ERマガジン Vol.7 No.2(2010年 Summer) ①ERという荒野を歩くために ハイリスクエマージェンシーと医療安全 ②ひらめき診断術「キーワードを探せ」痛み
概要:
一般に病院の仕事は予約や時間の枠の中で行われるが、ERだけはすべてが「予定外」である。典型的な患者は少なく、意見軽そうな症状に見える患者のなかに重症な患者も多く、不幸な転機をたどることもある。また、診療をかく乱する患者や患者家族出会うことも多い。さらに医師側が疲労困憊する時間にもかかわらず、患者の混雑に追いかけられてトラブルに見舞われる状況にも直面する。すなわちERは医学的な考え方では対処できないいわば「荒野」ともいえる。
本特集は、そこで診療に従事しなくてはならない「丸腰」の若いドクターのたちのために、ERを安全に歩くためのガイドブックとなるよう、ERでの経験の豊富な指導医たちが、それぞれのケースへ建前でない本音で語る、メッセージである。
目次:
企画:廣瀬保夫・岩田充永
Editorial:廣瀬保夫
座談会:救急外来のリスクマネジメント
廣瀬保夫・淺井精一・児玉安司・前田 泉
Ⅰ. ハイリスクな病態を知っておこう
1)心血管系のハイリスク 帰すべきか、帰さざるべきか、それが問題だ
2)神経系のハイリスク 頭痛はつらいよ
3)腹部のハイリスク 知っていて欲しい病態、疾患
4)外傷のハイリスク ERにおける外傷患者の初期診療において
5)骨軟部組織疾患の地雷 あなたは避けられる?
6)Airway management 大切なのは挿管することではなく酸素化をよくすること
7)高齢者に伴うハイリスク
8)妊婦に伴うハイリスク:妊娠高血圧腎症 浮腫を甘くみるべからず、血管透過性の亢進には気をつけよう
9)小児に伴うハイリスク:呼吸障害 軽症やありふれた疾患に隠れた1%を拾い上げる
10) NBCテロに伴うハイリスク 安全管理は、他機関との連携にあり
Ⅱ. こんな時どうする!? ERにおけるトラブル例
1)救急外来でのトラブル対策
2)日常臨床において遭遇するさまざまなトラブル例
3)Drug seekers, Repeaters, Frequent flyers, Doctor shoppers, ED groupies…薬物依存患者の見分け方
4)さまざまなトラブルにうまく対応するためのTips
5)要注意! 診療妨害患者が本当の器質的疾患を有することあり
Ⅲ. 対策
1)医療安全への取り組み:M&Mカンファレンス
2)病院における急性期医療の質改善の取り組み:RRT
3)ERのコンシェルジュ:トリアージナース
4)トリアージ教育 最前線の研修医とナースを守るために
特集2 ひらめき診断術『キーワードを探せ』-痛み編【続編】
企画/山中克郎
F. 腰痛、背部痛/井口光孝
1)症例問題
1)キーワードからひらめく疾患-初期研修医レベル
1)キーワードからひらめく疾患-後期研修医レベル
*トリビア~な疾患解説-腰痛、背部痛編
大動脈瘤切迫破裂(impending ruptureof aortic aneurysm)
Waddell徴候
ほか
- ジャンル:
- 医学 > 臨床医学一般 医学 > ER/救急医学 雑誌 > 医学
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