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田中貢太郎

検索結果223件中91件から135件までを表示
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  • タイトル: 炭取り
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  母親を無くした小供が、ある夜、ふと眼を覚ました。 その室は二階で、傍には親父をはじめ二三人のものが寝ていた。  と、梯子段をみしみしと云わして、あがって来る者があったが、やがてそれが障子をすうと開けて入って来た。 それは死んだ母親であった。 小供はおっ母さんが来たなと思って見てい...
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  • タイトル: 棄轎
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  上州の田舎の話である。 某日の夕方、一人の農夫が畑から帰っていた。 それは柄の長い鍬を肩にして、雁首を蛇腹のように叩き潰した煙管をくわえていた。 そして、のろのろと牛のように歩いていると、路傍の松の木の下に異様な物を見つけた。 「ほう」  それは見る眼にも眩しい金と銀の金具をち...
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  • タイトル: 焦土に残る怪
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  昭和九年三月二十一日の函館の大火は、その日の午後六時から翌朝の七時まで燃えつづけて、焼失家屋二万四千戸、死傷者三千人を出したが、その時火に追われた市民は、猛火の中をくぐって安全な場所から場所へと80逃げ廻った。 しかし、風速三十メートルの烈風に煽られた猛火の中では、どうすることも... ...
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  • タイトル: 月光の下
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  空には清光のある夏の月が出て、その光に染められた海は広びろと蒼白い拡がりを持って静かに湛え、数日前大海嘯を起して、数万の人畜の生命を奪った恐ろしい海とは見えなかった。  そこは陸中の某海岸であった。 一人の壮い漁師は沙丘の上に立って、悲しそうな眼をして海のほうを見おろしていた。 ....
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  • タイトル: 怪人の眼
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  小坂丹治は香美郡佐古村の金剛岩の辺で小鳥を撃っていた。 丹治は土佐藩の侍であった。 それは維新のすこし前のことであった。  秋風が山の木の葉を吹いていた。 丹治は岩と雑木に挟まった径を登って、聳え立った大岩の上へ出たところで、ふと見ると、直ぐ上の方の高い黒松の梢に一羽の大鶴がとま...
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  • タイトル: 娘の生霊
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  某相場師の娘が、父親にねだって買ってもらった衣服を、知りあいの裁縫師の処へ縫わしにやった。 なにしろ相場で巨万の富を積んだ家のことであるから、その衣服も金目のかかったりっぱな物であったろう。 またそうした衣服であるから期日も急ぐので、裁縫師は他の仕立物を後廻しにして裁縫にとりかかっ......
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  • タイトル: レンズに現われた女の姿
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  保土ヶ谷の某寺の僧侶が写真を撮る必要があって、横浜へ往って写真屋へ入り、レンズの前へ立っていると、写真師は機械に故障が出来たからと云って撮影を中止した。  僧侶はしかたなしに次の写真屋へ往って、レンズの前へ立ってたところで、どうした事かその写真師も、レンズに故障が出来たと云っ... ...
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  • タイトル: 掠奪した短刀
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  松山寛一郎は香美郡夜須の生れであった。 寛一郎は元治元年七月二十七日、当時土佐の藩獄に繋がれていた武市瑞山を釈放さすために、野根山に屯集した清岡道之助一派の義挙に加わろうとしたが、時期を失して目的を達することができなかったので、それ以来自暴自棄になって、毎日のように喧嘩ばかりして... ...
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  • タイトル: 帽子のない水兵
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  まだ横須賀行の汽車が電化しない時のことであった。 夕方の六時四十分比、その汽車が田浦を発車したところで、帽子を冠らない蒼い顔をした水兵の一人が、影法師のようにふらふら二等車の方へ入って往った。 (またこの間の水兵か)  それに気の注いた客は、数日前にもやはりそのあたりで、影法......
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  • タイトル: 堀切橋の怪異
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  荒川放水路に架けた堀切橋、長い長いその橋は鐘淵紡績の女工が怪死した事から怪異が伝えられるようになった。  それを伝える人の話によれば、その女工の怪死は、四番目におこった怪異であるとのことであった。  第一番目は、開橋式が済んで間もない夜の八時頃、千住の紙工場に通っているお時......
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  • タイトル: 室の中を歩く石
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  大阪市住吉区阿倍野筋一丁目に、山本照美と云う素封家の未亡人が住んでいた。 其家には三人の子供があって、長女を政子、長男を政重、次男を政隆と云っていた。  その夏照美さんは、子供たちのために、庭へ小さな池を掘って数多金魚を入れたが、池の周囲が淋しいので、石を拾って来てその中へ置い......
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  • タイトル: 平山婆
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  福岡県嘉穂郡漆生村に平山と云う処があって、そこに坑夫の一家が住んでいた。 家族は坑夫の息子夫婦とその両親の四人であった。  明治末季比、その両親夫婦、即ちお爺さんとお婆さんが、ちょっとした病気で僅かの間に死んでしまった。 ところで、その爺さんと婆さんが死んでから間もない時のこと、....
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  • タイトル: 母親に憑る霊
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  大正八年二月二十六日、西比利亜出征の田中中佐の一隊は、過激派軍のために包囲せられて、クスラムスコエ附近で全滅したが、悲壮極まるその戦闘で、名誉の戦死を遂げた小島勇次郎と云う軍曹は、大分県大野郡東大野村の出身であった。  その勇士小島勇次郎が戦死してから半ヶ月ばかり経ってのこと... ...
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  • タイトル: 偶人物語
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  古道具屋の大井金五郎は、古道具の入った大きな風呂敷包を背にして金町の家へ帰って来た。 金五郎は三河島蓮田の古道具屋小林文平の立場へ往って、古い偶形を買って来た処であった。  門口の狭い店にはもう電灯が点いて、女房は穴倉の奥のような座敷で夕飯の準備をしていた。 「帰ったのですか....
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  • タイトル: 遁げて往く人魂
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  二人の仕事師が某夜夜廻りに往っていると、すぐ眼の前でふうわりと青い火が燃えた。 二人は驚いて手にしていた鳶口で、それを敲こうとすると、火の玉は吃驚したように向うの方へ往った。  二人は鳶口を揮りながら追っかけた。 そして、数町往ったところで、その火の玉は唯ある巷へ折れて、その突き....
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  • タイトル: 天長節の式場
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  大正十一年十月三十日、横浜市横浜尋常高等石川小学校では、例年の如く天長節の勅語奉読式を挙行した。  その翌日になって、第四年生一組の受持訓導S君は、同級生徒に向って、 「皆さん、あなた方のお友達でありました石井茂男君が、お気の毒にも、一昨日の日曜に、歿くなりました」  と... ...
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  • タイトル: 白い小犬を抱いた女
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  某夜、某運転手が護国寺の墓地を通っていると、白い小犬を抱いた女が来て車を停めた。 そこで運転手は女の云うままに逢初橋まで往くと、女が、 「ちょっと待っててね」  と云って、犬を抱いたままおりて、傍の立派な門構の家へ入って往ったが、一時間近くなって出て来ないので、運転手はしかた... ...
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  • タイトル: 商売の繁昌する家
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  芝公園大門脇に『わかもと』の本舗がある。 その『わかもと』の事務所は、寺院の一部であった。 観相家の松井桂陰君が某時その『わかもと』の某君を訪問した時、 「あなたのところは、どうしてこんなところに事務所を置くのですか」  と云って訊いてみると、 「これには面白い話があるよ」
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  • タイトル: 簪につけた短冊
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  日本橋区本町三丁目一番地嚢物商鈴木米次郎方の婢おきんと云うのが、某夜九時すぎ裏手にある便所へ入ろうとして扉をあけると、急に全身に水を浴びせられたようにぞっとして、忽ち頭の毛がばらばらと顔の上へ落ちて来てまるで散髪頭のようになった。 婢は悲鳴をあげて隣家の曲淵方へ駈け込むなり、ばっ... ...
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  • タイトル: 亀の子を握ったまま
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  岩手県の北上川の流域に亀ヶ淵と云う淵があったが、そこには昔から大きな亀が住んでいて、いろいろの怪異を見せると云うので夜など往くものはなかった。  その亀ヶ淵の近くに小学校の教員が住んでいた。 それは、伝兵衛と云う中年の男であったが、それが初秋の比、夕飯の後で北上川の網打ちに往っ......
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  • タイトル: 女の出る蚊帳
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  明治二年七月八日発行の明治新聞と云うのに、浜田藩の淀藤十郎と云うのが、古著屋からであろう、蚊帳を買って来て、それを釣って寝たところで、その夜の半夜頃、枕頭へ女の姿があらわれた。 それは白地に覇王樹のような型を置いた浴衣を著て、手に団扇を持っていた。 淀は気のせいだろうと思ってそのま......
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  • タイトル: 唖の妖女
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  明治七年四月のこと、神奈川県多摩郡下仙川村浅尾兼五郎の家へ妖怪が出ると云う噂がたった。  それも一度や二度のことでなく、前年の五月から怪しい事が続くと云うので、県庁でも捨て置けずとあって、兼五郎の家へ人をやって取調さしたが、原因も判らず相変らず怪しい事が起った。 そこで、県警察......
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  • タイトル: 位牌と鼠
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  大正十二年の震災の時であった。 幡ヶ谷に住んでいた三好七郎と云う人の許へ、荻原高三郎と云う知人が避難して来て、一月ばかり厄介になっていて他へ移って往ったが、移って往く時、 「大事の書類が入れてあるから、すまないが預っておいてもらいたい」  と云って、高さ三尺位の箱を置いて往っ... ...
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  • タイトル: 位牌田
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  義民木内宗五郎で有名な甚兵衛の渡場のある処は、印西という処であるが、その印西の渡場から西へ十町ばかり往った処に、位牌田と云う田がある。 それはその形が位牌に似ているところからその名が起ったもので、段別は一段八畝あって、土地がよく肥えているので、その田からは相当な収穫があがるが、そ... ...
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  • タイトル: 朝倉一五〇
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  洋画家の橋田庫次君の話であるが、橋田君は少年の頃、吾川郡の弘岡村へ使いに往って、日が暮れてから帰って来たが、途中に荒倉と云う山坂があって、そこには鬼火が出るとか狸がいるとかと云うので、少年の橋田君は鬼魅がわるかった。  橋田君はその時自転車に乗っていた。 やがて荒倉の麓へ来たの......
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  • タイトル: 魔王物語
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  日本には怪談はかなりあるけれども、其の多くは仏教から胚胎した因果物語か、でなければ狐狸などの妖怪であって、独立した悪魔のような物語はあまりない。 その中にあって備後国の魔王の物語は、ちょっと風がわりであるから紹介してみよう。  寛延年間のことであったらしい。 備後国三次....
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  • タイトル: 人蔘の精
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  これは人蔘で有名な朝鮮の話であります。 其の朝鮮に張と云う人がありました。 其の張は山の中や野の中を歩いて人蔘を掘るのが稼業でありました。 ぜんたい人蔘というものは、山の中や野の中に自然に生えて、二十年も三十年も経った古いものでなくては体に利き目がありません。 又そんなよい人蔘になり...
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  • タイトル: 長者
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  何時の比であったか、四国の吉野川の辺に四国三郎貞時と云う長者が住んでた。 其の長者の家では日々奴隷を海と山に入れて、海の宝、山の宝を集め執らしたので、倉と云う倉には金銀財宝が満ち溢れていたが、人には爪のさきほども施してやる心がなかった。 しかし、こうした貪慾の男でも、我が子は非常に......
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  • タイトル: 雀の宮物語
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  東北本線の汽車に乗って宇都宮を通過する者は、宇都宮の手前に雀の宮と云う停車場のあるのを見るであろう。 私は其の雀の宮へ下車したことがないから実物を見たことはないが、東国旅行談の云うところによると、其処に雀を祭った雀大明神の宮があって、土地の名もそれから起ったらしい。  何時の比......
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  • タイトル: 白い花赤い茎
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  何時の比のことであったか80、高崎の観音山の麓に三人の小供を持った寡婦が住んでいた。 それはある歳の暮であった。 山の前の親戚の家に餅搗があって、其の手伝いに頼まれたので、小供を留守居にして置いて、朝早くから出かけることになった。  小供と云うのは、十三歳になる女の子と、八歳にな....
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  • タイトル: 死人の手
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 此の話は、私が少年の時、隣家の老人から聞いた話であります。 其の老人は、壮い時師匠について棒術を稽古しておりましたので、夏の夜など私に教えてくれると云って、渋染にした麻の帷子の両肌を脱いで、型を見せてくれました。 ちっぽけな私は、老人の云うなりに、長い太い樫の棒を持って前へ出て、かち......
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  • タイトル:
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  此の話は想山著聞奇集の中にある話である。 該書の著者は、「此一条は戯場の作り狂言のようなる事なれども、然にあらず、我が知音中村何某、其の時は実方津の藩中に在る時の事にて、近辺故現に其の事を見聞して、よく覚え居りて具に咄せし珍事也」と云って、此の話の事実であることを証明しようとし、... ...
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  • タイトル: 怪談覚帳
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 四手網  俳優の木下がまだ田舎まわりの馬の脚であった時、夜、利根川の土手を歩いていると、むこうの方の川縁に時とすると黒い大きな物があがって、それが星あかりに怪しく見える。 ふるえふるえ往って見ると、それは四手網をあげているので、 「ああ、よかった」  と云うと、今度は四手... ...
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  • タイトル: 怪しき旅僧
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要: ――此の話は武蔵の川越領の中の三ノ町と云う処に起った話になっているが、此の粉本は支那の怪談であることはうけあいである。  それは風の寒い夜のことであった。 三ノ町の某農家の門口へ、一人の旅僧が来て雨戸を叩いて宿を乞うた。 ところで農家ではもう寝ようとしているうえに、主翁は冷酷な男.....
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  • タイトル: 累物語
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  承応二巳年八月十一日の黄昏のことであった。 与右衛門夫婦は畑から帰っていた。 二人はその日朝から曳いていた豆を数多背負っていた。 与右衛門の前を歩いていた女房の累が足を止めて、機嫌悪そうな声で云った。 「わたしの荷は、重くてしようがない、すこし別けて持ってくれてもいいじゃないか」
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  • タイトル: 提灯
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  八月の中比で国へ帰る連中はとうに帰ってしまい、懐の暖かな連中は海岸へ往ったり山へ往ったり、東京にいるのは金のない奴か物臭か、其のあたりのバーの女給にお思召をつけている奴か、それでなければ僕等のように酒ばかり飲み歩いている奴ばかりなのでしたよ。  ある晩例によって僕と、も一人の... ...
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  • タイトル: とんだ屋の客
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  これは喜多村緑郎さんの持ち話で、私も本年六月の某夜浜町の支那料理で親しく喜多村さんの口から聞いて、非常に面白いと思ったから、其のうけうりをやってみることにしたが、此の話の舞台は大阪であるから、話中上場の人物は、勢、要処要処で大阪辯をつかわなくてはならないが、私には大阪辯がつかえ... ...
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  • タイトル: 薬指の曲り
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  ――これは、私が近比知りあった医学士のはなしであります――  私の父と云うのは、私の家へ養子に来て、医師になったものでありまして、もとは小学校の教師をしておりました。 其の当時は、医師に免許状を持たした時で、それまで医師をやっていた家へは、内務省からお情け免状をくれました。 で、......
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  • タイトル: 「日本怪談全集」序
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  私が最初に怪談に筆をつけたのは、大正七年であつた。 それは『魚の妖・蟲の怪』と云ふ、中央公論に載せたもので、『岩魚の怪』と『蠅供養』の二つからなつてゐた。  ところで、幸か不幸か、其の怪談の評判がよかつたので、彼方此方から怪談を頼まれるやうになつて、長い間怪談ばかり書いた。 それ....
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  • タイトル: 幽霊の衣裳
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  三代目尾上菊五郎は怪談劇の泰斗として知られていた。 其の菊五郎は文化年代に、鶴谷南北の書きおろした『東海道四谷怪談』を木挽町の山村座で初めて上演した。 其の時菊五郎はお岩と田宮の若党小平、及び塩谷浪人佐藤与茂七の三役を勤めたが、お岩と小平の幽霊は陰惨を極めたもので、当時の人気に投じ......
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  • タイトル: 火傷した神様
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:        一  天津神国津神、山之神海之神、木之神草之神、ありとあらゆる神がみが、人間の間に姿を見せていたころのことであった。  その時伊豆国に、土地の人から来宮様と崇められている神様があった。  伝説にもその神様がどんな風采をしていたと云うことがないから、それはは......
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  • タイトル: 法華僧の怪異
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  奈良県吉野郡掖上村茅原に茅原寺と云う真宗の寺院があった。 其の寺院は一名吉祥草院。 其処に役行者自作の像があって、国宝に指定せられているが、其の寺院に名音と云う老尼がいた。  私が其の名音に逢った時は、昭和三年で六十位であった。 其の名音は、最初泉の某と云う庵にいて有徳の住持に事...
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  • タイトル: 風呂供養の話
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  中国山脈といっても、播磨と但馬の国境になった谷あいの地に、世間から忘れられたような僅か十数戸の部落があったが、生業は云うまでもなく炭焼と猟師であった。  それは明治十五六年比の秋のことであった。 ある日、一人の旅僧が飄然とやって来て、勘右衛門という部落でも一番奥にある猟師の家の......
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  • タイトル: 沼田の蚊帳
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  安政年間の事であった。 両国矢の倉に栄蔵と云う旅商人があった。 其の男は近江から蚊帳を為入れて、それを上州から野州方面に売っていたが、某時沼田へ往ったところで、領主の土岐家へ出入してる者があって、其の者から土岐家から出たと云う蚊帳を買って帰り、それを橘町の佐野又と云う質屋へ持って往......
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  • タイトル: 女仙
    著者: 田中貢太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  市ヶ谷の自証院の惣墓の中に、西応従徳と云う法名を彫った墓がある。 それは西応房と云う道心坊主の墓で、墓の主の西応房は、素養などはすこしもなかったが、殊勝な念仏行者で、生涯人の悪を云わず、他人の罪を被せられても弁解せず、それで咎められる事でもあるとあやまり入り、それが後になって明白... ...
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