大脳は厨房である
概要:
眼球は日光を厭ふ故に
瞼の鎧戸をひたとおろし
頭蓋の中へ引き退く。
大脳の小区画を填めるものは
困憊したさまざまの食品である。
青かびに被はれたパンの缺け、
切り口の饐えたソオセエジ……
オリーヴ油はまださらさらと透明らしいが
瓶一面の埃のために
よくは見え...
(本文冒頭より抜粋)
- ジャンル:
- 文芸 > 短歌・俳句 無料文庫 > 無料文庫
大脳は厨房である
販売(無期限): ¥ 0(税込)
販売(無期限): ¥ 0(税込)
