[異界見聞録6]平田篤胤著「勝五郎再生記聞」現代語超編訳版――前世の記憶を持つ子どもの話
概要:
前世の記憶をもって生まれてきた子どもの記録は古代から現代まで世界的に多く見られるもので、ヴァージニア大学教授イアン・スティーヴンソンとそのあとを受け継いだジム・B・タッカー教授の研究は2500件にのぼる。
日本では、江戸時代後期の国学者、平田篤胤の調査研究が「勝五郎再生記聞」として著されました。
本書は、現在、アジア諸国など生れ変わりの情報がある現地に赴き、聞き取り調査を行い研究をしている西田みどり(文学博士)が、研究の一環として「勝五郎再生記聞」を編集・現代語訳したもの。
篤胤が聞き取った、勝五郎の前世と生まれ変わりの過程の異界の記憶は、世界中で昔から伝えられ、また今でも語られることがある内容と共通していると編訳者(西田)は確認。資料価値と信憑性が高い「勝五郎再生記聞」は、人間とは個として生まれ変わる存在であることの証明に繋がる重要文献の一つ。
これによって、輪廻転生は「信じる信じない」のレベルではなく、宗教を超えた、私たちの生き方そのものを問われるテーマとして受け入れざるを得なくなった。輪廻転生・生まれ変わりが、単なる話題を超えて、人間存在の事実として広く世界中に認知されることは、世界を根源から変えるきっかけとなる。
本書は、その発端となる貴重な文書記録を詳細に分かりやすくまとめた、現代語超編訳西田版。
目次:
編訳者まえがき(西田みどり)
◎時空を超えて共通性を持つ前世体験
◎イアン・スティーヴンソンは「勝五郎再生記聞」を読んで前世研究を始めた
◎日本には前世はあって当たり前という「空気」があった
◎「ニンニクをむきたい」――子どもが突然言った
◎私という存在は死後も続くのか
◎平田篤胤のスタンスは前世の持つ意味にフォーカス
一、平田篤胤によるまえがき
二、勝五郎が話し始めた(立入事負による記述)
◎「にいちゃんはこの家に生まれる前はどこの誰の子どもだったの?」
◎前世で死んだとき――白い髪のおじいさん
◎程窪村から生まれ変わった勝五郎を訪れた老人
◎前世の家に帰る
三、篤胤、勝五郎に会う(篤胤の勝五郎への聞き取り)
◎勝五郎が篤胤宅へ遊びに来た
◎勝五郎の話した前世情報
・僧侶嫌い
・「白い髪の老人」とは、なにもの?
◎勝五郎はなぜ仏事・僧侶が嫌いなのか――父・源蔵の話
◎勝五郎は幽霊も化け物も怖がらない
◎父・源蔵の話した信仰についての考え
◎「白い髪の老人」に対する篤胤の見解
◎産土の神のはたらきについての体験談――源蔵の話
◎氷川大明神
◎和漢古今の書に散見される再生譚
◎十七歳で死んだ息子が、同じ家に生まれ変わる
◎死んだ体から抜け出した牛飼い
◎篤胤による解説
◎氏神に礼を尽くさなかったため火事に遭う(『古今著門集』)
◎稲荷の氏子が加茂神社での昇進を望んだが阻まれる
◎各人を担当している守り神がいる
◎「後の世も此の世も神にまかするや、おろかなる身の頼りなるらむ」(『新拾遺集』)
◎公顕僧正の祈り(『沙石集』)
◎仏教が外国の宗教であることを知らない
【史料編】役人による文政六年(一八二三)の記録――多門伝八郎の報告書写し
◎文政六年四月十九日御書院番頭、佐藤美濃守殿への届書の写し
◎中根宇右衛門殿知行所(編集)
◎多門伝八郎殿知行所(編集)
【参考資料一】 平田篤胤著『再生記聞』写本
【参考資料二】宮崎成身編纂『 視聽草』写本
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