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文芸

検索結果14,318件中13,321件から13,365件までを表示
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  • タイトル: 災厄の日
    著者: 原民喜
    出版社: ConTenDo
    概要:  自分の部屋でもないその部屋を自分の部屋のやうに、古びた襖や朽ちかかつた柱や雨漏のあとをとどめた壁を、自分の心の内部か何かのやうに安らかな気持で僕は眺めてゐる。 湿気と樹木の多い日蔭の露路にこの下宿屋の玄関はあつて、暗い階段をのぼつた突当りの六畳が僕の部屋なのだが、焼け残つたこの一... ...
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  • タイトル: 火の踵
    著者: 原民喜
    出版社: ConTenDo
    概要:  ……音楽爆弾。  突然、その言葉が頭の一角に閃光を放つと、衝撃によろめくやうにしながら人混のなかで立留まつてゐた。 たつた今、無所得証明書とひきかへに封鎖預金から千円の生活費を引出せたので、その金はポケツトの中にあつた。 それほどの金では一ケ月の生活を支へることも不可能だつたが、....
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  • タイトル: 飢ゑ
    著者: 原民喜
    出版社: ConTenDo
    概要:  僕はこの部屋にゐると、まるで囚人のやうな気持にされる。 四方の壁も天井もまつ白だし、すりガラスの回転式の小窓の隙間から見える外界も、何か脅威を含んでゐる。 絶え間ない飢餓が感覚を鋭くさせるのか、ガラス一重と薄い板壁からなる、この部屋の構造が、外界の湿気や狂気を直接皮膚のやうに吸集す......
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  • タイトル: 氷花
    著者: 原民喜
    出版社: ConTenDo
    概要:  三畳足らずの板敷の部屋で、どうかすると息も窒がりさうになるのであつた。 雨が降ると、隙間の多い硝子窓からしぶきが吹込むので、却つて落着かず、よく街を出歩いた。 「僕をいれてくれる屋根はどこにもない、雨は容赦なく僕の眼にしみるのだ」――以前読んだ書物の言葉が今はそのまま彼の身について......
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  • タイトル: 小さな村
    著者: 原民喜
    出版社: ConTenDo
    概要:   夕暮  青田の上の広い空が次第に光を喪つてゐた。 村の入口らしいところで道は三つに岐れ、水の音がしてゐるやうであつた。 私たちを乗せた荷馬車は軒とすれすれに一すぢの路へ這入つて行つた。 アイスキヤンデーの看板が目についた。 溝を走るたつぷりした水があつた。 家並は杜切れては...
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  • タイトル: 沼夫人
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要: 一 「ああ、奥さん、」  と言った自分の声に、ふと目が覚めると……室内は真暗で黒白が分らぬ。 寝てから大分の時が経ったらしくもあるし、つい今しがた現々したかとも思われる。  その現々たるや、意味のごとく曖昧で、虚気としていたのか、ぼうとなっていたのか、それともちょいと寝た......
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  • タイトル: 三尺角
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:         一 「…………」  山には木樵唄、水には船唄、驛路には馬子の唄、渠等はこれを以て心を慰め、勞を休め、我が身を忘れて屈託なく其業に服するので、恰も時計が動く毎にセコンドが鳴るやうなものであらう。 また其がために勢を増し、力を得ることは、戰に鯨波を擧げるに齊しい... ...
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  • タイトル: 花園の思想
    著者: 横光利一
    出版社: ConTenDo
    概要:        一  丘の先端の花の中で、透明な日光室が輝いていた。 バルコオンの梯子は白い脊骨のように突き出ていた。 彼は海から登る坂道を肺療院の方へ帰って来た。 彼はこうして時々妻の傍から離れると外を歩き、また、妻の顔を新しく見に帰った。 見る度に妻の顔は、明確なテンポをとって...
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  • タイトル: こぞうさんの おきょう
    著者: 新美南吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  やまでらの おしょうさんが びょうきに なりましたので、かわりに こぞうさんが だんかへ おきょうを よみに いきました。  おきょうを わすれないように、こぞうさんは みちみち よんで いきました。 キミョ ムリョ ジュノ ライ  すると なたねばたけの ......
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  • タイトル: がちょうの たんじょうび
    著者: 新美南吉
    出版社: ConTenDo
    概要: がちょうの たんじょうび 新美南吉  ある おひゃくしょうやの うらにわに あひるや、がちょうや、もるもっとや、うさぎや、いたちなどが すんで おりました。  さて、ある ひの こと がちょうの たんじょうびと いうので、みんなは がちょうの ところへ ごちそうに ... ...
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  • タイトル: たけのこ
    著者: 新美南吉
    出版社: ConTenDo
    概要: たけのこ 新美南吉  たけのこは はじめ じびたの したに いて、あっち こっちへ くぐって いく もので あります。  そして、あめが ふった あとなどに ぽこぽこと つちから あたまを だすので あります。  さて、この おはなしは、まだ その たけのこが じ......
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  • タイトル: 木の祭り
    著者: 新美南吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  木に白い美しい花がいっぱいさきました。 木は自分のすがたがこんなに美しくなったので、うれしくてたまりません。 けれどだれひとり、「美しいなあ」とほめてくれるものがないのでつまらないと思いました。 木はめったに人のとおらない緑の野原のまんなかにぽつんと立っていたのであります。  や...
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  • タイトル: 飴だま
    著者: 新美南吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  春のあたたかい日のこと、わたし舟にふたりの小さな子どもをつれた女の旅人がのりました。  舟が出ようとすると、 「おオい、ちょっとまってくれ。」 と、どての向こうから手をふりながら、さむらいがひとり走ってきて、舟にとびこみました。  舟は出ました。  さむらいは舟のまん....
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  • タイトル: 売られていった靴
    著者: 新美南吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  靴屋のこぞう、兵助が、はじめていっそくの靴をつくりました。  するとひとりの旅人がやってきて、その靴を買いました。  兵助は、じぶんのつくった靴がはじめて売れたので、うれしくてうれしくてたまりません。 「もしもし、この靴ずみとブラシをあげますから、その靴をだいじにして、か....
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  • タイトル: 王さまと靴屋
    著者: 新美南吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  ある日、王さまはこじきのようなようすをして、ひとりで町へやってゆきました。  町には小さな靴屋がいっけんあって、おじいさんがせっせと靴をつくっておりました。  王さまは靴屋の店にはいって、 「これこれ、じいや、そのほうはなんという名まえか。」 とたずねました。  靴屋....
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  • タイトル: 子どものすきな神さま
    著者: 新美南吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  子どものすきな小さい神さまがありました。 いつもは森の中で、歌をうたったり笛をふいたりして、小鳥やけものと遊んでいましたが、ときどき人のすんでいる村へ出てきて、すきな子どもたちと遊ぶのでした。  けれどこの神さまは、いちどもすがたをみせたことがないので、子どもたちにはちっともわ......
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  • タイトル: 去年の木
    著者: 新美南吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  いっぽんの木と、いちわの小鳥とはたいへんなかよしでした。 小鳥はいちんちその木の枝で歌をうたい、木はいちんちじゅう小鳥の歌をきいていました。  けれど寒い冬がちかづいてきたので、小鳥は木からわかれてゆかねばなりませんでした。 「さよなら。 また来年きて、歌をきかせてください。...
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  • タイトル: 二ひきの蛙
    著者: 新美南吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  緑の蛙と黄色の蛙が、はたけのまんなかでばったりゆきあいました。 「やあ、きみは黄色だね。 きたない色だ。」 と緑の蛙がいいました。 「きみは緑だね。 きみはじぶんを美しいと思っているのかね。」 と黄色の蛙がいいました。  こんなふうに話しあっていると、よいことは起こ...
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  • タイトル: 一年生たちとひよめ
    著者: 新美南吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  学校へいくとちゅうに、大きな池がありました。  一年生たちが、朝そこを通りかかりました。  池の中にはひよめが五六っぱ、黒くうかんでおりました。  それをみると一年生たちは、いつものように声をそろえて、  ひイよめ、  ひよめ、  だんごやアるに  くウぐウれ....
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  • タイトル: ひとつの火
    著者: 新美南吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  わたしが子どもだったじぶん、わたしの家は、山のふもとの小さな村にありました。  わたしの家では、ちょうちんやろうそくを売っておりました。  ある晩のこと、ひとりのうしかいが、わたしの家でちょうちんとろうそくを買いました。 「ぼうや、すまないが、ろうそくに火をともしてくれ。 ...
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  • タイトル: 我等の一団と彼
    著者: 石川啄木
    出版社: ConTenDo
    概要:       一  人が大勢集つてゐると、おのづから其の間に色分けが出來て來る――所謂黨派といふものが生れる。 これは何も珍らしいことではないが、私の此間までゐたT――新聞の社會記者の中にもそれがあつた。 初めから主義とか、意見とかを立てゝ其の下に集つたといふでもなく、又誰もそん......
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  • タイトル: 『心』広告文
    著者: 夏目漱石
    出版社: ConTenDo
    概要: 『心』広告文 夏目漱石  自己の心を捕へんと欲する人々に、人間の心を捕へ得たる此作物を奨む。 底本:「漱石全集 第十六巻」岩波書店    1995(平成7)年4月19日発行 底本の親本:「漱石全集 第十一巻」岩波書店    1966(昭和41)年10月 初出... ...
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  • タイトル: 『心』自序
    著者: 夏目漱石
    出版社: ConTenDo
    概要: 『心』は大正三年四月から八月にわたつて東京大阪両朝日へ同時に掲載された小説である。  当時の予告には数種の短篇を合してそれに『心』といふ標題を冠らせる積だと読者に断わつたのであるが、其短篇の第一に当る『先生の遺書』を書き込んで行くうちに、予想通り早く片が付かない事を発見したので... ...
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  • タイトル: 『心』予告
    著者: 夏目漱石
    出版社: ConTenDo
    概要:  今度は短篇をいくつか書いて見たいと思ひます、その一つ一つには違つた名をつけて行く積ですが予告の必要上全体の題が御入用かとも存じます故それを「心」と致して置きます。 底本:「漱石全集 第十六巻」岩波書店    1995(平成7)年4月19日発行 初出:「東京朝日新聞」... ...
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  • タイトル: 艇長の遺書と中佐の詩
    著者: 夏目漱石
    出版社: ConTenDo
    概要:  昨日は佐久間艇長の遺書を評して名文と云つた。 艇長の遺書と前後して新聞紙上にあらはれた広瀬中佐の詩が、此遺書に比して甚だ月並なのは前者の記憶のまだ鮮かなる吾人の脳裏に一種痛ましい対照を印した。  露骨に云へば中佐の詩は拙悪と云はんより寧ろ陳套を極めたものである。 吾々が十六七のと....
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  • タイトル: 『煤煙』の序
    著者: 夏目漱石
    出版社: ConTenDo
    概要: 「煤煙」が朝日新聞に出て有名になつてから後間もなくの話であるが、著者は夫を単行本として再び世間に公けにする計画をした。 書肆も無論賛成で既に印刷に回して活字に組み込まうと迄した位である。 所が其頃内閣が変つて、著書の検閲が急に八釜敷くなつたので、書肆は万一を慮つて、直接に警保局長の意......
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  • タイトル: 猫の広告文
    著者: 夏目漱石
    出版社: ConTenDo
    概要:  吾輩は猫である。 名前はまだない。 主人は教師である。 迷亭は美学者、寒月は理学者、いづれも当代の変人、太平の逸民である。 吾輩は幸にして此諸先生の知遇を辱ふするを得てこゝに其平生を読者に紹介するの光栄を有するのである。 ……吾輩は又猫相応の敬意を以て金田令夫人の鼻の高さを読者に報...
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  • タイトル: 『三四郎』予告
    著者: 夏目漱石
    出版社: ConTenDo
    概要:  田舎の高等学校を卒業して東京の大学に這入つた三四郎が新しい空気に触れる、さうして同輩だの先輩だの若い女だのに接触して色々に動いて来る、手間は此空気のうちに是等の人間を放す丈である、あとは人間が勝手に泳いで、自ら波瀾が出来るだらうと思ふ、さうかうしてゐるうちに読者も作者も此空気に... ...
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  • タイトル: 『それから』予告
    著者: 夏目漱石
    出版社: ConTenDo
    概要:  色々な意味に於てそれからである。 「三四郎」には大学生の事を描たが、此小説にはそれから先の事を書いたからそれからである。 「三四郎」の主人公はあの通り単純であるが、此主人公はそれから後の男であるから此点に於ても、それからである。 此主人公は最後に、妙な運命に陥る。 それからさき何うな...
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  • タイトル: 夏の花
    著者: 原民喜
    出版社: ConTenDo
    概要: わが愛する者よ請う急ぎはしれ 香わしき山々の上にありて獐の ごとく小鹿のごとくあれ  私は街に出て花を買うと、妻の墓を訪れようと思った。 ポケットには仏壇からとり出した線香が一束あった。 八月十五日は妻にとって初盆にあたるのだが、それまでこのふるさとの街が無事かどう......
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  • タイトル: 初夏に座す
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  人生の甘酸を味はひ分けて来るほど、季節の有難味が判つて来る。 それは「咲く花時を違へず」といつた――季節は人間より当てになるといふ意味の警醒的観念からでもあらう。 季節の触れ方は多種多様で一概には律しられないが、触れ方が単純素朴なほど、季節は味はふ人の身に染めるやうである。 ....
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  • タイトル: 落とした一銭銅貨
    著者: 新美南吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  雀が一銭銅貨をひろいました。  雀はうれしくてうれしくてたまりません。  ほかの雀をみると、 「ぼくおかねをもってるよ。」 といって、くわえていた一銭銅貨を砂の上においてみせてやりました。  さて、日ぐれになりました。 すこしくらくなってきました。 「や、遊びす...
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  • タイトル: 狐のつかい
    著者: 新美南吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  山のなかに、猿や鹿や狼や狐などがいっしょにすんでおりました。  みんなはひとつのあんどんをもっていました。 紙ではった四角な小さいあんどんでありました。  夜がくると、みんなはこのあんどんに灯をともしたのでありました。  あるひの夕方、みんなはあんどんの油がもうなくなって...
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  • タイトル: 里の春、山の春
    著者: 新美南吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  野原にはもう春がきていました。  桜がさき、小鳥はないておりました。  けれども、山にはまだ春はきていませんでした。  山のいただきには、雪も白くのこっていました。  山のおくには、おやこの鹿がすんでいました。  坊やの鹿は、生まれてまだ一年にならないので、春と...
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  • タイトル: あし
    著者: 新美南吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  二ひきの馬が、まどのところでぐうるぐうるとひるねをしていました。  すると、すずしい風がでてきたので、一ぴきがくしゃめをしてめをさましました。  ところが、あとあしがいっぽんしびれていたので、よろよろとよろけてしまいました。 「おやおや。」  そのあしに力をいれようとし....
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  • タイトル: 蟹のしょうばい
    著者: 新美南吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  蟹がいろいろ考えたあげく、とこやをはじめました。 蟹の考えとしてはおおできでありました。  ところで、蟹は、 「とこやというしょうばいは、たいへんひまなものだな。」 と思いました。 と申しますのは、ひとりもお客さんがこないからであります。  そこで、蟹のとこやさんは、はさ...
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  • タイトル: ガリバー旅行記
    出版社: ConTenDo
    概要: 第一、小人国(リリパット) 1 大騒動  私はいろ/\不思議な国を旅行して、さま/″\の珍しいことを見てきた者です。 名前はレミュエル・ガリバーと申します。  子供のときから、船に乗って外国へ行ってみたいと思っていたので、航海術や、数学や、医学などを勉強し......
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 点頭録
    著者: 夏目漱石
    出版社: ConTenDo
    概要:        一  また正月が来た。 振り返ると過去が丸で夢のやうに見える。 何時の間に斯う年齢を取つたものか不思議な位である。  此感じをもう少し強めると、過去は夢としてさへ存在しなくなる。 全くの無になつてしまふ。 実際近頃の私は時々たゞの無として自分の過去を観ずる事が...
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  • タイトル: 震災日記より
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要: 大正十二年八月二十四日 曇、後驟雨  子供等と志村の家へ行った。 崖下の田圃路で南蛮ぎせるという寄生植物を沢山採集した。 加藤首相痼疾急変して薨去。 八月二十五日 晴  日本橋で散弾二斤買う。 ランプの台に入れるため。 八月二十六日 曇、夕方雷雨  月蝕雨で見え...
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  • タイトル: 新春偶語
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  新玉の春は来ても忘れられないのは去年の東北地方凶作の悲惨事である。 これに対しては出来るだけの応急救済法を講じなければならないことは勿論であるが、同時にまた将来いつかは必ず何度となく再起するにきまっているこの凶変に備えるような根本的研究とそれに対する施設を、この機会に着手すること... ...
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  • タイトル: 滑川畔にて
    著者: 嘉村礒多
    出版社: ConTenDo
    概要:  北鎌倉で下車して、時計を見ると十時であつた。 驛前の賣店で簡單な鎌倉江の島の巡覽案内を買ひ、私とユキとは地圖の上に額と額とを突き合せて、圓覺寺の所在をさがしても分らなかつた。 「圓覺寺といふのは、どちらでございませうか?」  ユキが走つて行つて、そこの離々と茂つた草原の中の普......
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  • タイトル: 初島紀行
    著者: 与謝野晶子
    出版社: ConTenDo
    概要:  正月六日朝早く千人風呂に入つて、その硝子窓から伊豆の沖の美くしい日の出を見ました。 今日の快晴は疑ふべくも無い。 海は襦子の感觸を以て銀の色を擴げ、中にところどころ天鵞絨の柔かみを以て紺青の圓い大きな斑を見せて居ました。 何と云ふ好い凪でせう。  湯から上がると六時でした。 宿...
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  • タイトル: 鎌倉一見の記
    著者: 正岡子規
    出版社: ConTenDo
    概要:  面白き朧月のゆふべ柴の戸を立ち出でゝそゞろにありけばまぼろしかと見ゆる往來のさまもなつかしながら都の街をはなれたるけしきのみ思ひやられて新橋までいそぎぬ。 終りの列車なるにはや乘れといふにわれおくれじとこみ入れば春の夜の夢を載せて走る汽車二十里は煙草の煙のくゆる間にぞありける。... ...
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  • タイトル: 榛名
    著者: 横光利一
    出版社: ConTenDo
    概要:  眞夏の日中だのに褞袍を着て、その上からまだ毛絲の肩掛を首に卷いた男が、ふらふら汽車の中に這入つて來た。 顏は青ざめ、ひよろけながら空席を見つけると、どつと横に倒れた。 後からついて來た妻女が氷嚢を男の額にあてて、默つて周圍の客の顏を眺めてゐる。 あれはもう助からぬと私は思つた。 私は...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 伊香保
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  二三年前の夏、未だ見たことのない伊香保榛名を見物の目的で出掛けたことがある。 ところが、上野驛の改札口を這入つてから、ふとチヨツキのかくしへ手をやると、旅費の全部を入れた革財布がなくなつてゐた。 改札口の混雜に紛れて何處かの「街の紳士」の手すさみに拔取られたものらしい。 もう二度と出....
    商品価格: ¥0(税込)
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