
帯広まで
概要:
水気の多い南風が吹いていて、朝からごろごろ雷が鳴っていた。
昼から雨になった。
伊代は九太から手切れの金だと云って貰った四拾円の金を郵便局に貯金に行った。
雨の中を傘もささずに歩きながら、伊代は足が地につかないような、ふわふわした気持ちであった。
四枚の拾円札が貯金の通帳になってしまう...
(本文冒頭より抜粋)
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帯広まで
販売(無期限): ¥ 0(税込)
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