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寺田寅彦

検索結果263件中181件から225件までを表示
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  • タイトル: 破片
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:        一  昭和九年八月三日の朝、駒込三の三四九、甘納豆製造業渡辺忠吾氏(二七)が巣鴨警察署衛生係へ出頭し「十日ほど前から晴天の日は約二千、曇天でも約五百匹くらいの蜜蜂が甘納豆製造工場に来襲して困る」と訴え出たという記事が四日の夕刊に出ていた。  これがどの程度に... ...
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  • タイトル: 日本人の自然観
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:      緒言 「日本人の自然観」という私に与えられた課題の意味は一見はなはだ平明なようで、よく考えてみると実は存外あいまいなもののように思われる。 筆を取る前にあらかじめ一応の検討と分析とを必要とするもののようである。  これは、日本人がその環境「日本の自然」をいかに見て......
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  • タイトル: 天災と国防
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要: 「非常時」というなんとなく不気味なしかしはっきりした意味のわかりにくい言葉がはやりだしたのはいつごろからであったか思い出せないが、ただ近来何かしら日本全国土の安寧を脅かす黒雲のようなものが遠い水平線の向こう側からこっそりのぞいているらしいという、言わば取り止めのない悪夢のような不... ...
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  • タイトル: 地図をながめて
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要: 「当世物は尽くし」で「安いもの」を列挙するとしたら、その筆頭にあげられるべきものの一つは陸地測量部の地図、中でも五万分一地形図などであろう。 一枚の代価十三銭であるが、その一枚からわれわれが学べば学び得らるる有用な知識は到底金銭に換算することのできないほど貴重なものである。 今かりに......
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  • タイトル: 小爆発二件
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  昭和十年八月四日の朝、信州軽井沢千が滝グリーンホテルの三階の食堂で朝食を食って、それからあの見晴らしのいい露台に出てゆっくり休息するつもりで煙草に点火したとたんに、なんだかけたたましい爆音が聞こえた。 「ドカン、ドカドカ、ドカーン」といったような不規則なリズムを刻んだ爆音がわずか... ...
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  • タイトル: 小浅間
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  峰の茶屋から第一の鳥居をくぐってしばらくこんもりした落葉樹林のトンネルを登って行くと、やがて急に樹木がなくなって、天地が明るくなる。 そうして右をふり仰ぐと突兀たる小浅間の熔岩塊が今にも頭上にくずれ落ちそうな絶壁をなしてそびえ立っている。 その岩塊の頭を包むヴェールのように灰砂の斜......
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  • タイトル: 小泉八雲秘稿画本「妖魔詩話」
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  十余年前に小泉八雲の小品集「心」を読んだことがある。 その中で今日までいちばん深い印象の残っているのはこの書の付録として巻末に加えられた「三つの民謡」のうちの「小栗判官のバラード」であった。 日本人の中の特殊な一群の民族によっていつからとも知れず謡い伝えられたこの物語には、それ自身......
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  • タイトル: 自由画稿
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:      はしがき  これからしばらく続けて筆を執ろうとする随筆断片の一集団に前もって総括的な題をつけようとすると存外むつかしい。 書いてゆくうちに何を書くことになるかもわからないのに、もし初めに下手な題をつけておくとあとになってその題に気兼ねして書きたいことが自在に書けなく... ...
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  • タイトル: 糸車
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  祖母は文化十二年(一八一五)生まれで明治二十二年(一八八九)自分が十二歳の歳末に病没した。 この祖母の「思い出の画像」の数々のうちで、いちばん自分に親しみとなつかしみを感じさせるのは、昔のわが家のすすけた茶の間で、糸車を回している袖なし羽織を着た老媼の姿である。 紋付きを着て撮った......
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  • タイトル: 三斜晶系
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:      一 夢  七月二十七日は朝から実に忙しい日であった。 朝起きるとから夜おそくまで入れ代わり立ち代わり人に攻められた。 くたびれ果てて寝たその明け方にいろいろの夢を見た。  土佐の高知の播磨屋橋のそばを高架電車で通りながら下のほうをのぞくと街路が上下二層にできていて堀....
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  • タイトル: 災難雑考
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  大垣の女学校の生徒が修学旅行で箱根へ来て一泊した翌朝、出発の間ぎわに監督の先生が記念の写真をとるというので、おおぜいの生徒が渓流に架したつり橋の上に並んだ。 すると、つり橋がぐらぐら揺れだしたのに驚いて生徒が騒ぎ立てたので、振動がますますはげしくなり、そのためにつり橋の鋼索が断た... ...
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  • タイトル: 映画雑感(Ⅳ)
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:      一 商船テナシティ  このジュリアン・デュヴィヴィエの映画は近ごろ見たうちでは最もよいと思ったものの一つである。 何よりも、フランス映画らしい、あくの抜けたさわやかさが自分の嗜好に訴えて来る。  汽車でアーヴルに着いてすっかり港町の気分に包まれる、あの場面のいろい......
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  • タイトル: 映画雑感(Ⅲ)
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:      一 にんじん  「にんじん」は忙しい時にちょっと一ぺん見ただけで印象の記憶も散漫であるが、とにかく近ごろ見たうちではやはり相当おもしろい映画の一つであると思われた。  登場人物の中でいちばんじょうずな役者は主人公のにんじんである。 少しも芝居くさいところがなくて実......
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  • タイトル: 映画と生理
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  ある科学者で、勇猛に仕事をする精力家としてまた学界を圧迫する権威者として有名な人がある若いモダーンなお弟子に「映画なんか見ると頭が柔らかくなるからいかん」と言って訓戒したそうである。 この「頭が柔らかくなる」というのはもちろん譬喩的の言葉であるには相違ないが、しかしその言った先生... ...
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  • タイトル: 藤棚の陰から
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:        一  若葉のかおるある日の午後、子供らと明治神宮外苑をドライヴしていた。 ナンジャモンジャの木はどこだろうという話が出た。 昔の練兵場時代、鳥人スミスが宙返り飛行をやって見せたころにはきわめて顕著な孤立した存在であったこの木が、今ではちょっとどこにあるか見当がつか......
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  • タイトル: 庭の追憶
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  郷里の家を貸してあるT氏からはがきが来た。 平生あまり文通をしていないこの人から珍しい書信なので、どんな用かと思って読んでみると、  郷里の画家の藤田という人が、筆者の旧宅すなわち現在T氏の住んでいる屋敷の庭の紅葉を写生した油絵が他の一点とともに目下上野で開催中の国展に出品され... ...
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  • タイトル: 函館の大火について
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  昭和九年三月二十一日の夕から翌朝へかけて函館市に大火があって二万数千戸を焼き払い二千人に近い死者を生じた。 実に珍しい大火である。 そうしてこれが昭和九年の大日本の都市に起こったということが実にいっそう珍しいことなのである。  徳川時代の江戸には大火が名物であった。 振袖火事とし...
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  • タイトル: ジャーナリズム雑感
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  いつかある大新聞社の工場を見学に行ってあの高速度輪転機の前面を瀑布のごとく流れ落ちる新聞紙の帯が、截断され折り畳まれ積み上げられて行く光景を見ていたとき、なるほどこれではジャーナリズムが世界に氾濫するのも当然だという気がしないではいられなかった。 あまり感心したために機械油でぬら... ...
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  • タイトル: 踊る線条
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  フィッシンガー作「踊る線条」と題するよほど変わった映画の試写をするからぜひ見に来ないかとI氏から勧められるままに多少の好奇心に促されて見に行った。 プログラムを見ると、第五番「アメリカのフォクストロット」。 第八番、デューカーの「魔術師の徒弟」。 第九番、ブラームス「ウンガリシェ・タ....
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  • タイトル: 思い出草
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:        一  芭蕉の「旅に病んで夢は枯れ野をかけめぐる」はあまりに有名で今さら評注を加える余地もないであろうが、やはりいくら味わっても味わい尽くせない句であると思う。 これは芭蕉の一生涯の総決算でありレジュメであると同時にまたすべての人間の一生涯のたそがれにおける感慨で... ...
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  • タイトル: さるかに合戦と桃太郎
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  近ごろある地方の小学校の先生たちが児童赤化の目的で日本固有のおとぎ話にいろいろ珍しいオリジナルな解釈を付加して教授したということが新聞紙上で報ぜられた。 詳細な事実は確かでないが、なんでもさるかに合戦の話に出て来るさるが資本家でかにが労働者だということになっており、かにの労働によ... ...
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  • タイトル: 沓掛より
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:      一 草をのぞく  浅間火山のすそ野にある高原の一隅に、はなはだ謙遜なHという温泉場がある。 ふとした機縁からそこでこの夏のうちの二週間を過ごした。  避暑という、だれもする年中行事をかつてしたことのなかった自分には、この二週日の間に接した高原の夏の自然界は実に珍し......
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  • タイトル: 試験管
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:      一 靴のかかと  夏になったので去年の白靴を出して見ると、かかとのゴムがだいぶすり減っている。 靴自身も全体にだいぶひどくなっているから一つ新調することにした。 買いに行った店にはゴムのかかとのが無かったのでそのかわりに、かかとの一隅に小さな三角形の鉄片を打ちつけたの......
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  • タイトル: 錯覚数題
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:      一 ハイディンガー・ブラッシ  目は物を見るためのものである。 目がなければ外界の物は見えない。 しかし目が二つあれば目で見えるはずのものがなんでも見えるかと言うと、そうは行かない。 眼前の物体の光学的影像がちゃんと網膜に映じていてもその物の存在を認めないことはある。 ...
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  • タイトル: 涼味数題
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  涼しさは瞬間の感覚である。 持続すれば寒さに変わってしまう。 そのせいでもあろうか、暑さや寒さの記憶に比べて涼しさの記憶はどうもいったいに希薄なように思われる。 それはとにかく、過去の記憶の中から涼しさの標本を拾い出そうとしても、なかなか容易に思い出せない。 そのわずかな標本の中で、...
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  • タイトル: 記録狂時代
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  何事でも「世界第一」という名前の好きなアメリカに、レコード熱の盛んなのは当然のことであるが、一九二九年はこのレコード熱がもっとも猖獗をきわめた年であって、その熱病が欧州にまでも蔓延した。 この結果としてこの一年間にいろいろの珍しいレコードが多数にできあがった。 それら記録の中で毛色......
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  • タイトル: 蒸発皿
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:      一 亀井戸まで  久しぶりで上京した友人と東京会館で晩餐をとりながら愉快な一夕を過ごした。 向こうの食卓には、どうやら見合いらしい老若男女の一団がいた。 きょうは日がよいと見える。 近ごろの見合いでは、たいてい婿殿のほうがかえって少しきまりが悪そうで、嫁様のほうが堂々と....
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  • タイトル: 映画「マルガ」に現われた動物の闘争
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  映画「マルガ」の中でいちばんおもしろいと思ったのは猛獣大蛇などの闘争の場面である。  闘争を仕組んだのは人間であろうが、闘争者のほうではほんとうに真剣な生命をかけた闘争をして見せるのであるから、おもしろくないわけには行かないのである。  動物によってそれぞれに武器がちがい、......
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  • タイトル: 映画雑感(Ⅱ)
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:      制服の処女  評判の映画「制服の処女」を一見した。 最初に、どこかの柱廊前に並んだ、ものはなんだかわからないが、何かしら勇ましくたくましい男性的彫像などが現われ、それから男性的なラッパの音に導かれて兵隊の行列が現われる。 それだけがこの映画における男性の登場者のすべて......
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  • タイトル: 空想日録
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:      一 白熊の死  探険船シビリアコフ号の北氷洋航海中に撮影されたエピソード映画の中に、一頭の白熊を射殺し、その子を生け捕る光景が記録されている。  果てもない氷海を張りつめた流氷のモザイクの一片に乗っかって親子連れの白熊が不思議そうにこっちをながめている。 おそらく......
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  • タイトル: コーヒー哲学序説
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  八九歳のころ医者の命令で始めて牛乳というものを飲まされた。 当時まだ牛乳は少なくとも大衆一般の嗜好品でもなく、常用栄養品でもなく、主として病弱な人間の薬用品であったように見える。 そうして、牛乳やいわゆるソップがどうにも臭くって飲めず、飲めばきっと嘔吐したり下痢したりするという古風......
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  • タイトル: ニュース映画と新聞記事
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  ニュース映画は新聞紙上の報道記事の代用または補充として用いられるものと通例考えられているようであるが、この両者の間の本質的な差別の目標については、少なくも自分の知っているだけの範囲では、まだあまり立ち入った分析的考察が行なわれていないように思われる。 しかし、そういう考察を進めて... ...
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  • タイトル: 火事教育
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  旧臘押し詰まっての白木屋の火事は日本の火災史にちょっと類例のない新記録を残した。 犠牲は大きかったがこの災厄が東京市民に与えた教訓もまたはなはだ貴重なものである。 しかしせっかくの教訓も肝心な市民の耳に入らず、また心にしみなければあれだけの犠牲は全くなんの役にも立たずに煙になってし......
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  • タイトル: 鎖骨
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  子供が階段から落ちてけがをした。 右の眉骨を打ったと見えて眼瞼がまんじゅうのようにふくれ上がった。 それだけかと思っていたが吐きけのあるのが気になった。 医者が来て見ると、どうも右肩の鎖骨が折れているらしいというので驚いて整形外科のT博士に診てもらうとやはり鎖骨がみごとに折れている。 ...
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  • タイトル: 北氷洋の氷の割れる音
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  一九三二年の夏の間に、シベリアの北の氷海を一艘のあまり大きくない汽船が一隊の科学者の探険隊を載せて、時々行く手をふさぐ氷盤を押し割りながら東へ東へと航海していた。 しかしその氷の割れる音は科学を尊重するはずの日本へ少しも聞こえなかった。 満州問題、五・一五事件、バラバラ・ミステリー......
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  • タイトル: 田丸先生の追憶
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  なくなってまもない人の追憶を書くのはいろいろの意味で困難なものである。 第一には、時のパースペクティヴとでもいうのか、近いほうの事がらの印象が遠い以前のそれを掩散したがる傾向がある。 第二には、近いほうの事を書こうとすると自然現在の環境の中でのいろいろの当たりさわりが生じやすい。 第....
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  • タイトル: 夏目漱石先生の追憶
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  熊本第五高等学校在学中第二学年の学年試験の終わったころの事である。 同県学生のうちで試験を「しくじったらしい」二三人のためにそれぞれの受け持ちの先生がたの私宅を歴訪していわゆる「点をもらう」ための運動委員が選ばれた時に、自分も幸か不幸かその一員にされてしまった。 その時に夏目先生の......
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  • タイトル: 音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  この音楽的映画の序曲は「パリのめざめ」の表題楽で始まる。 まず夜明けのセーヌの川岸が現われる。 人通りはなくて朝霧にぬれたベンチが横たわり、遠くにノートルダームの双生塔がぼんやり見える。 眠りのまださめぬ裏町へだれか一人自転車を乗り込んで来て、舗道の上になんだか棒のようなものを投げ出....
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  • タイトル: 映画芸術
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:      緒言  映画はその制作使用の目的によっていろいろに分類される。 教育映画、宣伝映画、ニュース映画などの名称があり、またこれらのおのおのの中でもいろいろな細かな分類ができる。 しかしこれらの特殊な目的で作られた映画でも、それが広義における芸術的価値のないものであれば、そ......
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  • タイトル: 生ける人形
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  四十年ほど昔の話である。 郷里の田舎に亀さんという十歳ぐらいの男の子があった。 それが生まれてはじめて芝居というものを見せられたあとで、だれかからその演劇の第一印象をきかれた時に亀さんはこう答えた。 「妙なばんばが出て来て、妙なじんまをずいて、ずいてずきすえた」これを翻訳すると「変な....
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  • タイトル: 映画雑感(Ⅰ)
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:        一 「バード南極探険」は近ごろ見た映画の内でおもしろいものの一つであった。 これまでにも他の探険隊のとった写真やその記事などをいろいろ見てかなりまでは極地の風物の概念を得たつもりでいたのだが、しかし活動映画として映しだされたのを見ると、ただの静映像で見ただけでは... ...
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  • タイトル: 「手首」の問題
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  バイオリンやセロをひいてよい音を出すのはなかなかむつかしいものである。 同じ楽器を同じ弓でひくのに、下手と上手ではまるで別の楽器のような音が出る。 下手な者は無理に弓の毛を弦に押しつけこすりつけてそうしてしいていやな音をしぼり出しているように見えるが、上手な玄人となると実にふわりと......
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  • タイトル: 映画の世界像
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  映画のスクリーンの平面の上に写し出される光と影の世界は現実のわれらの世界とは非常にかけはなれた特異なものであって両者の間の肖似はむしろきわめてわずかなものである。 それにもかかわらずわれわれは習慣によって養われた驚くべき想像力の活動によって、このわずかな肖似の点を土台にして、かな... ...
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  • タイトル: 読書の今昔
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  現代では書籍というものは見ようによっては一つの商品である。 それは岐阜提灯や絹ハンケチが商品であると同じような意味において商品である。 その一つの証拠にはどこのデパートメント・ストアーでもちゃんと書籍部というのが設けられている。 そうして大部分はよく売れそうな書物を並べてあるであろう....
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  • タイトル: 青磁のモンタージュ
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要: 「黒色のほがらかさ」ともいうものの象徴が黒楽の陶器だとすると、「緑色の憂愁」のシンボルはさしむき青磁であろう。 前者の豪健闊達に対して後者にはどこか女性的なセンチメンタリズムのにおいがある。 それでたぶん、年じゅう胃が悪くて時々神経衰弱に見舞われる自分のような人間には楽焼きの明るさも......
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