「わが国企業におけるIT投資マネジメントの現状とその課題」松島桂樹著作集 第3巻
概要:
第3巻は、「わが国企業におけるIT 投資マネジメントの現状とその課題」です。これは、礒部大氏との共著によるもので、初出は『経営情報学会誌』Vol.16 No.3, December 2007. です。
従来から、IT投資をめぐっては、投資意思決定のための採算性評価に関する研究が中心的でした。そこでは、ROI(Return on Investment)という投資利益率の算定や、投資と効果の因果関係が中心的なテーマでした。たしかに、ROIは投資評価を容易にし、意思決定への有用な情報支援となりうるものです。しかし、効果はあいまいかつ不確実、また長期にわたるため、個別ITプロジェクトの採算性指標としては、適合性を欠くばかりでなく、企業経営にとっても、不十分なものです。
企業戦略を踏まえた総合的な評価手法、企業全体でのIT投資の最適化配分、効果最大化を実現するIT投資マネジメントなど、広範な研究が求められてきました。本論bンは、その進化過程といえるものです。
本論文では、わが国先進企業におけるIT投資マネジメントプロセスをモデル化し、日本企業における実態について調査、検証しました。さらに、企業成熟度による分析を加えて、日本企業のIT投資マネジメントの特性を考察しました。
その結果、日本企業では、財務的な指標のみならず定性効果や戦略性を踏まえた総合的評価を実施していることが明らかになりました。さらに、投資意思決定や事後の効果検証の方法に、企業の成熟度が大きな影響を与えているという興味深い傾向を発見しました。
目次:
電子書籍化にあたって
はじめに
1 分析枠組みの検討
2 プロセスモデルの構築
3 日本企業におけるIT投資マネジメントプロセスの調査分析
4 今後の課題
まとめ
参考文献
- ジャンル:
- ビジネス > IT・Eビジネス 経営 > 経営・経営学
- 販売開始:
- 2016/10/14
- ファイルサイズ:
- 1.24MB
- CODE:
- J0010366BK0033394003
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