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泉鏡花

検索結果126件中46件から90件までを表示
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  • タイトル: 誓之巻
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:   団欒  石段  菊の露  秀を忘れよ  東枕  誓      団欒  後の日のまどいは楽しかりき。 「あの時は驚きましたっけねえ、新さん。」  とミリヤアドの顔嬉しげに打まもりつつ、高津は予を見向きていう。 ミリヤアドの容体はおもいしより安らかにて、夏の半一......
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  • タイトル: おばけずきのいわれ少々と処女作
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:  僕は随分な迷信家だ。 いずれそれには親ゆずりといったようなことがあるのは云う迄もない。 父が熱心な信心家であったこともその一つの原因であろう。 僕の幼時には物見遊山に行くということよりも、お寺詣りに連れられる方が多かった。  僕は明かに世に二つの大なる超自然力のあることを信ずる。...
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  • タイトル: 瓜の涙
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:        一  年紀は少いのに、よっぽど好きだと見えて、さもおいしそうに煙草を喫みつつ、……しかし烈しい暑さに弱って、身も疲れた様子で、炎天の並木の下に憩んでいる学生がある。  まだ二十歳そこらであろう、久留米絣の、紺の濃く綺麗な処は初々しい。 けれども、着がえのなさか......
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  • タイトル: 一景話題
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:      夫人堂  神戸にある知友、西本氏、頃日、摂津国摩耶山の絵葉書を送らる、その音信に、 なき母のこいしさに、二里の山路をかけのぼり候。 靉靆き渡る霞の中に慈光洽き御姿を拝み候。  しかじかと認められぬ。 見るからに可懐しさ言わんかたなし。 此方もおなじおもいの身なり。...
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  • タイトル: 一寸怪
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:  怪談の種類も色々あって、理由のある怪談と、理由のない怪談とに別けてみよう、理由のあるというのは、例えば、因縁談、怨霊などという方で。 後のは、天狗、魔の仕業で、殆ど端睨すべからざるものを云う。 これは北国辺に多くて、関東には少ない様に思われる。  私は思うに、これは多分、この現世....
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  • タイトル: 夜釣
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:  これは、大工、大勝のおかみさんから聞いた話である。  牛込築土前の、此の大勝棟梁のうちへ出入りをする、一寸使へる、岩次と云つて、女房持、小児の二人あるのが居た。 飲む、買ふ、摶つ、道楽は少もないが、たゞ性来の釣好きであつた。  またそれだけに釣がうまい。 素人にはむづかし...
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  • タイトル: 夜行巡査
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:        一 「こう爺さん、おめえどこだ」と職人体の壮佼は、そのかたわらなる車夫の老人に向かいて問い懸けたり。 車夫の老人は年紀すでに五十を越えて、六十にも間はあらじと思わる。 餓えてや弱々しき声のしかも寒さにおののきつつ、 「どうぞまっぴら御免なすって、向後きっと気を着......
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  • タイトル: 国貞えがく
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:        一  柳を植えた……その柳の一処繁った中に、清水の湧く井戸がある。 ……大通り四ツ角の郵便局で、東京から組んで寄越した若干金の為替を請取って、三ツ巻に包んで、ト先ず懐中に及ぶ。  春は過ぎても、初夏の日の長い、五月中旬、午頃の郵便局は閑なもの。 受附にもどの口に....
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  • タイトル: 外科室
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要: 上  実は好奇心のゆえに、しかれども予は予が画師たるを利器として、ともかくも口実を設けつつ、予と兄弟もただならざる医学士高峰をしいて、某の日東京府下の一病院において、渠が刀を下すべき、貴船伯爵夫人の手術をば予をして見せしむることを余儀なくしたり。  その日午前九時過ぐるこ... ...
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  • タイトル: 化鳥
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:        一  愉快いな、愉快いな、お天気が悪くって外へ出て遊べなくっても可いや、笠を着て、蓑を着て、雨の降るなかをびしょびしょ濡れながら、橋の上を渡って行くのは猪だ。  菅笠を目深に被って、潵に濡れまいと思って向風に俯向いてるから顔も見えない、着ている蓑の裙が引摺っ... ...
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  • タイトル: 麦搗
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:  傳へ聞く、唐土長安の都に、蒋生と云ふは、其の土地官員の好い處。 何某の男で、ぐつと色身に澄した男。 今時本朝には斯樣のもあるまいが、淺葱の襟に緋縮緬。 拙が、と拔衣紋に成つて、オホン、と膝をついと撫でて、反る。  風流自喜偶歩、と云ふので、一六が釜日でえす、とそゝり出る。 懷中...
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  • タイトル: 怪談女の輪
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:  枕に就いたのは黄昏の頃、之を逢魔が時、雀色時などといふ一日の内人間の影法師が一番ぼんやりとする時で、五時から六時の間に起つたこと、私が十七の秋のはじめ。  部屋は四疊敷けた。 薄暗い縱に長い一室、兩方が襖で何室も他の座敷へ出入が出來る。 詰り奧の方から一方の襖を開けて、一方の襖か....
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  • タイトル: 栃の実
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:  朝六つの橋を、その明方に渡った――この橋のある処は、いま麻生津という里である。 それから三里ばかりで武生に着いた。 みちみち可懐い白山にわかれ、日野ヶ峰に迎えられ、やがて、越前の御嶽の山懐に抱かれた事はいうまでもなかろう。 ――武生は昔の府中である。  その年は八月中旬、近江、越...
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  • タイトル: 若菜のうち
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:  春の山――と、優に大きく、申出でるほどの事ではない。 われら式のぶらぶらあるき、彼岸もはやくすぎた、四月上旬の田畝路は、些とのぼせるほど暖い。  修善寺の温泉宿、新井から、――着て出た羽織は脱ぎたいくらい。 が脱ぐと、ステッキの片手の荷になる。 つれの家内が持って遣ろうというのだ...
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  • タイトル: 紅玉
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要: 時。   現代、初冬。 場所。   府下郊外の原野。 人物。   画工。 侍女。 (烏の仮装したる)   貴夫人。 老紳士。 少紳士。 小児五人。    ――別に、三羽の烏。 (侍女と同じ扮装) 小児一 やあ、停車場の方の、遠くの方から、...
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  • タイトル: 夜叉ヶ池
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要: 場所  越前国大野郡鹿見村琴弾谷 時   現代。 ――盛夏 人名  萩原晃(鐘楼守) 百合(娘) 山沢学円(文学士) 白雪姫(夜叉ヶ池の主) 湯尾峠の万年姥(眷属) 白男の鯉七 大蟹五郎 木の芽峠の山椿 鯖江太郎 鯖波次郎 虎杖の入道 十三塚の骨 夥多の... ...
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  • タイトル: 妖怪年代記
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:      一  予が寄宿生となりて松川私塾に入りたりしは、英語を学ばむためにあらず、数学を修めむためにあらず、なほ漢籍を学ばむことにもあらで、他に密に期することのありけるなり。  加州金沢市古寺町に両隣無き一宇の大廈は、松山某が、英、漢、数学の塾舎となれり。 旧は旗野と謂へ......
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  • タイトル: 星あかり
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:  もとより何故という理はないので、墓石の倒れたのを引摺寄せて、二ツばかり重ねて台にした。  その上に乗って、雨戸の引合せの上の方を、ガタガタ動かして見たが、開きそうにもない。 雨戸の中は、相州西鎌倉乱橋の妙長寺という、法華宗の寺の、本堂に隣った八畳の、横に長い置床の附いた座敷で、......
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  • タイトル: 雪の翼
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:  柏崎海軍少尉の夫人に、民子といつて、一昨年故郷なる、福井で結婚の式をあげて、佐世保に移住んだのが、今度少尉が出征に就き、親里の福井に歸り、神佛を祈り、影膳据ゑつつ座にある如く、家を守つて居るのがあつた。  旅順の吉報傳はるとともに幾干の猛將勇士、或は士卒――或は傷つき骨も皮も... ...
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  • タイトル: 人魚の祠
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:         一 「いまの、あの婦人が抱いて居た嬰兒ですが、鯉か、鼈ででも有りさうでならないんですがね。」 「…………」  私は、默つて工學士の其の顏を視た。 「まさかとは思ひますが。」  赤坂の見附に近い、唯ある珈琲店の端近な卓子で、工學士は麥酒の硝子杯を控へて... ...
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  • タイトル: お花見雑感
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:  四五年といふもの逗子の方へ行つてゐたので、お花見には御無沙汰した。 全體彼地では汐風が吹くせゐか木が皆小さくて稀に二三株有つても色も褪せて居るやうだから、摘草などをこそすれつい/\花を見る事は先づすくないのである、と言つて花時に出ても來ないし、愈々以て遠々しくは成つたものの、何も... ...
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  • タイトル: 吉原新話
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:        一  表二階の次の六畳、階子段の上り口、余り高くない天井で、電燈を捻ってフッと消すと……居合わす十二三人が、皆影法師。  仲の町も水道尻に近い、蔦屋という引手茶屋で。 間も無く大引けの鉄棒が廻ろうという時分であった。  閏のあった年で、旧暦の月が後れたせいか....
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  • タイトル: 海異記
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:        一  砂山を細く開いた、両方の裾が向いあって、あたかも二頭の恐しき獣の踞ったような、もうちっとで荒海へ出ようとする、路の傍に、崖に添うて、一軒漁師の小家がある。  崖はそもそも波というものの世を打ちはじめた昔から、がッきと鉄の楯を支いて、幾億尋とも限り知られ... ...
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  • タイトル: 朱日記
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:        一 「小使、小ウ使。」  程もあらせず、……廊下を急いで、もっとも授業中の遠慮、静に教員控所の板戸の前へ敷居越に髯面……というが頤頬などに貯えたわけではない。 不精で剃刀を当てないから、むじゃむじゃとして黒い。 胡麻塩頭で、眉の迫った渋色の真正面を出したのは、苦......
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  • タイトル: 雪霊続記
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:        一  機会がおのずから来ました。  今度の旅は、一体はじめは、仲仙道線で故郷へ着いて、そこで、一事を済したあとを、姫路行の汽車で東京へ帰ろうとしたのでありました。 ――この列車は、米原で一体分身して、分れて東西へ馳ります。  それが大雪のために進行が続けられ....
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  • タイトル: 雪霊記事
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:        一 「このくらいな事が……何の……小児のうち歌留多を取りに行ったと思えば――」  越前の府、武生の、侘しい旅宿の、雪に埋れた軒を離れて、二町ばかりも進んだ時、吹雪に行悩みながら、私は――そう思いました。  思いつつ推切って行くのであります。  私はここか......
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  • タイトル: 小説文体
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:  僕は雅俗折衷も言文一致も、兩方やツて見るつもりだが、今まで經驗した所では、言文一致で書いたものは、少し離れて見て全躰の景色がぼうツと浮ぶ、文章だと近く眼の傍へすりつけて見て、景色がぢかに眼にうつる、言文一致でごた/\と細かく書いたものは、近くで見ては面白くないが、少し離れて全躰... ...
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  • タイトル: 小説に用ふる天然
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:  小説を作る上では――如何しても天然を用ゐぬ譯には行かないやうですね。 譬へば惚れ合つた男女二人が話をしながら横町を通る時でも、晴天の時と、雨天の時とは、話の調子が餘程違ひますからね。 天然と言つても、海とか、山とかに限つたことはありません。 室内でも、障子とか、襖とか、言ふものは、天....
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  • タイトル: 作物の用意
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:  私が作物に對する用意といふのは理窟はない、只好いものを書きたいといふ事のみです。 されば現代の風潮はどうあらうと其麽事には構はず私は私の好きなものの、胸中に浮んだものを書くばかりです。 人間には誰にでも好き嫌ひがあつて自分が嫌ひなものでも文壇の風潮だと云つて無理に書いたものは、何等......
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  • タイトル: 芥川龍之介氏を弔ふ
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:  玲瓏、明透、その文、その質、名玉山海を照らせる君よ。 溽暑蒸濁の夏を背きて、冷々然として獨り涼しく逝きたまひぬ。 倏忽にして巨星天に在り。 光を翰林に曳きて永久に消えず。 然りとは雖も、生前手をとりて親しかりし時だに、その容を見るに飽かず、その聲を聞くをたらずとせし、われら、君なき今...
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  • タイトル: 怨霊借用
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:        一  婦人は、座の傍に人気のまるでない時、ひとりでは按摩を取らないが可いと、昔気質の誰でもそう云う。 上はそうまでもない。 あの下の事を言うのである。 閨では別段に注意を要するだろう。 以前は影絵、うつし絵などでは、巫山戯たその光景を見せたそうで。 ――御新姐さん...
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  • タイトル: 沼夫人
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要: 一 「ああ、奥さん、」  と言った自分の声に、ふと目が覚めると……室内は真暗で黒白が分らぬ。 寝てから大分の時が経ったらしくもあるし、つい今しがた現々したかとも思われる。  その現々たるや、意味のごとく曖昧で、虚気としていたのか、ぼうとなっていたのか、それともちょいと寝た......
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  • タイトル: 三尺角
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:         一 「…………」  山には木樵唄、水には船唄、驛路には馬子の唄、渠等はこれを以て心を慰め、勞を休め、我が身を忘れて屈託なく其業に服するので、恰も時計が動く毎にセコンドが鳴るやうなものであらう。 また其がために勢を増し、力を得ることは、戰に鯨波を擧げるに齊しい... ...
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  • タイトル: 画の裡
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要: 「旦那樣、畫師ぢやげにござりまして、ちよつくら、はあ、お目に懸りたいと申しますでござります。」  旦那は徐羣夫と云ふ田舍大盡。 忘其郡邑矣、とあるから何處のものとも知れぬが、案ずるに金丸商店仕入れの弗箱を背負つて、傲然と控へる人體。 好接異客、は可いが、お追從連を眼下に並べて、自分......
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  • タイトル: 松の葉
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要: 一 「團子が貰ひたいね、」  と根岸の相坂の團子屋の屋臺へ立つた。 ……其の近所に用達があつた歸りがけ、時分時だつたから、笹の雪へ入つて、午飯を濟ますと、腹は出來たし、一合の酒が好く利いて、ふら/\する。 ……今日は歸りがけに西片町の親類へ一寸寄らう。 坂本から電車にしようと、....
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  • タイトル: 銭湯
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:  それ熱ければ梅、ぬるければ竹、客を松の湯の揚場に、奧方はお定りの廂髮。 大島擬ひのお羽織で、旦那が藻脱の籠の傍に、小兒の衣服の紅い裏を、膝を飜して控へて居る。  髯の旦那は、眉の薄い、頬の脹れた、唇の厚い、目色の嚴い猛者構。 出尻で、ぶく/\肥つた四十ばかり。 手足をぴち/\と撥...
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  • タイトル: 妙齢
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:  雨の日のつれ/″\に、佛、教へてのたまはく、昔某の國に一婦ありて女を生めり。 此の婦恰も弱竹の如くにして、生れし女玉の如し。 年はじめて三歳、國君其の色を聞し召し、仍ち御殿にお迎へ遊ばし、掌に据ゑられしが、忽ち恍惚となり給ふ。 然るにても其の餘りの美しさに、ひととなりて後國を傾くる憂....
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  • タイトル: 花間文字
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:  晩唐一代の名家、韓昌黎に、一人の猶子韓湘あり。 江淮より迎へて昌黎其の館に養ひぬ。 猶子年少うして白皙、容姿恰も婦人の如し。 然も其の行ひ放逸にして、聊も學ぶことをせず。 學院に遣はして子弟に件はしむれば、愚なるが故に同窓に辱めらる。 更に街西の僧院を假りて獨り心靜かに書を讀ましむ...
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  • タイトル: 聞きたるまゝ
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:  吾聞く、東坡が洗兒詩に、人皆養子望聰明。 我被聰明誤一生。 孩兒愚且魯、無災無難到公卿。  又李白の子を祝する句に曰く、揚杯祝願無他語、謹勿頑愚似汝爺矣。 家庭先生以て如何となす?  吾聞く、昔は呉道子、地獄變相の圖を作る。 成都の人、一度是を見るや咸く戰寒して罪を懼れ、福を...
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  • タイトル: 術三則
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:  帝王世紀にありといふ。 日の怪しきを射て世に聞えたる羿、嘗て呉賀と北に遊べることあり。 呉賀雀を指して羿に對つて射よといふ。 羿悠然として問うていふ、生之乎。 殺之乎。 賀の曰く、其の左の目を射よ。 羿すなはち弓を引いて射て、誤つて右の目にあつ。 首を抑へて愧ぢて終身不忘。 ...
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  • タイトル: 十万石
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要: 上  こゝに信州の六文錢は世々英勇の家なること人の能く識る處なり。 はじめ武田家に旗下として武名遠近に轟きしが、勝頼滅亡の後年を經て徳川氏に歸順しつ。 松代十萬石を世襲して、松の間詰の歴々たり。  寶暦の頃當城の主眞田伊豆守幸豐公、齡わづかに十五ながら、才敏に、徳高く、聰明敏....
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  • タイトル: 艶書
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要: 一 「あゝもし、一寸。」 「は、私……でございますか。」  電車を赤十字病院下で下りて、向うへ大溝について、岬なりに路を畝つて、あれから病院へ行くのに坂がある。 あの坂の上り口の所で、上から來た男が、上つて行く中年増の媚かしいのと行違つて、上と下へ五六歩離れた所で、男が聲... ...
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  • タイトル: 伊勢之巻
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:  昔男と聞く時は、今も床しき道中姿。 その物語に題は通えど、これは東の銭なしが、一年思いたつよしして、参宮を志し、霞とともに立出でて、いそじあまりを三河国、そのから衣、ささおりの、安弁当の鰯の名に、紫はありながら、杜若には似もつかぬ、三等の赤切符。 さればお紺の婀娜も見ず、弥次郎兵衛......
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  • タイトル: 森の紫陽花
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:  千駄木の森の夏ぞ晝も暗き。 此處の森敢て深しといふにはあらねど、おしまはし、周圍を樹林にて取卷きたれば、不動坂、團子坂、巣鴨などに縱横に通ずる蜘蛛手の路は、恰も黄昏に樹深き山路を辿るが如し。 尤も小石川白山の上、追分のあたりより、一圓の高臺なれども、射る日の光薄ければ小雨のあとも路......
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  • タイトル: 松翠深く蒼浪遥けき逗子より
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:  櫻山に夏鶯音を入れつゝ、岩殿寺の青葉に目白鳴く。 なつかしや御堂の松翠愈々深く、鳴鶴ヶ崎の浪蒼くして、新宿の濱、羅の雪を敷く。 そよ/\と風の渡る處、日盛りも蛙の聲高らかなり。 夕涼みには脚の赤き蟹も出で、目の光る鮹も顯る。 撫子はまだ早し。 山百合は香を留めつ。 月見草は露なが...
    商品価格: ¥0(税込)
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