売色鴨南蛮
概要:
一
はじめ、目に着いたのは――ちと申兼ねるが、――とにかく、緋縮緬であった。
その燃立つようなのに、朱で処々ぼかしの入った長襦袢で。
女は裙を端折っていたのではない。
褄を高々と掲げて、膝で挟んだあたりから、紅がしっとり垂れて、白い足くびを絡ったが、どうやら濡しょ...
(本文冒頭より抜粋)
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売色鴨南蛮
販売(無期限): ¥ 0(税込)
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