一度きりの人生を笑顔で生きる
自閉症やアスペルガー。
一昔前までは聞いたこともなかった単語が、日常的に目にするようになった現代。
言葉が目につくだけでなく、発達障碍の子どもたちは、実際に増えているそうです。
心理学を杖に、発達障碍の子どもたちに寄り添ってきた西野すみれさん。
ばあば先生と慕われてきた彼女の、体当たりともいえる日々は、両手を広げて抱きしめる彼女としがみつく子どもたちとの、剥き出しの人間関係の記録でもあります。
わずか三ヶ月あまりで一気に書き上げた原稿は、ずしりと重いレポート用紙。
溢れる想いがペン先からほとばしり、グイグイと惹きつけます。
発達障碍のお子さんをお持ちのお母さんやお父さんはもちろんですが、発達障碍ではない子どもたちの親にとっても、子育ての日々に、心が折れそうになることはあるのではないでしょうか。
そんな時に、本書はくじけそうな心を支え、指針となってくれるでしょう。
プレイボードを使った箱庭療法というのがあるそうです。
問題を抱えている子どもほど、黙々と遊ぶというプレイボード。
ともすると、結果、診断ばかりに気を取られがちですが、あくまでもそれは治療の遊具のひとつ。
目的は、プレイボードで遊ぶことで、ストレスを発散させること。
彼女の師、奥村先生が常々仰っておられる言葉だそうです。
結果を焦らず、目的を見失わず。
己を省みて、ハッとさせられました。
愛情をそそぐことの大切さと、愛情のそそぎかた。
それを教えてくれる本でもあります。
西野真由美
概要:
心理学を杖に障碍のある子らと
銀鈴叢書
日本図書館協会選定
幼児教育に携わる方へ
養護学校に携わる方へ
心理学を学ぶ方へ
障碍のある子と学ぶ お母さん・お父さんへ (閉じる)
目次:
1 心理学を杖に不条理の命を生きる子らとともに・・・
・他人事ではない事件。もしかしたら私だってー
・授かった尊い命、その絆の太さや質は千差万別ー
・愛に飢えた子どもたち「ためし行動」は動物的本能
・増加をたどる「こころの病気」
・不思議ちゃんの新入社員 (もっと読む)
- ジャンル:
- 文芸 > エッセイ 芸術・教養 > 人生論
原則、返金不可
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