼈甲のような大根の味噌漬もわるくない。 辛子菜の香味、茄子の色彩、胡瓜の快活、糸菜の優美、――しかし私はどちらかといえば、粕漬の濃....
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  • タイトル: 草木塔
    著者: 種田山頭火
    出版社: ConTenDo
    概要:      茶の花  庵のまわりには茶の木が多い。 五歩にして一株、十歩にしてまた一株。  私は茶の木を愛する、その花をさらに愛する。 私はここに移ってきてから、ながいこと忘れていた茶の花の趣致に心をひかれた。  捨てられるともなく捨てられている茶の木は『佗びつくしたる佗人...
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  • タイトル: 述懐
    著者: 種田山頭火
    出版社: ConTenDo
    概要:  ――私はその日その日の生活にも困っている。 食うや食わずで昨日今日を送り迎えている。 多分明日も――いや、死ぬるまではそうだろう。 だが私は毎日毎夜句を作っている。 飲み食いしないでも句を作ることは怠らない。 いいかえると腹は空いていても句は出来るのである。 水の流れるように句心...
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  • タイトル: 白い路
    著者: 種田山頭火
    出版社: ConTenDo
    概要:  熟した果実がおのずから落ちるように、ほっかりと眼が覚めた。 働けるだけ働いて、寝たいだけ寝た後の気分は、安らかさのうちに一味の空しさを含んでいる。 ……  妻はもう起きて台所をカタコト響かせている。 その響が何となく寂しい。 ……寂しさを感じるようではいけないと思って、ガバと起きあ...
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  • タイトル: 白い花
    著者: 種田山頭火
    出版社: ConTenDo
    概要:  私は木花よりも草花を愛する。 春の花より秋の花が好きだ。 西洋種はあまり好かない。 野草を愛する。  家のまわりや山野渓谷を歩き廻って、見つかりしだい手あたり放題に雑草を摘んで来て、机上の壺に投げ入れて、それをしみじみ観賞するのである。  このごろの季節では、蓼、りんど...
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  • タイトル: 雑記
    著者: 種田山頭火
    出版社: ConTenDo
    概要:  私には私らしい、庵には庵らしいお正月が来た。 明けましてまずはおめでとうございます、とおよろこびを申しあげる。 門松や輪飾りはめんどうくさいから止めにして、裏山から歯朶を五六本折ってきて瓶に挿した。 それだけで十分だった。 歯朶活けて五十二の春を迎へた  お屠蘇は緑平老から、数...
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  • タイトル: 三八九雑記
    著者: 種田山頭火
    出版社: ConTenDo
    概要:  なんとなく春めいてきた、土鼠がもりあげた土くれにも春を感じる。 水のいろも春めいたいもりいつぴき  私もこのごろはあまりくよくよしないようになった。 それはアキラメでもなければナゲヤリでもない、むろんサトリでもない、いわば、老のオチツキでもあろうか。  近眼と遠眼とがこんが....
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  • タイトル: 最近の感想
    著者: 種田山頭火
    出版社: ConTenDo
    概要:  現時の俳壇に対して望ましい事は多々あるが、最も望ましい事の一つは理解ある俳論の出現である。 かつて島村抱月氏は情理をつくした批評ということを説かれた。 それとおなじ意味に於て、私は『情理をつくした俳論』を要望する。  合しても離れても、また讃するにしても貶するにしても、すべてが理....
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  • タイトル: 草と虫とそして
    著者: 種田山頭火
    出版社: ConTenDo
    概要:  いつからともなく、どこからともなく、秋が来た。 ことしは秋も早足で来たらしい。  昼はつくつくぼうし、夜はがちゃがちゃがうるさいほど鳴き立てていたが、それらもいつか遠ざかって、このごろはこおろぎの世界である。 こおろぎの歌に松虫が調子をあわせる。 百舌鳥の声、五位鷺の声、或る...
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  • タイトル: 片隅の幸福
    著者: 種田山頭火
    出版社: ConTenDo
    概要: 大の字に寝て涼しさよ淋しさよ  一茶の句である。 いつごろの作であるかは、手もとに参考書が一冊もないから解らないけれど、多分放浪時代の句であろうと思う。 とにかくそのつもりで筆をすすめてゆく。 ――  一茶は不幸な人間であった。 幼にして慈母を失い、継母に虐められ、東漂西泊するより...
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  • タイトル: 赤い壺
    著者: 種田山頭火
    出版社: ConTenDo
    概要: 『あきらめ』ということほど言い易くして行い難いことはない。 それは自棄ではない、盲従ではない、事物の情理を尽して後に初めて許される『魂のおちつき』である。  私は酒席に於て最も強く自己の矛盾を意識する、自我の分裂、内部の破綻をまざまざと見せつけられる。 酔いたいと思う私と酔うま....
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  • タイトル: 『鉢の子』から『其中庵』まで
    著者: 種田山頭火
    出版社: ConTenDo
    概要: この一篇は、たいへんおそくなりましたけれど、結庵報告書ともいうべきものであります。 井師をはじめ、北朗兄、緑平兄、酒壺洞兄、元寛兄、白船兄、樹明兄、そのほか同人諸兄姉の温情によって、句集が出版され、草庵が造作されました。 おかげで私は山村庵居の宿題を果すことが出来て、朝々、山のしずけ......
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  • タイトル: 四国遍路日記
    著者: 種田山頭火
    出版社: ConTenDo
    概要:  十一月一日 晴、行程七里、もみぢ屋という宿に泊る。 ――有明月のうつくしさ。 今朝はいよいよ出発、更始一新、転一歩のたしかな一歩を踏み出さなければならない。 七時出立、徳島へ向う(先夜の苦しさを考え味わいつつ)。 このあたりは水郷である、吉野川の支流がゆるやかに流...
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  • タイトル: 病む子の祭
    著者: 新美南吉
    出版社: ConTenDo
    概要: 母 長男 長女 次男 三男(病気の子) 岡のふもとの竹やぶにかこまれた小さい家。 母親が子どもたちに祭の晴着をきせている。 花火の音。 笛、太鼓のゆるやかな、かすかなはやし。 母   よごすんじゃないよ。 いつもの着物とちがうんだからね、土塀にもたれたり...
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